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雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

星組 『誠の群像』との強烈な出会い(1)

宝塚

前・中編と書きつつ、後編なのですが何故かしら”パート1”です(やっぱり長くなりそう・・・)。その昔、宝塚に文字通り熱狂的にハマっていた友人・Mさん。彼女と出会うと必ずのように名前が出てくる宝塚スターがおりました。その名は「シメさん」こと、紫苑ゆうさん。その名前が出てくるといつの間にか「きたな!」と身体が強ばるほど身構えてしまう自分がおりました。


相手が知る知らないに関わらず、彼女の口から延々と繰り出される言葉の数々はまるで呪文か、宇宙語でも聞いてるように理解不能なもので、内心「勘弁してくれ〜」とひきつり笑いを浮べながら、ヒイヒイ唸ってました。その方がどれほど素敵であろうがなかろうが、全く想像外の産物なのでたぶんに聞き流してしまった部分が多かったと思われます。

しかし、何の因果か今になって、そのMさんと同じことを他の友人にしていることもなくはないのでは・・・?と思うと非常に複雑な思いに駆られます。(そんな人は少なくないですよね、きっと・・・お願い、そうだと言って(笑))


こんな調子で、宝塚にはちょっとばかし苦手意識が芽生えていた'97年のある日。本当にひょんなきっかけで初観劇の機会がおとづれました。それも誰に誘われることなく、カード会社の貸切公演の宣伝写真を見て(少しばかりの躊躇はあったものの)私自身が抗いがたい誘惑に襲われてしまったのです。それは新撰組隊士の衣装をつけてポーズを決めていた、当時星組トップのマリコさん(麻路さき)の勇姿でした。


写真の奥からクールな目で私を誘います。。。演目は、『誠の群像/魅惑Ⅱ』。土方歳三役、と聞いて、こりゃたまらんと唸り、一発奮起。運良くチケットも当選し、無理やり同僚のがんちゃんを誘っていざ宝塚へ!当時、旧東京宝塚劇場が取り壊される前で、その劇場に足を運んだのはそれが最初で最後になりました。なかなかに年季の入った劇場で、昭和の息吹がしたことを覚えてます。


 今や無き、旧東京宝塚劇場前です。巨大ポスターがデーンと飾られておりました。
 右手にショー、左手に芝居と同じ顔ぶれが対称に並ぶという、妙に斬新な構成です。
 (デジタルビデオカメラで撮影したもの)

【大興奮のオープニング】


まずは座席に座ってまずパンフレットを広げて、モノクロ写真のタカラジェンヌさんの強烈な化粧に大ウケ。今は全部カラーなので多少立体感が出ますが、モノクロの舞台メークは、付け睫の厚さといい、大層怖いものがありました。まあ、慣れればそれなりに・・・(汗)。


やがて開演の挨拶が入り、勝海舟役のリカちゃん(紫吹淳*1と娘役の月影瞳さんが舞台で台詞を語りながらやってきました。なんとなく想像していた”宝塚の世界”だなあ、とボーっと聞いてると、急に大きな垂れ幕が目に飛び込んできました。真っ赤な生地に白抜きの「誠」の文字が浮かんでいます。度肝を抜かれたところで、一際威勢の良い「オーッ!」という掛け声。それが合図となって巨大な幕が落下。大階段に敷かれた赤絨毯の上には、馴染みの新撰組の隊士服を着た男役が50人ほどで勢揃い。

 カ・ッ・コ・イ・イ〜〜!!(悶える)


そりゃあもうハートをわしづかみです。*2やがて新撰組隊士達は剣を振り回し、歌い軽やかに舞い、舞台へと駆け下りてきます。マリコさんを中心にして群舞となり、日本調のなんとも耳に残るメロディーが心地良く流れていきました。
間奏に入ると隊士達は不敵な笑みを浮かべ、クルックルッとターンし始めるではありませんか!

 ヒョエー!新撰組が廻ってるぅ〜!!


袴姿で踊るということ自体には驚きはなかったのですが、宝塚の踊りは格好も衣装も関係なしに「ダンス」なんですよね、ことごとく新撰組隊士姿でターンしていることにかなりの衝撃を受けました。もう可笑しいのだけど、妙にキメキメでキザって踊るスターさん達にどうしていいか分からず、中途半端なニヤケ顔で見てしました。このわずか5分足らずの間にすっかりホ・ホ・ホンな気分でナチュラルハイになってる自分でした。


次回へつづく(やっぱり終わらなかったか・・・)

*1:いかにもヅカっぽいハデな演技をする人だな〜という第一印象でした。

*2:このあたり、相変わらずノリやすい性格です。