東京千秋楽雑感
10日Aキャスト、11日Bキャストと続いたスタジオライフ『ヴァンパイア・レジェンド』千秋楽に行ってきました。これにて東京分のヴァンパイア祭りは終了、あとは大阪公演へと引き継がれますが、終わって安堵したのも束の間、どっと重い疲労感に襲われております。背中が痛い・・・熱っぽい・・・と体をクネラセながらこのブログを書いてます。(←寝てなさい!)気持ちだけは、軽く充実した気分です。
スタジオライフの千秋楽と言えば、一昔前なら「ライフマジック」とも一部言われたほどの恐ろしくテンションの高い芝居が見られる貴重な一瞬が展開されました。さすがに昨今は役者の皆さん、程良い緊張感で通していて安定しているなあ、という感じです。*1冒頭の現代日本の場面で使用されたCDケースが舞台に残留し、それを拾い上げた曽世ジョージが巧みに語りながら幕間へ投げ込む、といったハプニング以外はいたって通常通り、安定した芝居が続きました。
ちなみに10日A楽は、カメラ撮影がありました。
お願い、DVDを発売して~!
と今は祈りを捧げております。
こんなラストになってから気付くのもどうかと思いますが、ヴァンパイアの「ゼーリヒ」は、シュピールスドルフ将軍の元では「リヒーゼ」と名乗っていたということで「名前を逆にしただけじゃん!」などと発見もありましたし、本名は「いにしへの吸血鬼、リヒーザ・カルンシュタイン伯爵だ!」と、フルネームで覚えることができました。
そして、「ジョージの父がカルンシュタイン家の血を引くから肖像画があったのか?」とかゼーリヒを吸血鬼にした男は何者か、などとふと頭をよぎったり、なんとなくそういう謎がいろいろと残りました。
一方、ジョージのウチは由緒ある名家で、3人が寝られそうな大きなベッドがあるのに、ソファくらいないのだろうか?*2とか、微妙なツッコミも。2階BOX席から見てたので、アクション担当ヴァンパイア(佐野幸治さん)がベッドの陰に隠れていて本役とすり替わるところや、将軍が剣を渡されるところなど見てはいけない?シーンも分かったのが楽しかったです。
[Studio Life][ボーイソプラノ・Treble] 挿入曲「フォーレのレクイエム」
ハードロック系の激しいサウンドやヴァイオリンの悲しいメロディなど相変わらず美しい旋律が芝居を盛り上げてくれるのですが、今回はあまり馴染みの曲が無くて不明だったのが至極残念です。8年前の初演とあまり変わっていないのでしょうか?どの曲も魅力的だったので、上演するたびにサントラが発売されたら・・・などと叶わない願いを抱いてしまいます。今回のサウンドは本当にカッコ良かったなあ。
一曲だけ、ゼーリヒの本当の正体を知ってうちのめされるジョージのシーンで流れた合唱曲は、ボーイズ・エア・クワイアーの『フォーレ/レクイエム』ではないかと思います。'04年発売のCDなので、初演の時期を考えると合致しないのですが、聖歌隊と異なり少年達のソロボイスが際立っていることや歌いまわしの特徴が「これはボーイズエアではないか?」と最初にあたりをつけてました。
長年の習性というのは恐ろしいもので、少年合唱系が流れると芝居の最中も気になってしょうがないのです(苦笑)。スタジオライフの哀しみのシーンには、かなりの確率で少年合唱が流れるのでこのあたりがツボですね。
※曲名は、全て耳で判断してます。万が一、違っていたらすいません。
- アーティスト: ボーイズ・エアー・クワイア
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2004/10/21
- メディア: CD
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(3へつづく)