雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

貴城けいディナーショー「NEXT DOOR」(2) 悲劇は起こった!我が身に

正面の銀のミニ階段から、黒のロングコートを着て”ロッカー”カシちゃん(貴城けい)は華麗に現れました。無造作に斜めでくくったようなラフな髪型がなんとも小粋です。ちょっとコブシを入れてのシャウト!見ながら、「そうだ、カシちゃんは『ROCK'N ROLLER』なんだった。」と思い出しました(笑)。自分が好きなことっていうのは、目の輝きが違うものです。「見ろ!」と言わんばかりの迫力が楽しい。


やっぱりこんな地続きの近い所で、派手なヅカメイクを光らせて、そこここで歌い踊るカシちゃんを見るのは、単純にとっても楽しい。「そう、これなのだわ!」と、一瞬幸せを感じていたのですが、その直後、内臓に嫌な感触を覚えてしまいました。人一倍”虚弱体質”な胃腸が、(連日のイベント続きからの)疲労とホテルの強烈な冷房にすっかり参ってしまっていたようで、そこから苦闘の1時間が始まりました。


目の前には麗しのカシちゃん、しかし額には脂汗・・・と、惨憺たる有様でした。なんとか最後まで持ちこたえたものの「人間、気合だけじゃあダメだわ。」とつくづく後悔の雨嵐。カシちゃんの熱唱も、衣装の輝きもなんだか今となると’うつつ’のこととは思えません。ただでさえ非力なレポが、ますます薄っぺらくなっちゃうことに。

【おぼろげな記憶から】


せめても幾つか記憶に残ったことをここに記しておこうと思います。MCでは、このディナーショーのタイトル「NEXT DOOR」が新しい未来の扉をコンコンと叩く、という意味でのネーミングだと語っておりました。他のMCでもチラホラ聞けましたが、やはり”宙組ピッカピカの1年生””新しい私を見て下さい”と宣伝でいじらしすぎる前向きさが、ジワワンときてしまうのです。「宙組貴城けいです」と挨拶するときは、なんだか自分でも慣れない、と率直に発言していましたし。


ショーではいくつか衣装替えがありますが、やっぱり目に焼きついたのは、通称・タコ足*1を付けたダルマ姿。更に小さな飾りが沢山付いたボブ鬘をつけ、白いガウンを着ての女装姿で歌います。ハイレグの下からは、スレンダーなお御足が・・・こんな時、会場に溢れる大多数の女性ファンは一体何を思うのでしょうか?私は、当然ヨコシマな思いを抱いて見ておりました(キッパリ)。


客席降りは、4回くらいあったでしょうか。会場は中央に十字路が出来ており、カシちゃんはほとんど直進してました。*2両サイドに歩いたのは最初のほうに1度だけ。白いエリマキトカゲのような(→襟が扇形に立ってる)衣装の時だったような気がしますが、カシちゃんごしに大きなスポットライトの光が目に入りものすごく眩しくて驚きました。こんな光をいつも浴びているのですねー。ふっと歌が途切れたときに、お顔の脇を一筋の汗がスーッと流れ出てとても色っぽかったです。


大好きだった『JOYFUL』からの懐かしいナンバーもありましたし、『キングダム』で独唱した(黒燕尾での)歌は、ものすごい声量で歌い上げててあの当時の迫力を思い出しました。『DAYTIME HUSTLER』からのラストシーンを天勢いづるちゃんと演じ、二重唱もしてくれました。総じて声の調子はとても良く、ノビがあって「歌、お上手だったんですねー。」と再認識。


私がカシちゃんの声でツボなのは、伸ばした音がとても官能的な余韻を持ってること。技術的なものというよりも、カシちゃんが編み出した?歌唱法なんでしょうけど、まるで大聖堂から降り注ぐ残響音のように耳に残ります。すれ違いざまの残り香のようとも言えますね。この声をずっと聴いて居られるのだから、幸せなものです。


一方、博多座公演の宣伝は、かなりグッとくるものがありました。「たとえ新幹線が高かろうと、どんなに飛行機が怖かろうと・・・絶対に見に来て下さると信じて。」などとお茶目に語っておりましたが、まさに博多行きの準備で右往左往している自分の下へ直球が飛んできていました(笑)。毎度、宝塚スターの見事な自己宣伝、分かっちゃいるけど背中を押される殺し文句ですね。


このせっかくのディナーショー、私は体調不良で半分も楽しめなかったのが悔しいのですが、まさに貴重な体験でした。もう二度とないかもしれないですしね(笑)。そしてこのリベンジはきっと9月のコンサートでいざ晴らさん!!それにしても過密なスケジュール(汗)。カシちゃん、どうぞ無事にお過ごし下さいませ。

*1:腰から垂れ下がるブラブラの飾り

*2:てっきり会場を一周するように歩くのかと思ってましたが。