雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

神々がお住まいになる世界 ~「トーマの心臓」挿入曲~

美しい旋律に満たされた作品

劇団スタジオライフ『トーマの心臓』を見てからこの芝居の挿入曲が、また気になって仕方なくなりました。再々演のパンフレットには、いくつか曲目が紹介されている*1のですが、私が知りたい曲は残念ながらこの中から外れています。


一つはギーゼン駅でユーリがサイフリートと再会するときのヴァイオリンの曲、更にアンテがオスカーに「振り向いて!」と哀しげに声を上げるときのソプラノとテノールのデュエット*2この2曲は、曲がかかる度に悶えるくらい(笑)曲名が知りたいです。


ヴァイオリンの曲は以前、CD店のクラシック売り場を歩いていたときに店内でかかったことがあり、「曲名を聞くんだった~!!」と今では後悔の雨嵐。最近では、クラシック売り場でヴァイオリンの作品集を片っ端から聴いたり無謀なことをしたりしています。”なんちゃってクラシック愛好家”はこういう時に辛いのです。 ※Juliousさんのおかげで曲が判明しました。(↓参照)


毎回お馴染みのスラヴァの「カッチーニアヴェ・マリア」は、全くスラヴァを知らないのに初めてこの芝居を見た後で、不思議なことに彼だと直感しました。自分の記憶になくても、どこかでCDを試聴して声のイメージを焼き付けていたのかもしれません。彼の声で「バッハ=グノー/アヴェ・マリア」もよく流れています。

<2006/6/17追加情報> 
 『J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004』より第5楽章シャコンヌ

◆机の上の交響楽:http://homepage1.nifty.com/PICCOLO/P-2-66.htm
 ⇒ 曲の説明とMp3音源(b-ciaccona.mp3)が無料で公開されています。


バッハ:シャコンヌ

バッハ:シャコンヌ

ジャケット買いしちゃいました。劇中曲よりは、柔らかい感じです。



マチュアだと思いますが少年に弾いてもらいましょう(笑)。


ゴルトベルク・ヴァリエイションズ(弦楽合奏版)

ゴルトベルク・ヴァリエイションズ(弦楽合奏版)

始まってすぐトーマの世界が広がりました。もともとはピアノやチェンバロで演奏される名曲だということですが、弦楽合奏もとても魅力的。


ave maria

ave maria

カッチーニAVE MARIA」が聴けます。とにかく猛烈に好きです。最近、この曲はレトヴィのテーマソングなのか?と思ったりしてます。

【気になってもう大変!】

更にボーイソプラノ好きとしては、少年の声がかかった途端、やはり素通りはできない(?)気分になります。このところは、芝居の感動もあってますます病気が進行。ターゲットは、オスカー&ミュラー校長が親子の情を交わす名シーンで流れ出す少年合唱。
「ああ、絶対持ってる!絶対、我が家にある!」とまで確信しながらも、普段曲名などを覚えず、聴き流しているいい加減さがアダとなり、苦戦。

【マイ推測】
ほぼ間違いなく少年の声による合唱。しかも宗教曲。イギリスかフランスの聖歌隊かな?英国のケンブリッジ・キングス・カレッジ聖歌隊は、か細くてもっと柔らかい音質だから、むしろキラキラ声のオックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊あたりのような気がするけど、やっぱりフランス系という線も捨てられない。曲の最初が「Ave Verum Corpus・・・」で始まっているのだけど、有名なモーツァルトのほうではないし。。。
モーツァルト/Ave Verum Corpus KV618」は、ユーリの旅立ちでしっかり流れているし。また、少年合唱マニアでなくて(笑)河内主宰が手に入れられるとしたら、日本盤も出ているCDだろうなあ・・・。


などとあれこれ考えをめぐらし。とりあえずCD10枚くらい一気に聞き流したのですが、結局最後は、”Ave Verum Corpus”でネット検索。ようやく「フォーレ/Ave Verum Corpus OP.65/1」だ、というところまで確認できました。「そうかあ、フォーレ苦手だったからどおりで見つからないはずだわ・・・(汗)。*3でもそういえば曲調は確かにそっち系ね。」と実感。


さてこの曲はいずこに?とまたCDをひっくり返し捜しました。なかなか見つからず、途方にくれたところ、ふと見ると目に入ってきたのが、オックスフォード・ニューカレッジ聖歌隊の「AGNUS DEI」Ⅰ&Ⅱ集。これはヒーリング系ブームの最中、国内盤でも立て続けに発売された、隠れたベストセラーCDでした。


「もしや!」と思って見返すと、Ⅰ集にはモーツァルト、Ⅱ集にはフォーレの「Ave Verum Corpus」がちゃんと入ってます。しかも、この声・・・劇場で流れた声にかなり近い気がします。もしやかなりの確率でビンゴかも!おまけに『LILIES』で使用された曲も2曲入ってる。録音年が微妙なところでブレるかもしれませんが、まあ、一応声が似てるということで良しとしようっと(笑)。そうやってしばし自己満足に浸りつつも、曲捜索の日々は続く・・・。

※曲目は全て耳で判断しております。間違っていたらすいません。


Agnus Dei: Music of Inner Harmony

Agnus Dei: Music of Inner Harmony

4曲目に「MOZART/Ave Verum Corpus」、7曲目「ELGAR/Lux Aeterna」と12曲目「ALLEGRI/Miserere Mei,Deus」は『LILIES』で使用されています。(→シモンがヴァリエの母の死の真相におののくシーン)

Agnus Dei 2: Music to Soothe the Soul

Agnus Dei 2: Music to Soothe the Soul

6曲目「Faure/Ave Verum Corpus」が捜していた曲でした。合唱のアレンジが珍しい「アルビノーニアダージョ」が魅力的です。

Agnus Dei 1 & 2

Agnus Dei 1 & 2

セット物でもちゃんと発売されてました(笑)。

*1:かなりバッハの曲が多いのがわかりました。

*2:その後4声くらいに展開されていくようです。

*3:ラシーヌ賛歌は、大好きなのですが。