読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

貴城けい 早すぎる退団発表

宝塚 貴城けい

今日は、お休みをとって1日中家で片付けをしていました。宝塚のチラシや切抜きなど整理して、宝塚グラフの対談などを読み返し・・・(もしや虫の知らせか?)。そして夕方、友人の携帯メールに「カシちゃん、退団」の文字。その時は、ハンマーで殴られたようなショックを受けました。


その後、あれやこれや考えが頭の中を駆け巡り、一瞬吐き気に襲われる始末。しばらく呆然と、残った仕事だけをやり続け、夜になってようやく”退団”の文字を公式サイトで確認しました。全国のカシちゃんファンは今頃、私と同じようにショックで気色を失っているだろうなあ、あるいは怒り、哀しみ、絶望で誰彼となく気持ちをぶちまけているんじゃないかな、と想像したり。


宙組への突然の異動、トップ就任から今までカシちゃんは走り通しでした。当初からトップ短期説は出ていて、「それはあんまりだわ・・・(涙)」と考えないようにしていたのですが、今となるとたった3ヶ月でディナーショーからコンサートまでやってしまう、尋常ではないほどのイベントの数々に妙に納得をしてしまいます。


となると、宙組就任時からこのスケジュールは決まっていたのだろうし、もしかしたら退団以降のスケジュールももう決まってるのかもしれません。*1しかし、こうなると充分に退団を惜しまれている湖月わたる君、コムちゃん(朝海ひかる)が羨ましい。まさかカシちゃんが春野寿美礼ちゃんより早く退団するなんて夢にも思わず、かなり複雑な気分です。


カシちゃんの後任のトップも、宙組の組子達も可哀想。こんなにバタバタと上が変わるなんて、一体誰の背中を見ていけばいいのか。しばらく動揺が広がるんじゃないかな。いろいろと考えは散漫になってまとまりませんが、これからますます輝いてくれそう、と思っていた矢先の退団発表は、辛すぎます・・・。むしろ、これからが辛さとの闘いかもしれません。

【思い起こせば・・・】


今回の発表を聞いて、「今度こそとうとう当事者になっちゃったなー。」と感じたのは、'02年のぶんちゃん(絵麻緒ゆう)さん、チャーリー(匠ひびき)さんの不幸な1作トップ退団を思い出してのことです。当時、ぶんちゃんのことは2番目に好きなスターさんでした。生粋の星組育ちの彼女が雪組に突然異動し、電撃的な退団発表。


その時は、怒りと哀しみが交互に襲ってきて本当に辛く空しい日々を過ごしました。特にぶんちゃん自身がまだ続けたいという意思があったことを知って、より一層クーッと煮え切らない想いを溜め込んで。最後の舞台の上で見せたぶんちゃんの笑顔は、見るたび切なく胸を締め付けられました。そしてこの後、どっと宝塚への愛が醒めた時期がありました。


チャーリーの東京公演は、1回きりの観劇でしたが、その舞台に立ったのは「サヨナラ公演の代役」という使命を負った寿美礼ちゃんでした。銀橋で振り返り、大階段に浮かび上がった「CHARLIE」という文字に深く長くお辞儀をする寿美礼ちゃんの背中が痛々しく、今でもこのシーンだけを強烈に思い出します。。*2その時のお茶会の席で「私なりにチャーリーさんの”思い”を受け止めて・・・大切に演じたいと思います。」と一言一言噛み締めるように語った寿美礼ちゃんの姿が、忘れられません。


そんな二人が去ってから、今に至るまで、人々の喜びも哀しみも吸い取って、宝塚はまるで巨大な怪物のように呼吸し、脱皮し、走り続けてきました。今となると、たとえ非情な決断が下され、舞台裏の方がとんでもない悲劇であっても、やはり歴史の一コマにすぎない。新しいスターが誕生し、若いスターの成長を見ると、やっぱり「素敵な夢の世界」だと思わされてしまうのです。それでもこんな使い捨てを繰り返せば、失わなくていいものも失ってしまう・・・のではないかしら。


まだ当然、気持ちの整理はついてはいないですし、かしげファンとしてはいまだ怨嗟の真っ只中(苦笑)です。ただそんな今でも、短い間とはいえ、カシちゃんのファンになれて本当に良かった、と思います。これまでカシちゃんの笑顔にどれだけ元気をもらったことか・・・。あと半年あまりの宝塚生活、そしてその後も(一体どうなるか分かりませんが)できる限りカシちゃんを応援していきたいです。

*1:もちろん、あまり考えたくはないけれど

*2:幕に入って「私できないよ〜(涙)」と泣きながら演じていた日もあったとか。