雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

有名人の知り合いを持つことのヘヴィさ

長くも短くも無い人生の中で、偶然知り合った人達の中にいわゆる「有名人(もしくはその家族)と知り合い」という人が居ました。この場合の有名人とは、漠然と「世間で知られた芸能人」という意味ではなく、私自身がその本人もしくはグループのファンである、というパターンです。そして、もとはそのお知り合いとなった人も同じファンだったりします。


そういう人達に共通なタイプ、というのがあって、とにかく好奇心旺盛で溌剌とした感じ、”警戒を与えるタイプ”よりは”人好きのするタイプ”という、いたってまっとうな、「そりゃあそうよね」(笑)と思わせる特徴がありました。もちろんその人達は、どこまでも真っ直ぐな気持ちを信奉者へ向けています。この「真っ直ぐさ」というのは、尊敬・情熱・盲目的な愛とは一線を画す、ところがミソ。


やはり有名人といえども人の子。どれだけ強烈な愛情を持っているとしても*1、ギラギラとした眼差しで近寄って来られれば警戒してしまうでしょう。更に交流はあっても、元は「自分のファン」なのですからさすがに普通の友達とは違って、なかなか一線は超えられない・・・ということもあります。本当の親友ならば、部外者に情報や本人の思いを漏らす、などということは当然のことながら’御法度’ですしね。


そんな知り合い各位から、本人や家族のナマの言葉(全てが真実とは思いませんが)を聞く、という出来事は、滅多にないことで貴重でドキドキする体験です。ところが、しばらくするとそれが多少なりとも重荷になってくる場合があります。週刊誌や噂話レベルより、もっと生々しい現実があって、それはスキャンダルやタブー要素を含んだマイナスな出来事ほど、強烈なカゲを落とすのです。


聞いたことはほんのわずかではありますが、ミュージシャン同士の諍いや反目、嫉妬、妻子との別居、愛や金銭でのトラブルなど、そこには三面記事でお馴染み?なほど人間くさい出来事が転がってました。100年の恋も一瞬にして醒めるような現実の数々・・・。*2ファンなら驚きや落胆もあったでしょうが、きっと聞かされた本人はそれですら「私だけに教えてくれた」という格別な思いに酔いしれる部分があるのかもしれません。


幸か不幸か、私もそれなりに大人になって「物事には、表と裏、光と影がある」ということを学んでいます。それだけスレてしまっているのかもしれませんが(汗)、大きな一撃をくらっても少しずつ持ちこたえる術を覚えてきたのかもしれません。そして、護身術の一環としては、やみくもに近づくのではなく、適度に距離を持つことが大事だな、と痛感するようになってます。


「お知り合い」の張本人になれる、ということの陶酔感・・・には多少の憧れがありますが、もしかしたらそれで振り回されたり、失うもの(一途な愛)は大きいかもしれません。何より不器用な自分がその荒波に耐えられるか。まあ、どう考えても”一目で人好きのするタイプ”ではないでしょうから(苦笑)相手から気に入られる心配は不要なのですが。

【より良きファンでいるために・・・】


以前、私がかつて大ファンだったYさん、の知人という方に声をかけられたことがあります。実際には、その方はYさんの姉妹とよく話をする間柄でした。「直接、紹介してあげる」と言われたわけではないのですが、この方と交流することで、Yさんの近況や直接の声も知ることができるというメリットが発生します。そして実際にYさんが、その方に親しげに挨拶している様子も目の前で見ました。


しかし、なぜか私の心の中はざわつきました。私は今でもそれなりにYさんのファンではありますが、私は「お知り合いの、そのまた、知り合い」という形でYさんに近づきたいのだろうか?それは、メリットも大きい反面、見なくてはいい部分、知らなくてはいい部分も一緒に背負わなければならなくなるのではないか?その怖さがどうしても先にありました。結局、その方とはそれっきりとなってしまいました。


私が見ていたいのは、ライトを浴びて笑顔で輝いてるYさんの姿だけ。

 『より良きファン』でいられること、こそが最高の贅沢。

好きなことを言って、勝手な思いで感動して、余計なお世話でやきもきしたり、落ち込んだり、楽しく友達と談笑したり、偉そうに批判したり(おいおい)、それが求める幸せ、ささやかな喜びです。


稀なチャンスを勿体無い・・・と後悔する気持ちも無くは無いけれど、田舎で育った子供の頃、スターはブラウン管やグラビアの中に住む特別な人達でした。「手が届かないからこそ、私だけの素敵なスターだった。」と思い直して、今日もミーハーなファン道を邁進したいと思います。もちろん、私が望まなくても、向こうから親交を結びたいと近づいてくるのなら、拒みませんけどね(なーんちゃって)。

*1:むしろ愛情が強いほうが困りものかも。

*2:美しくはないけれども、もがき苦しむ一人の人間の姿が垣間見られて、痛いけれども身近に感じてしまったほどです。