雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

オタクは海を越える!(1) 海外版・俳優メーリングリストに参加して

なんだか勢いで書きたくなってしまったので(笑)、過去にあった面白体験を書いてみようと思います。タイトルを見ると、アニメ系とかアキバ系のことか、と思われるかもしれませんが、全然違うのでそちらを望まれる方はスルーしちゃって下さい。


今から10年近く前の話です。私はとある俳優Tさんに大ハマリしていました。それこそ熱中した3年間は、あまりに集中してしまって精神的に危険な状態になってしまったのと、同じファン仲間との人間関係もいろいろとあって、疲れ果てたこともあり、「1人に集中するのだけは精神衛生上マズイからやめよう」と思ったのはその時の経験の賜物です。


しかし熱病のさなかは、ファン中心のネット掲示板だけでは飽き足らず、何か熱中できることはないかなあ、と思っていて出会ったのがメーリングリストでした。それも日本のドラマや映画が人気を集めてきた最中だったので、メル友から「海外版あるけど参加してみない?」と聞いて、かなり安易に参加を決めました。

【驚きの連続】


そしてその日から毎日、英語メールが数通飛んでくる忙しい日々に突入。海外版だと、2,3行の短い文章で、役者への質問なんかも多いのです。日本人の参加者も他にいたようなのですが、皆ロムだけなのかあまり回答を書く人はいませんでした。悪気が無くてもあまりデマや嫌な噂が飛んでるのも、同じ日本人としてイヤなのでちょくちょく返答を書き込んでました。


語学力が飛びぬけてあるわけではないので(むしろ苦手なほう)、辞書を片手に毎日のように英語を書き込む生活が1年ほど続きました。*1よくもまあ、そんな無茶ができたものだ、と今になっては思いますが、やっぱり情熱のなせるワザでしょうね(苦笑)。


その時驚いたのは、アメリカ・香港・台湾・オーストラリアなどアジア系を中心としていろいろな手段やきっかけで日本の番組を見ているファンが多く、話題もリアルタイムなこと。カレンダーが販売される、となれば、○×ストリートの紀伊国屋デパートの○階にあるよ、とかそんな情報まで書かれます。


確かに日系デパートはあちこちに進出していましたが、一般的な商品だけ売ってるのかと思えば、日本の漫画なり芸能物も売ってる、ということを実際に聞いてその同時代性は私の想像を越えていたのです。今ほど、ネットでのクレジット決済とかも多くない時代ですから、こういった俳優のオリジナル商品を手に入れるのは人づてか、現地デパートでが大半だったと思います。


まあ、私も香港アイドルにハマッタ時は、池袋の小さなレンタル店で広東語のレンタルビデオ*2を借りていたという怪しい経歴(笑)がありますから、さもありなん、ですが、いざ海外でその手のことが行われているというのはやはり想定外でした。


さらにそこにちょっとしたスキャンダル報道(内容はさしたることはなし)なんかが起こった日にはさあ大変!「皆、知らないで欲しいなあ・・・」と内心願っていても、ものの2日もしないうちに知れ渡ってしまいます。ご丁寧に、ネタ元や記事の内容を要約して載せる人もいるので、一種の嵐がかけまわるのです。


そこは奥ゆかしいことこそ美徳、なんて綺麗ごとは通用しないので、皆言いたい放題の大騒ぎ。「落ち着いて!」と事態を収束しようとする人あり、「どうなってるの!」と騒ぎ立てする人あり、なかなか興味深い展開ではありますが、そのうち、「日本人は、何か話してくれないの?一体どう思ってるの?!」とツッコミがくるのでヒョエ〜!となってしまいます。


こんな時、要点を押さえ、かつ的確な英語力を持つ人が羨ましい。なんだか英語でもシドロモドロな状態で、悲しくなったりして。でもその後、冷静になってから、「ちょっと待って!私だってショックな当事者なのに・・・(涙)。」なんで日本人代表で弁明してるんだ、と矛盾が。


ちょっと困った体験もありましたが、今となるとなんだか懐かしい思い出です。そしてもう一つ、ちょっとしたイベントもありました。それについては、次回に。

*1:メーリングリストの数名とは個人的にメールもやりとりしていましたし。

*2:現地で放映された音楽番組やドラマをナマテープに録画したもの。それでも一応、認可されたお店のようでした。