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雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

勝利の女神はミキティに微笑む(’07世界フィギュア)

先程、世界フィギュア選手権の女子フリーを見終わりました。最終滑走グループには只ならぬ緊張感がリンクに漂っていたようで、実力ある6人の選手達を苦しめていたようです。客席は日本人ばかり*1でも、これが「世界の大会」であることを実感しました。


張り詰めた空気の中でも、ベストの演技が出来たら、それは自然と結果に繋がるわけですが、プレッシャーと緊張でガチガチになって転倒する選手を見ると、やはり心が痛い。いつの間にやら「おお、娘たちよ・・・転ばないでね。」と勝手に親心に近い気分になってしまいます。


トリノの妖精、伊のコストナー選手は、昨年の五輪の時にミキティ安藤美姫)並に気の毒に感じた選手。国民の期待を一身に受けて、魅力を出し切れないまま終わってしまってました。今回も、濃ピンクの衣装に、ラメの簪が可愛くてとてもチャーミングでしたが、残念ながら良い出来とはいえなかったようです。


楽曲が映画「SAYURI」から、という日本人への気遣いが嬉しかったものの、この手のアピールはちょっと逆効果で、欧米びいきの日本人の琴線に触れたかどうかは微妙なところです。やっぱり無難にヨーロピアンなムードで魅せてくれたら良かったなあ、と思います。しかし今後、上手くなってきそうな選手なので楽しみです。


韓国のキム・ヨナ選手。真央ちゃん並に自国からの「金メダルプレッシャー」を抱えていたでしょうが、腰痛という爆弾を背負いながらあれだけの演技ができるのは並じゃない。全く重力を感じさせない美しい滑りで、2回の転倒はあったものの、通常のジャンプは恐ろしく安定感がありました。スケーティングの上手さが際立っています。かといって彼女は美しいだけの滑りではなく、いつの間にか吸い込まれてしまうんですよね。


キミー・マイズナー選手&エミリー・ヒューズ選手。ダイナミックなアメリカスケートを見せてくれるかと思うと意外に繊細で、いまひとつ何かが足りないような気がします。アメリカでは国民的スポーツの女子フィギュアですが、新たな風を呼び起こすような選手が出てこないと今後はますます厳しいかも。

【日本女子、黄金時代の幕開けか】


浅田真央選手。前日のSP失敗のため、マスコミの注目度が一気に落ちていた(もう、マスコミってやっぱりいい加減!)ので案じていたのですが、かえってそれが試合に集中できるムードを呼び起こしたようで良かったです。トリプルアクセルの成功はもちろんのこと、一つ一つのジャンプが技が丁寧で、いつもより勢いは抑えられていたけれども、良い出来栄えでした。


演技後、とめどない涙を流している真央ちゃんにはようやく16歳の等身大の少女の表情がありましたが、あのあくなき勝負への拘り、は凄い。もう少し滑る楽しみや喜びが体からほとばしるようになったら、きっと今以上に魅力が増すんじゃないだろうか、と思います。それには今回のような試練も無駄ではないかもしれません。


最後にミキティ。正直言って、トリノ五輪まではあまり好きな選手ではありませんでした。どこかフワフワ心こにあらずな感じで、マスコミのチヤホヤに甘んじている様子も伺えていたからです。でも、今年のシーズンは全く今までとは違ったキリリとした表情に、どっしりとした風格、パワフルな攻めるスケーティングも見せてくれてまるで別人のようでした。


SP、フリー共に気を抜くことなく全力で頑張り、自己ベストをたたき出したミキティ。その苦しみが大きかった分、最高の形で報われた今回の優勝はまるでドラマのように感動的でした。ちょっと出来すぎ(笑)?いやいや、こういう

 地道に頑張った人、諦めなかった人こそが、最後に勝つ

て素敵じゃないですか。


最後に表彰台をアジア人で占めてしまった、今回の世界選手権。個人的には、フィギュアスケートが”東洋人ばかり”になるのはどうかな〜(笑)と思わなくもないのですが、新しい時代の到来を感じました。またいつか、日本で冬季五輪が開催されるといいなあ・・・などと思ったりしています。


ワールド・フィギュアスケート 19

ワールド・フィギュアスケート 19

*1:リンク近くに座ってる主にアメリカ人?と思われるオバちゃん達は妙に目を引きましたね(笑)。やはり観戦ツアーで来てるのかな。