雅・処

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スタジオライフ『ロミオとジュリエット』観劇記(2)

あまりにも違う主役陣

今回の演目は、岩崎ロミオ×舟見ジュリエット(ジュニ3)のEチーム、荒木ロミオ×松本ジュリエット(ジュニ7)のSチームとなりました。チラシでもこの4人の怖すぎる顔アップ(汗)が印象的でしたが、やはりこの4人によって演目のイメージはガラリと変わりました。


とりわけ岩崎×舟見チームは、これまでも主役をかなり重ねており、新鮮な魅力というのにはやや乏しい。かたや「トーマの心臓」以来、役付きがどんどん良くなっている荒木君と劇団の若手ヒロインの座を射止めつつある松本君のほうはまるで新人公演のようにフレッシュすぎ、と両極端な印象でした。

【Eチーム主役2人は】


見慣れてるためあまり驚きはないか、と思っていたEチームでしたが、岩崎ロミオが予想に反して可愛かった、のに驚かされました。悲愴感や怒りに歪んだ表情はいつもに比べると抑え目で、恋する若者の幸せな笑顔がはちきれんばかり。長らく彼を見ていて、こんなに素直な表情を見たのは初めてのような気がしました。


ブログなんかを見てると「大ちゃんって根っから”普通の男の子”だなあ~。」と、クセモノの多い?役者達の中でかえって違和感を覚えるのですが、その生来の少年ぽさを前面に押し出して、”恋する乙女”ならぬハニーボーイぶりを惜しげもなく披露しており、眩しくて困りました(笑)。バルコニーのジュリエットに突撃!迫るときの節操の無さとこの世の幸せ~とばかりの満面の笑顔が目に焼きついてます。


対するジュリエットですが、ママの言葉を何気に聞けば、

 まだあの子は14の誕生日も迎えてはいないのに・・・

ええっ!ジュリエットってそんなに子供なんですか?そしてママのまた聞き捨てならない台詞、「私もあなたの年頃には、母になっていた」の追い討ちが・・・。なんたる早熟娘の話なんだ、と今頃ビックリしちゃったものです。当時の14歳は今の17,18歳程度の扱いだったのでしょうか。


舟見ジュリエットは、14歳どころかどう考えてみても20歳以下には見えない成熟度でしたが、なんとか頑張ってブリブリ演じてました。(役者も大変だわ)しかし中盤以降、ロミオの追放に懊悩し、望まぬ結婚を無理強いさせられ、気がふれんばかりに顔を歪めて絶叫している様子は、まるで夜叉のよう。どこにもぶつけようもない怒りが爆発しているようで、”女”の怖さを感じました。

【その他の役者の印象】


なんだか終わりに近づくと、どんどん「ロミジュリ」を見てる気がしなくなったのですが、果たしてこれで良かったのか。その他、奥田ティボルト、坂本岳大マキューシオは適役。坂本さんの演技は、やっぱり「外」の役者さん特有の安定感があり、台詞が聞き取りやすくて世界に入りやすいです。その分、ライフの中では協調しつつも、異質さは目立ちます。それでも、卑猥な台詞も下品にならないのがライフっぽくて(笑)好印象でした。


逆にイマイチ組は、寺岡パリス、河内ロレンス、小野ベンヴォーリオ。寺岡君は相変わらず朴訥とした持ち味で、ジュリエットが結婚したくなくなりそう、ではあるもののちょっと”想い”が見えないのが残念でした。小野君は舞台に立つと楽しげでイイ表情なのですが、いつも台詞が聞き取りにくく、シェイクスピア劇にはやや不向きかも。


河内主宰のロレンスは、ダブルの山崎さんの名演を思えば藤原さんあたりにやって欲しかったです。譲るべきときは譲るのが人の道ではないか・・・と思いつつ、異常に「紀伊国屋ホールで演技をする」ことに拘ってる方なのでちょっと難しい相談なのでしょうね(溜息)。ロレンスの独白で始まり、また最後も独白で終わるだけに、締めるところで締まらず、なんだか失速してしまってて辛いものがありました。


他の配役とSチームは次回に。


スタジオライフ『ロミオとジュリエット』観劇記(1) - 雅・処
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