雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

先は長い、免許取得の道

やるべきかやらざるべきか・・・それが問題だ。と長らく悶々し続けていた教習所通いを昨日始めました。自動車運転免許取得のため、という当たり前の目的から。なにせ半年前、実家に戻ってきたはいいものの、ご多分にもれず不便な田舎暮らしです。


人からは「田舎は車が足代わりだから、免許取った方がいいよ」と口々に言われていたのですが、どーにも腰が重かったのは、年齢や生来の面倒くさがりやのせいもありますが、基本的に


 車に酔う・車が怖い


という単純な理由でした。小さい頃から、車の振動に弱く酔いやすかったので、苦手意識が強かったのです。あのビニールシートの実に芳しくない匂い(かといって芳香剤・消臭剤にも気持ちが悪くなる)もこれまた苦手で。更に、友人などの身近なところでの事故話(不幸中の幸いで大事故はないものの)を聞くと怖さを感じて、臆病な自分はヤダヤダモードに。


こんな私でもようやく「その気」になったのは、東京と違って電車網の不便さであまり遠出ができないことや、仕事上かなり車の比重が高い、老齢の親の存在など、やはりいくつもの材料が重なったためです。それでなければ、一生車と無縁でも何ら問題はないかなあ、と思ってました。


さあ取るぞ!、と思って身近な人達へ素朴な疑問を投げかけてみたのですが、皆免許をとったのは制度が変わる前のはるか昔のことで「はてどうだったっけ?」となることが多く、あらら・・・でした。また休み中を利用しての短期集中型も多数だったので、勤務中の通いでの取得がどれほどのペースでどのくらいで取得できるものか、あまり参考になりませんでした。


こんな刺激的な?体験なのに、どうしてそんなに記憶が薄いのかしらん・・・と思っていたのですが、私みたいに「人生の一大事、生きるか死ぬか」(少なくとも今は)と重大事に構えている人はさほどおらず、きっと生活必需品とか趣味の一環とか、そういうのが大半なのかな、と。

【入校日】


そんなこんなで自信もなく、緊張いっぱいに自動車学校の門をくぐりました。建物は、丘の上の方になるので、小型の送迎バスに乗ってつらつらと向かいます。来校者も多く、当日受付で即入校式という至ってシンプルな流れ作業に戸惑いを覚えます。簡単な説明を受け、漢字テスト(中学生レベル)と適性検査*1、視覚チェックと写真撮影などで入校式は終わりました。


周りを見渡せば「若者」だらけ。ン十年ぶりに、大学に戻ったか?というタイムスリップ状態です。少し前には、簿記学校にも通っていたのですが、その時は老いも若きも来てましたし、同じ資格試験対策でもこんなラフなムードではなく、受講生一人一人が真剣そのもので、ちょっと進学塾っぽい雰囲気でした。


一方こちらは、高校生も受けにくるため、教本の漢字には丁寧にルビがふられ、写真やカラーも盛りだくさんで簡単明瞭です。日頃、会社の日本語になっていないような意味不明瞭・仰々しいだけの修飾文マニュアルにウンザリさせられているだけに、逆に新鮮です。とはいえ、勉強嫌いの私(汗)なので、あなどれません。なにせ、これは実践用テキスト、無駄なことは一つも乗っていないわけですからマスターせねばならないわけです。


説明が終わると、その後、すぐに一時限目開始でした。教習所の先生達は、年代もいろいろですが、さすがに慣れていて説明が面白い。ただ時間が短いため、かなり要点に絞っての説明です。1時限分だけで4000円弱くらいの値段とすれば、そんなんでいいのか?と思わなくもないけれど、ダラダラと退屈ではないのはそれもいいのかも。


先生達の方言たっぷり、独特のイントネーションなのが私には漫才を聞いてるように楽しかったです。その分、早口だと一瞬「?」となってしまいます。地元民なのですが、残念ながらネイティブ方言を取得しないまま、異郷にて長く暮らしてしまったので。聞き取りはともかく、会話では”照れ”もあってなかなか上達しません。


それにしても学科より何より運転教習が心配です。ハッキリ言って、運動神経はゼロ。瞬時の判断力も減退の一途。既にシュミレーション運転の段階で、「オートマ車にもギアがあったんだ」「サイドブレーキって上なの下なの」とかあたふたしてるんですから思い切り落ちこぼれの道が待ってそうです。

【いずこも味気ない】


何事も習うより慣れろ、とはいいますが、最も戸惑ったのは、システマナイズされた学校のシステム。病院の受付とか、資格学校もそうですが、今はいずこも「細かいことはどうぞご自分で説明書を読んで下さい。」という体制だから、かなり味気ない。少人数化、事務処理化、でサービスも減退しているのが分かります。


カリュキュラムとか、説明書に書かれていない些細なことは「いちいち突撃!」で受付に聞かなくてはならず、孤立無援の単独参加者にはちょっとシンドイ部分があります。私も今でこそ、何でも聞けるおばちゃん街道まっしぐら!ですが、若かりし頃ならこれだけでちょっとメゲたと思います。


まあ、これからも受付のお姉さんや指導員の先生達にはえらく面倒かけますが、卒業までよろしく頼みお願いしまーす!ということで。。。(お願いする前に努力しろや)

*1:短い時間内にどれだけの処理が正確にできるかのチェック問題&性格上の特徴を知るためのもの