雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

ヴェルサイユな日々

先週末のVersaillesライブからずっと夢の中に漂っている感じです。ここ数ヶ月、仕事の事と人間関係に追いつめられモードでしんどい日々だったのですが、こういう楽しみがあると、全然気持ちのあり方が違いますね。改めて、「夢がなければ・・・生きていけない」体質だと実感。夢は夢でも、DREAMとは違う、空想(妄想?)癖のようなものですが。


まだ興味を持って日が浅いので、メンバーの人となりとかを追ってあちこち覗いている段階です。でも、”直感”はそれなりに正しいのか、どうも好みはやっぱりKAMIJOさんかな。あのどこまでキザ?なキャラ全開が芸風として身についているところとか、歌ってる顔に漲る陶酔感とか、ちょっとワシ掴みされています。


最強の耽美路線を貫いてるところはもちろんポイント高し!しかし、雑誌「BB」で半生インタビューを読むと、思ったより普通の少年時代(テニスやってたり!)を送っていたことに驚かされ、素顔も普通にイケメンなのに再度驚かされました。かろうじて家族が音楽一家だったところが素敵だな、と思いましたが、割合にフツーの好青年?ぽいのに、あのいい味出してるキャラ?が不思議。


YOSHIKIhideGACKTとか超個性派アーティストのインタビューとか読んでたため、ミュージシャン=変わり者が普通になってしまってて・・・毒されてますね(笑)。その他、昔のブログを読みふけって、ベースのJASMINE YOUさんのふんわり優しそうなムードに癒やされたり、なんとなく平和的でまとまりの良さそうなバンドなのかな?とか考えをめぐらせて調査してるのが楽しいです。


ROCK AND READ 019 ミヤームックー

ROCK AND READ 019 ミヤームックー


KAMIJOさんインタビュー見たさに購入。あまりに普通の(むしろロックとは縁遠い)少年時代から、拘りのバンド人生に転身する落差が面白いです。しかも、こんなに礼儀正しく飾らずに話すのだろうか、この人は?!


【V系昨今】


今のV系は全然知らなかったので、動画サイトでチラホラ見てますが、ちょっと気に入ったのがAn Cafe(アンティック珈琲店)という、見た目まるでアイドル!なバンド。でも、BOU君というギタリストが(娘チックで)あまりに可愛かったので、すでに脱退していたのが残念です。ボーカルのMIKU君もなかなかの歌い手さんだな、と感心しますが、やはりカワイイ路線にはそこまでハマリきれないものがあります。


(もともと暗黒系は苦手ですけど)ハード・コアなV系バンドも多いし、まとまりは良すぎなくらいなんですが、なんか一味も二味も足らない感じ。PV映像はショッキングだったり、コテコテに凝っているんですけど、音楽性とか存在感とかになると意外性や驚きが少ない。もはや出尽くしちゃったのか、単に私の感性が古いだけなのか分かりませんが、もうちょっとあれこれ探ろうかな、と。ま、今は好きでも、LAREINE時代のKAMIJOさんにはちょっと言葉がないので・・・(笑)。


今思うとその昔、Xに完全燃焼し過ぎてその後のV系をすっ飛ばしてしまったのが惜しまれます。中でもLUNA SEA*1マリスミゼルは1度見ておくんだった、と後悔。今見ても、LUNA SEAの全盛期とか、躍動的で面白いし。

【さよならヴィジュアル系!の市川哲史さん】


少し前に書店で見つけて、あまりの面白さに即買いしたのが市川哲史さんの『さよなら「ヴィジュアル系」』という文庫本です。X JAPANPATAYOSHIKILUNA SEASUGIZO、筋肉少女隊の大槻ケンジ小室哲哉氏などの豪華なゲスト=「V系全盛期の当事者達」への対談を敢行し、今だから明かせるあの時のこと、的な話が盛りだくさん。


当時も市川さんの記事は、他のライターさんとは比較にならないほど面白かったのですが、懐かし系の話題であっても変わらず面白いのが嬉しかったです。アーティストと飲み友達、かつ時には言い合いもするような親密な仲で、ズバッと”本音で落とす”ような毒舌を言う反面、ものすごくハートフルにメンバーと語っているのが行間から滲み出ていて。2000字インタビューとかワクワクして読んでいたものです。


一番興味深かったのは、SUGIZOのインタビューでした。メンバーの不仲説やら音楽性の違いによるぶつかり合いなどは、当時もチラホラ耳にしていましたが、メンバーにも気を許せず、ものすごい緊張状態でいろんなものと闘いながら曲を作り上げてたんだなあ、と感嘆。SUGIZOの本音とか厳しい自戒の念なんかもあって、hideの死への思いとかはなかなかヘヴィです。


今回、あとがきを読んで市川さん自身もX解散後〜V系終焉の頃に音楽業界への反発などから、精神的バランスを失って鬱病になった、とかヘヴィな過去があったことを初めて知り、愕然としました。”本音と本気”であの時代を追っかけていた人の、豪快だけどセンシティブな回顧録だなあ、と思って読みふけりました。確かにもうあの時代の”高揚感”は戻ってはこないと思いますが、でもきっと新しいものが出てくるはず・・・と信じて。



いやとにかく面白い。あまりに面白くて珍しく読み返したりしています。最近はアイドルなどをインタビューしているようですが、また市川さんにVersaillesを解剖してもらいたいな。

*1:'92無敵バンドでは見てましたが、あまり記憶が無い(汗)。ブレイクした頃が好きでしたね。