雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

半分シュミと化す?!・・・ボーイズラブ

舞台化された『BOYS LOVE stage』

そりゃあ、第二弾もあれば第三弾だってあるわさ、と開き直りに近い状態でまたもやお出ましとなりました、BL作品。1、2年前のブームらしき時に比べ、やや下火に近いのか盛り上がりに欠けますが、密かに秘めやかにリリースは続いております。なんか普通の映画について書くよりも楽しくなっちゃうのは何故?


言わずと知れた『BOYS LOVE』シリーズ、3匹目のドジョウは舞台版となりました。映画版と同様、監督は、寺内康太郎氏。「BLの奥義を掴もうと努力しつつも、己の真っ当すぎるセクシャリティが邪魔して、どうにも”その道”の達人になれない。」そんなオーラが漂って、憎めない(笑)監督さんです。


主役は、若手俳優皆川佑馬松本寛也。松本君は、「BL」DVD版で主役二人の恋路を邪魔する少年をねちっこく演じていたので、今度は主役として、どれだけ変貌してくれるか楽しみでした。舞台版ということで映画よりもナマナマしく、隠微な世界が展開するかも、とドキドキしたのですが、その予想は見事に裏切られました。


BOYS LOVE Stage [DVD]

BOYS LOVE Stage [DVD]


あらすじ:セガール学院高校(男子校)に転校してきた奈津樹は、高校生モデルとして活躍していたが、心臓病を患い余命わずかだった。寮の同室となったシュリは、写真部部員として奈津樹にモデルとなってくれるように頼む。シュリの申し出を快く承諾しながらも、奈津樹の本当の願いは、幼き日の親友でもあり、陸上のライバルでもあったカイトと最後の勝負をすることだった。廃部の危機に瀕していた陸上部のテンマ、その喧嘩仲間であるルカ、ヒョウスケも加わり、5人は駅伝大会への出場と打倒カイトを約束するのであった。


と、めちゃくちゃ体育会系の”爽やか”ボーイ達が登場し、さながら青春グラフティの様相を見せていきます。シュリ→奈津樹へのBL度は、熱き友情で充分誤魔化されてて。皆川君のちょっと頭から出てるような特徴的な声のおかげで、妖しさは全く感じられませんでした(汗)。対する松本君は、ロン毛にスラリとしたスタイルの良さが相まって、見違えるほど美形っぽくなっており、ブレザー姿はなかなかの麗しさ。


他に一番年若のテンマ役・田辺季正君は、クリクリとした瞳が可愛らしかったですね。どこかで聞き覚えのある声で「誰だっけ?」としばらく悩んだのがヒョウスケ(福地慎太郎)。彼は、「BOYS LOVE」で小谷嘉一君の会社の後輩役だったんですね。劇団員ということで演技はさすがにサマになっていました。


冒頭、出演者の男性達によるダンスシーンがありますが、松本君は結構ダンスをやってた人らしい。・・・の割にはあまり上手さを感じませんでした。(これは、振付のせいかもしれません。)

【やっぱり題材が難しかったかな】


この舞台、暗転の時の過剰な照明と効果音がやかましく、場面場面のブツ切れ感を増幅してました。それにバックミュージックが、「BOYS LOVE 劇場版」サントラからピックアップされていたのですが、オペラチックな主題曲(hallelujah)等が肝心の物語と噛み合ってなくて、むしろ不協和音になってる感じ。更に稽古期間が少なかった、と松本君が語っていただけあって、確かにところどころ棒読みな台詞も・・・(汗)。


いや、そういう枝葉末節はともかくとして、肝心なのはちっともBLでないこと!終わりのほうに無理やり”ハグ~”て、これのことでしょうか?この程度の内容で「BL」というのだったら、私のお気に入り「某」劇団なんぞ、野郎同士の熱い抱擁&色っぽい眼差しが毎回交錯していて充分にBLの世界、になっちゃいますよ(笑)。こういうのって、思い切りやってもらわないとかえって見てて恥ずかしいですしね。


もともと「同性愛の世界は分からない」と明言している潔い寺内監督さんですし、予想しなかった爽やかで懐かしい青春の汗、を感じた舞台でそれはそれで楽しめたからいいのかな?なんて、諦めもつきました。むしろ、若手役者達がインタビューで、BLモノに対する”おぼろげなイメージ”を持っていて、台本読んで「そこまで激しくないなあ・・・」と感想を言っていたことのほうが、ちょっと怖かったです。


 キミ達、どこまで覚悟してたん?(笑)


ちなみに「禁断の愛ってどこが?」と思うほどに、健全な作品でした。友情物語って感じなので安心してご覧下さい。


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