雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

Tour ’08 CHATEAU DE Versailles 〜in JUNK BOX 仙台

地下鉄広瀬通駅からすぐのところにある、FORUSというファッションビルのB2Fにめざすライブハウスはありました。ン十年前(汗)の学生の時は、ちょくちょく行っていたFORUSも、イマドキのギャル系ファッションに変わり、それなりに美しいかった町並みも、薄汚れた裏路地みたい。やや寂しい気分を抱えて、居酒屋やラーメン店の入った地下へと降りていきました。


実のところチケットが届いてから、今日のこの瞬間までかなり迷っていました。届いたチケットの整理券番号は想像もしないほどの番席(巷ではこれを良番というのでしょう・・・)で嬉しいというよりも驚愕、単純にライブの日を楽しく待つつもりが迷いの始まりになりました。JUNK BOXが仙台HOOKSのような段差のある会場なら、安全を考えて後ろでゆったりと愉しめるのですが、写真を見ると単純な平面。*1


「もう二度とこんな機会はないかもしれない・・・」と悲愴な覚悟をして前方へ行ってしまいました。正直言って始まる前からライブが終わるまで、かなりビビっていたのは事実。「こんなとこで怪我できないわ。」「後ろから人が飛んでくるとかやっぱあるのかな?」なんて感じで。メンバーや常連ファンには、間接的に迷惑かけちゃったかもしれません(汗)、ヘドバンとかフリとか完全無視して、自分の世界に飛んでいってましたから。

【懐かしいけれど、初めての光景】


そんな不安いっぱいでしたがいつものように「Prelude♪」がかかり、メンバーが登場しました。さすがに3度目となると、あのゴージャスな衣装でも驚きません。それでも、見慣れた赤の衣装のHIZAKIはやはり全身姫オーラを感じました。


全員揃ったところで、照明がつくと、YUKI君が左目に白い大きな眼帯をしているのが目に入りました。ものもらいかな?と思ったのですが、片目でのドラミングは大変だったと思います。最後まで演奏には影響しなかったのでサスガ、と思いましたが、早く治るといいなあ。


すぐに「Aristocrat's Symphony♪」が始まると、ヘラヘラ〜と顔が緩んでしまいます。至近距離で見るKAMIJO君の美貌は、噂に違わぬほど。最近、携帯の待ち受けにどうぞ、と自信過剰にネットで顔写真を公開するだけあって、それだけのもんは持ってます(ちゃんとノセラレテ待ち受けにしてますが)。


というか、「ヒィー、やっぱ天下無敵の色男だったんだな、キミは!!」。白いファンデーションを塗ってるせいもありますが、透けるような肌で華奢な、ほそっちー身体。まるで創作人形のようにありえなく整った顔立ちに圧倒されます。


そして待望のHIZAKI姫。いや本当に彼の姫っぷり満点な身振りと麗しいお顔は、天然記念物に推奨したいほどです。この間、完全に男だということは思い出しもしませんでした。胸に手を当てるポーズの他に、お祈りポーズなんかも見せてくれて、なりきり度満点!


しかーし、それ以上にドレス姿で爪弾くギター、これをどんなにか見たかったことか!ギターの「ギ」の字も分からん私ですが、弦の上で激しく跳びはねたり、ギターをまるで体の一部のように自由自在に操るHIZAKIの指先に・・・恋しました


 ギターソロ、迷わず凝視


すいません、きっとやりずらかったでしょうね、ギタリストさんは。思えば当初、ジャスミンさんとTERU君を見る余裕はしばらくありませんでした。でも、野音では彼らをじっくり見たので、今回はKAMIJO&HIZAKIに思う存分集中できました。


一発目のKAMIJO君のMCは、「Versaillesの城へようこそ!」*2「久しぶりのライブだぜ。・・・オレ達もライブが出来なくてムラムラしていたんだ。」と目をギラつかせて挑発的に。1年に1回しか東京ドームでライブをやってなかった某大御所バンドを偲び(笑)、「あの〜、充分やってる気がするんですけど・・・」と心の中で呟く私。


「仙台、こんなに元気だったかー!?」と嬉しそうな笑顔も見せてくれます。良かった、どこぞのボーカリストさんのように「こけし/牛タン/笹かまパワーでやってこ〜い!」とか絶叫されたらどうしようかと思ってましたが、驚くほど正直なノリで。「見慣れた顔の他に、新しい顔も見えるな?」なんておっしゃってましたが、やっぱり見分けついてるものなんでしょうか。


しかし可愛いなあ〜、ナマKAMIJO。アクリル板に閉じ込めて飾っておきたいくらいラブリーだわ。ファンをウットリさせる前に、己がまっ先に恍惚の表情になるところとか、バラードで苦悶の表情を浮かべたり、激しい曲では腰をフリフリして歌ってるところとか、たまりません。


それでも酔いしれる間もなく、再びHIZAKIのギターソロ⇒またもや凝視。TERU&HIZAKIのツインギターが目の前で展開されると、思いっきり昇天しそうになりました。ギターってそんな弾き方ができるのね〜、と”世界不思議発見!”状態でしたし。楽器隊の活躍中、TERU君の髪をひょんひょんと撫でたり、HIZAKIの首筋に腕を廻したり、ちょっかいを出すKAMIJO君。


歌詞を忘れて*3照れ笑いでマイクをファンに向けるとか、気取っていてもクッサイ台詞をはいていても、そこはかとなくナイーブさ、屈託の無さがが漂ってきて、素の人間性が見えるのがたまりません。MCは忘れましたが、大好きな(?)空の話はまたしていました。初めて彼らのライブを見たときも、歌詞につられて”蒼い空”が浮かんできたのですが、今回もまたふっと浮かび上がってきました。


曲間のSEはめくるめく美しさ。いつの日にか、KAMIJOの歌で泣ける日が来るといいなあ。。。

【プリンスとプリンセスが舞い降りた日】


圧巻だったのは、第二部です。まさかと思った新衣装で登場!!最初、YUKI、TERU、ジャスミンの衣装は暗がりで「あれ、これって初期バージョン?」と思ったくらいあまり変化を感じないものでした。よく見るとジャスミンさんの衣装は膝下から薔薇のようにモコモコになってます。TERU君、この寒いのに白の短パン!?、前より身軽く見えます。でも、思ったほどの改変ではない。


そして姫登場!なんとなくピンク系でくるような予感がしていたのですが、まんまと的中!!BABY,THE STARS SHINEBRIGHTの衣装だけあって、前2作より遥かにお姫様系。赤の衣装はビジュアル系っぽい、男性が考えるお姫様ぽさがあったけど、今度のは”ほんまもん”です。ピンクハウスとかそっちの流れを思わせるお姫様ファッション。あちこちに見えるリボンと、頭にちょこんと乗せられた小さな帽子なんかが実にお似合いで、お姫様度が加速してました。


最後に登場したKAMIJO君には思わず歓声が上がりました。ラレーヌ復活!という感じ。スノーホワイト、純白、まさに王子様(はぁと)。長めのファーのついた白マント、白い薔薇、金刺繍はいかにも、な感じですが、マントにも金のVersailles紋章?が入り、首には銀のチョーカーと、蝙蝠(ヤモリか?)みたいな形の首飾り、尖った先端が首に刺さって痛くないのかな?とか少し心配しました。


それにしても、この衣装は素敵です。そこにいるだけでぱあっと世界が明るくなる。やっぱり彼は黒より白のほうが断然良いです。漆黒の闇から、ようやく抜け出て華やかな光を浴びる、そんな心境の変化があったんじゃないかな、と勘ぐってしまったりしました。もう第二部は、しょっぱなからプリンス&プリンセスに、めくるめく恍惚を覚えて。


第二部の一発目が新曲「PRINCE♪」。ヴァンパイアとか薔薇の末裔とか、コテコテの世界観からスタートしたVersaillesも、新しい衣装と明るいタッチの新曲で、古い衣を脱ぎ捨ててる気がします。「ずっとアルバムに拘ってきたけど・・・ようやくシングルを皆にお届けします。」という言葉。


また子供のように目を輝かせて「オレ、ジャイアンツ好きなんだ。」(→恐らく調子の良いジャイアンツに喜んで)と語り始めると、ファンの「楽天はー?!」の鋭い逆襲に言葉に詰まる。「仙台は楽天だったね」とご当地ノリに戸惑い、「そういう話をするつもりじゃなかったんだ。」と苦笑いするKAMIJO。墓穴堀ってるムードに「オレはジャイアンツが好きだ!」と一喝(笑)。一体彼は何を話すつもりだったのかしらん。


少しずつですが、変わりつつあるバンドを感じて有意義なライブでした。終わってみれば、夢のような美しいヒトトキ。とりわけ、お披露目となった衣装が”官能美”をプレゼントしてくれたようで、幸せモードです。


アンコール後、ツアー初日を祝ってか、舞台袖にあった白ワインを飲むKAMIJO氏。そのまま、HIZAKIの口元にそのグラスを近づけ、無理やり飲ませる一幕もありました。HIZAKIは、本物のワイン!?と驚いた表情をしてましたね。なんかカップルのようで微笑ましかったです。


さてさて次回は、ツアー最後の渋谷CCレモンホール。正直、今回は無事に怪我も無く、帰れてホッとしただけに、今度は身の危険(笑)も少ないでしょうし、気楽に楽しみたいです。


ヴェルサイユ写真集 Versailles Philharmonic Quintet

ヴェルサイユ写真集 Versailles Philharmonic Quintet


やっと発売になったファースト写真集です。同じ衣装なのが残念ですが、素顔のメンバーもあってそれなりに楽しめます。「NOBLE」の集大成的な感じですね。

*1:特設の舞台は、50cmほど高さがあったので、後から思えば後ろでも大丈夫だったかもしれませんが・・・。

*2:単にツアータイトルだったんですね。てっきり伊達政宗にひっかけたのかと思いました。

*3:アンコールの「Sympathia♪」は、かなりヤバかったけど・・・汗。