雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

Versailles Indies Last Tour ’09 in 仙台

ようやくようやくVersaillesライブの感想が書けます。といっても今回もまた、演奏自体についてのレポなりはほとんどないです(おいおい)。セットリストとか、公式発表等は他でどうぞ(→手抜き)。もともと、よほどの器材トラブルやメンバーの体調不良でもない限り、Versaillesのライブは安定してる、と思います。


私が素人で、微妙かつ繊細な音の違いを聞き分けていない、ということもあると思いますが、過去に見た4回のライブと比べても、演奏自体には遜色はない気がします。大きな違いと言えば、むしろ客席の盛り上がりが違ったこと。男性ファンが目立って増えたこと。そしてファンが、Versaillesのライヴ自体に慣れて、コツを掴んでいたことくらい(笑)。


いや、KAMIJO上機嫌でしたよ。もう終始ニッコニコで、幸せ感が表情に出てました。一方、私はキツネに包まれたような気分でした。11月の仙台でのライブの時に比べて、あまりに客席の盛り上がり方が違っていたから。CCレモンホールでのライブ以来、目覚めたファンが増えたのでしょうか?いくつかのツアーがソールドアウト?あらまあ、と驚きです。やっぱり関東方面の慣れたファンが参入していたのか?とか。


今まで曲間で居心地が悪くなるような「間」が出たり、KAMIJOのリアクションに困ったり・・・(苦笑)ということが減りました。それだけでもライブの流れが俄然良くなってくるわけです。比較的、あの寒気を呼ぶようなMC(笑)が抑え目だったのはかえって残念だったくらい。まあ、ヒネクレ者の私なので、素直に喜べよ、て感じなんですが。

【印象的だった点】


まずは衣装から。CCレモンホールライブで公開された新作衣装でした。BABY の衣装でなかったのが個人的にとても残念。KAMIJO以外は、比較的今までの型を踏襲してましたが異なる点も少し有。YUKIが、染めた髪を少し立てていて「まるでビジュアル系みたい!」(笑)


それから、HIZAKIは、ドレスの発色が今までよりキレイな(ワインレッドに近い?)赤色で華麗になった気がしますし、袖の白フリルのだんだん重ねもかなり増えてますね、何よりキャンディキャンディのような髪型が・・・見慣れない。私としては、派手な髪飾りが欲しいところですが、見慣れてくるとやはり可愛いです。


TERUは、トレードマークのお腹と下半身(ホットパンツなのか?)が見えなかったのが残念。メイクがキツめだったせいでしょうか、顔はちょっと大人になった気がしました。JASMINE YOUは、相変わらず頭がデカくて迫力です。でも存在自体がゴージャスです。


曲については、シングル発売された「PRINCE」〜「PRINCESS」〜「SILENT KNIGHT」の通しナンバーが一番印象に残りました。最初の2曲は、”KAMIJO節”満載で聴いてると本当に「私が華奢なアナタを抱きしめたくなるわ。」と思ってしまう母性本能系。一番ストレートに彼自身を体現してるから、気恥ずかしいほど伝わってきます。


初期の頃の力強い作品群は、音域も低いし、かなり無理してる感が否めないのですが、技術的なことだけでなく、なんだか痛々しいほど虚勢を張ってるように見えてしまいます。KAMIJOの声からするとこういった中音域で、ミドルテンポの曲のほうが絶対持ち味を生かせるんじゃないかな。


デスボイス(客席の女の子達のデスボイス声援のほうがもっと激しいくらい)で叫んでいても、「声枯らすから無理しないで〜!」と思ってしまうのです。歌詞忘れは、少なからずありましたが、それより客席に合唱を求める方が「?」って感じでした。気持ちは分かりますが、まだそれは早いんじゃないか、と思いました。


なんとか「The Revenant Choir♪」くらいですね、声を合わせて歌えそうな曲は。こういう聴いても良し、歌っても良し、なノリの良い代表曲がもっと欲しいところですね。


MCのヒットは、「実は、横浜ライヴで(客席の)男女の比率が初めて逆転したんだ。・・・俺もビックリしたよ」から、男の子ファンへ向けての愛情発言「オマエ達が、かわいく思えてきたぜ(ニヤっと微笑)。」から、「今のオレの発言ヤバイな、これじゃ”美少年好きのKAMIJO君”とか言われちゃうぜ。」のくだり。


客席の青年達を眺めながら、ただの”男の子”好きではなく”美少年”好きって、無意識に言葉がすり替わってるところが、「そっちのほうがもっとヤバイです、KAMIJOさん。」と内心激ツッコミしました。→心配しなくても、あなたにそういうアブノーマルなオーラは出ていませんぜぃ。

【不満だった点】


まだシングル、ミニアルバム、アルバム1枚ずつしかリリースしていないせいもあって、毎回あまり曲と曲のつなぎに変化が感じられないのが気になるところです。平たくいうと、どれも同じに聴こえてメリハリがない感じ。もっとバラードや個性的な曲で変化をつけていって欲しい。次のアルバムでどれだけ変貌できるか、というのも大事ですね。


それにしても私はライブハウスでメンバーと一体感を感じるとか、躍動するパワーに身を預けたい、てタイプじゃないんだなあ、とつくづく感じました。とにかくプレイを見たい。KAMIJOは幸い、歌い手だから顔だけ見てれば事足ります(おいおい)。今までより芝居じみた派手な両腕の動かし方がちょっとうるさく感じたけれど、眼力も強いし、可愛いし、さすがに見てて飽きないからまあ良し。


でも、早弾きギタリスト二人の演奏がほとんど見えないことがかなり辛かったです。舞台がもっと高ければいいのですが。男性ファンが増えてただでさえ見えづらいのに、両腕を振る”咲き”もかなり視野を遮られて邪魔で仕方ありませんでした。もちろん「見る」ってことを一番にするなら、DVDを見てたほうがいいわけだというのは百も承知ですが*1、早くホールライヴなり、せめてスクリーン付の会場で見たい。


それから、アンコールでのヘドバンが強烈で後ろのファンに小突かれたのも心地良くはありませんでした。次からは危なくなったら、後ろに逃げる、と逃げ技を覚えねば。反対に全然関係なく、決して暴れてもいなかった女の子が「ぶつかってすいません。」なんて謝ってくれたのが、ものすごく好印象でした。私が男だったら、惚れたと思います(笑)。ホント、人間どんなときでも最低限の礼儀は持っていたいものです。


やっぱりどんどん人気がイイ感じでアップしていくのは素敵なことだし、幸せそうなメンバーを見て、元気をもらえるのは嬉しいことです。でも、メンバーのブログとか見てると「やったー!ソールドアウト!!」とか「ライブ盛り上がって嬉しい」ってことばかりで、デビュー間もない新人さんじゃないんだから、もうそろそろそういうレベルじゃなくて、もっとライヴでも”高み”を目指して欲しいな、と思うのも事実。KAMIJOの歌レベルは、まだまだ発展途上なわけだし・・・。


決して楽しんでなかったわけではないけれど、ちょっと違和感を感じたことが多かった日でした。インディーズからメジャーへ行く過渡期だから、ということもあるんでしょうが、私はまだまだ燃えきってませんから、次はよろしくお願いしますよ(笑)って感じです。それでも、わが町に好きなバンドが来てくれる、ということを幸せに思わねば、と思い直したりもしたライヴでした。


それからライブ前にいつも流れるクラシック曲の1つがやっと分かりました。ベートーヴェン交響曲第7番第二楽章アレグレット。ずっと気になっていたんですよ〜。この曲の第一楽章が、「のだめカンタービレ」のテーマだというのがまた面白い。


PS.ライブ終了後、わずか1時間程度でブログを更新しているKAMIJOに驚きました。「一体、どこで入力してるんだ、キミは?!」。

*1:実際、5月発売のDVDはかなり楽しみ