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雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

一世風靡SEPIAの思い出(2)

ミュージシャン

一世風靡SEPIAは、デビューシングル大ヒットの後も着実な活動を重ねていって、毎年のように全国公演も行われていました。地元の県民会館でも2,3回は公演を見に行っています。*1


ロックコンサートとは違いましたが、それでも女性ファンの黄色い声や客席からの「ソイヤ!ソイヤ!」という掛け声で大いに盛り上がったことは覚えています。扇を使った舞が印象的だったジョニー(柳葉敏郎)、そして生で見るともの凄いカッコ良さにシビレたマツさん(松村冬風)。


歌に関しては、みんな決して上手ではない(汗)。けれど、どこか人に媚びない不器用さと味わいが声に滲み出ていて、「ん〜マンダム」な感じ。更に、琴や三味線、太鼓、鼓などを織り交ぜた和風サウンドは、強烈で超個性的、ゾクゾクするほどカッコ良かった。


<道>を信念に掲げていた初期の頃の曲もよろしいのですが、「賽を振れ!」あたりから男っぽいサウンドの中にも若干の遊び心が増えていって面白くなっていきました。メンバーが作詞作曲をして、バラエティ豊かな世界観を作り上げた3枚目アルバム『街よ、崩れるように笑いなさい』がマイベスト。


当時のPVも復刻されて見返してみると、やはり変わらずにカッコ良いんですよね、これが。「セピア狂想曲」は城郭で、「道からの組曲」は能楽堂で、眉間に皺を寄せつつも華麗に舞い踊るメンバー。ここまでなりきっちゃうと感服します、という感じ。そして、今のオヤジぶりが嘘のように可愛い、少年のような翔ちゃんと、どこまでも”殺気”漂うギバちゃん。決して年齢詐称はしてないないハズですが、20代中盤というのが嘘みたい。

哀川翔ソロコンサート】


行きましたよ〜(笑)、翔ちゃんのソロコンサートも。確か彼は、黒サングラス&タキシード姿でステージに登場したと思います。日本男児っぽさと外人のようなガタイの良さが絶妙のバランスで共存しているようなタイプでした。


『アンチテーゼトレイン・アンチテーゼフライト』というファースト・アルバム発売(1986年)に合わせて、イメージビデオ&写真集も続けて出ました。ただもうイイ男ぶりにウットリ、惚れ惚れしていたのです。シングルカットされた意外に爽やかな「青の情景」、いかにも翔ちゃんぽい「奴を落とせ!」が印象に残ってます。


アルバムコンセプトが”旅”みたいな感じなので、アジアの熱帯の島や中近東なんかのイメージの曲が多かった感じで。このLPを無性に聞きたくなって探してみたのですが、どこに潜ってるのやら・・・見つかりませんでした。翌年に発売された2ndアルバム『COMMON SENSE』の頃には、熱情が去ってレンタルで済ませてしまったのですが、もっと歌い方も自然体になって聴きやすくなりました。


とりわけ「卑怯者」という曲がものすごく気に入ってしまい(メロディも素敵で今でも大好き)、ずいぶん後になってから中古CDを購入したものです。一言でいえば、フラレた女にメメしく追いすがる(笑)ような切ないバラード。そういうことしなさそうな人だけに、「追いすがらせて泣かせてやりたい・・・」という、サド根性で悶えたのかもしれません。


翔ちゃんが、「アニキ」路線に変わったきっかけは、長渕剛と共演したテレビドラマ「とんぼ」の徒弟役からだと思います。一世風靡解散後、芸能活動が思うように進展していなかった彼がこのドラマにキャスティングされる、と聞いた時は、大きなチャンスだと思うと同時に、チンピラ系のイメージが強くなりそうな予感があって一抹の不安もしました。案の定、ドラマのヒットから、彼は長らくその路線を背負っていくことになります。


ミドルエイジのオヤジ全開となった今では、どこまでもラブリーボイスは封印されてしまったかもしれませんが、哀川翔=やんちゃで可愛い永遠の少年、の方程式は私の思い出の中で不動の位置を占めるのです。

【FC会報も独特】


過去、数え切れないほどFCに入会した私ですが、歴代ナンバー1の面白さは一世風靡の会報でした。彼らがタイトルなどに使用した「隷書体」という文字がまたイカしてました。今でも印刷ソフトでこの書体を使用する時は、必ず一世風靡を思い出すほど脳裏に焼き付けられています。


そして、毎回簡単な「アナタにとって○○とは?」という問いかけに劇男一世風靡のメンツが答えるコーナーがあってそれがとても面白かったのです。とにかく、一番理屈や己の拘りなんかを吐露したい20〜30代の硬派な男どもですから(笑)、小難しい禅問答のようなことを書く人もいれば、「・・・アッシにはよく分からんのです。」なんて、キレイに逃げてしまったり、「らしい」コメントが多くて。


読んでるこっちも気持ちよく騙されている、というかそういう世界観を共有している楽しさがありました。”肩で風切ってる”生きサマがどこまで本音だったかは分かりませんが、今尚、青臭い当時の面影を残し、一本芯の通ったカッコよいオヤジ顔をしている彼らを見ると、なかなかやってるじゃん、という笑みがこぼれてきます。



シンプルな単色刷りに、ロゴもインタビューもレポもやたらと硬派な”読み物”調が新鮮でした。


彼らの武器は、時代の中で失われていく”男気”そのものだった気がします。一人ひとりが自分だけの拘りや世界観を持ち、ギラギラする野望と信念を持って自分と闘ってる、そんなむき出しの姿が多感な少女達の心を捉えたのではないか、と思います。和のサウンドやパフォーマンスも手段としては、実に効果的ではありましたが、もの珍しさだけで彼らが何年も活動できたとは思えません。男のロマンだけでなく、女の浪漫心をくすぐる男達でした。



一番大好きだったPV集「セピアファンタム」と「現在が好きです」の復刻DVD。残念ながらマスター映像が劣化してるため、一部フィルムが歪んでいたり、画像が粗かったりと難点はあります。(「現在が好きです」の方は、比較的キレイ)時代を感じさせるアイテムや渋谷ストリートが懐かしい!


ゴールデン☆ベスト

ゴールデン☆ベスト


ベスト盤CDです。

*1:一番人気のあった頃は、特電30分で売り切れ、という人気でチケット取れずに泣きました。