雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

有名人も大変だ

Jasmine Youさんが亡くなってからのVersaillesのメンバーコメントに対して今更語るのもなんなんですが*1、17日にようやく更新された公式サイトを見て、ファンならば「はぁ?」と思ったのでは。冒頭に残されたメンバー4人の連名がありますが、どう考えてもKAMIJOが発案者だとしか考えられない内容。


ジャスミン亡き後も、「俺達は、武道館というキミとの夢を叶えるために頑張るよ!」と、悲しいくらい哀しみが伝わらないコメントでした。KAMIJO自身が、本人も認める通りに”超前向き人間”だということは、インタビューを読んで理解しておりましたが、いやはや・・・誰か周りでこれを添削する人はいなかったのか!Versaillesが突然、解散という最悪の事態はひとまず避けられてホッとしたとはいえ。。。


こんなバッドなタイミングでコレ出されてしまったら、どうしたって引いちゃいます。この場合、彼の専売特許である”天然さ”が罪作りですらあります。数日前には、行動を共にしていた仲間が突然死んでしまったことを、まだVersaillesメンバーは、リアルに実感しきれてない、哀しみよりも驚き混乱し、差し迫った仕事の数々、今後のことなど考えることが多すぎて思考停止状態になってるのかも・・・とさえ思ってしまうのです。


そして、他のメンバーはいまだブログを更新せず(待つ身の私達はヤキモキ)・・・たぶん沈黙の時間が長すぎて、何か書きだすことに”怖さ”を感じている、のではないかと推察します。今は何を言っても、ファンの間に不信感や動揺を与えるから、と。もちろん、正直何から話していいか分からないということもあるでしょう。ジャスミンさんの死因がはっきり明かされず、あまりに突然の死に不可解な部分が多いため、そこでの憶測が混乱の元でもあります。


公式サイトを見るだけでも、ジャスミンさんの家族とVersaillesサイドの埋めきれない微妙なミゾなんかも、感じられてなんとなくすっきりしない感じ。お互いが遠慮(あるいは牽制)し合っているような、「なんだろうなあ〜」という違和感。一人の尊い命が失われた、という事実だけが本当という気がします。


もう一つポワゾンさん(http://d.hatena.ne.jp/bugy-crax/20090818)のブログを読んですごく納得した部分があったのですが、ジャスミンさんのブログ。元々、生前ジャスミンさんが書いていた公式ブログなのですが、彼の「家族」さんにより、彼の人柄を偲ばせるエピソードを満載した美しい”レクイエム”ブログになっております。書かれた内容の完璧さ、美談ぶりに感嘆しつつも、これまたちょっと”違和感”を感じてしまうのも事実です。


内容云々は私ごときが語れるものではありません。まるで詩のような麗しい文体を読むにつれ「やっぱり優しい良い人だったのだなあ、ジャスミンは。本当に惜しい人を亡くした。」と思い、切なくなるわけです。ただ私が一つだけ気になるのは、これが本当に彼の「家族または親族」が書いてるものなのか?という一点だけ。誰が書いてたっていいだろう、どうせ匿名の世界なんだから、と思う方が大半だと思います。


でも、ジャスミンさんとこの「家族」さんの関係性がハッキリ捉えられないので、どこからの視点なのか、どういう立場で、そして今この時期に何を伝えたいから書いているのか(意図や目的)、見当がつかないのです。全てが善意、本当に??正直、家族というには・・・疑問点が多く、100%信用するのが難しい。*2確かに愛は伝わるけれど、確たる証拠がないだけに、どこを信じていいか分からない。


だからと言って本名を書け!なんて言いませんし、書かれてる内容が全くのデタラメだなんて思いません。非常に「真実に近いであろう美しい物語」だなと思います。できるだけオトナ同士の汚い事情(?)は見せずにオブラートに包み、故人の思い出を語ることでファンを慰めてくれる。もしかしたら、書いた人にとっても、心の平安に役立つかもしれません。大事な人を失くして悲しいのは私たちファン以上でしょうから。


何も語れない、語るきっかけがつかめず黙する現メンバーと、それとは別次元でどんどん”弔い”を進める「家族」さんの対比。まるで”地雷”を踏みつけないよう慎重に、できる限りお互いが傷つけ合わないようにと距離を置いているかのよう。ハッキリ語らないだけに、むしろ深い闇を感じて慄然とします。今後のバンド活動にも影を射していきそう・・・ですね。

Jasmine Youを応援して下さいました皆様へ|Versailles Jasmine Youオフィシャルブログ「Elegant Jasmine You」by Ameba

【ブログは全てがいいことづくしではない】


最近猫も杓子もブログの世の中ですが、簡単に自分の思いを伝えられるツールだけに、それは「両刃の剣」でもある、と思います。とりわけ実名を名乗ることで、大勢のファンからストレートに反応をもらえる楽しさ、にハマってしまうタレント/ミュージシャンが多い。中には面倒くさい、とイヤイヤながら?事務所の命令でやってる人もいるでしょうが、忙しいタレントさんのほうが、びっくりするほどマメにアップしていたりしています。


それを見ると時々、痛々しさを感じることがあります。単純にアクセスが嬉しいというだけでなく、ちゃんと自分の発した言葉がファンに通じて求められている、という小さな喜びと快感があるのでしょう。裏返せば、それだけ不安定で永続的でない「人気」に怯えているのかも。


更に一般人だって何かちょっと誤解や問題があれば、大変なアクセスが殺到してショックを受けるのですから、人目にさらされやすいタレントさんの大変さは想像に難くないです。他愛無い勘違いだとか、これくらいは許されるだろう・・・と思った失言なんかも揚げ足とられて慌ててしまうことがきっとあるでしょうね。ましてや、本人が不利益な立場に陥った時(事件や犯罪等)に、全てが転覆しちゃうこともあるわけです。


ブログは確かに面白いけど、第三者が推敲してくれるわけではないのだから(稀にそういう人もいるでしょうが)楽しさだけでなく、危険性も知った上でやって欲しいなあ、と思います。(→ヒトサマのこと言えないけど・・・汗)本音のブログは楽しいけれど、何事もほどほどに・・・にね、とか思います。依存しすぎないことが大事ですね。でないといざ、更新が無かったりするとゲスの勘ぐりをしてしまいますから(笑)。

*1:本当はやめておこうかと思いました。

*2:なんらかの「身近な関係者」なのではないかしら。