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雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

'10フィギュア世界選手権 日本勢完全制覇

フィギュアスケート

浅田真央高橋大輔の両選手の優勝、そしてジュニアの羽生結弦村上佳菜子選手の優勝とありえないほど完璧な”アベックVラッシュ”に祝杯を挙げたい気分です。有力選手が出場を見送ったり、バンクーバー五輪疲れでミスをくりかえすなど、やや泡の抜けたサイダー(まるで五輪のおまけ)みたいな試合展開に今一歩盛り上がらない世界選手権でしたが、それでも高橋選手、浅田選手の演技は立派なものでした。


二人とも誰がライバルとか他の人の得点が・・・なんてことは我関せずで、自分との闘いに徹していたところが実にCOOLでカッコよかったです。自らの意思で、リスクの高い4回転フリップ(高橋)、トリプルアクセル(浅田)にチャレンジして、回転不足が惜しいものの転倒もせずに達成しているところがまずもってスゴイ。何より五輪が終わってわずか1ヶ月のあまりにここまで調整してきたところに脱帽です。


真央ちゃんなどは、五輪後1日しか休まないで調整していたそうで、「どんだけすごいんだ、この子は!」と怠け者の私なんかは驚異の眼差しです。銀メダルが悔しくて、見えるところに置いて今後の雪辱を誓ってるらしいし。。。そのド根性が彼女のハートの強さ、なんでしょうね。来季からは新たなライバルと新たなチャレンジの長い闘いが始まりますが、頑張って欲しいものです。


気の毒だったのは、鈴木明子選手。中野ゆかり選手の引退で、世界選手権出場が決まったのが遅く、五輪後のあらゆるイベントや挨拶周りで練習時間がとれなかったらしい。SP48点台でキスアンドクライで涙を流していたのが見ていて辛かったです。でもフリーで挽回したようですし(←まだオンエア未見)、来季のプログラム構想を練ってるそうで、まだ現役で頑張ってくれる!という報が何より嬉しかったです。


ホンマに役者やのう、と感嘆したのは高橋大輔選手。これ以上ない、というくらい圧巻の演技で金メダル。彼は怪我からの復帰後、緊張感とワクワク感のバランスが最高に良くなってきて、とにかく強くなりましたね。「勝たねばいけないときに勝てない」から「楽しめるからこそ勝てる」に方向転換。誰よりも余裕で滑ってるし、見ている人にもその空気が伝わってきます。メダルと気負ってガチガチになることもない。


なんだろう、技術的・芸術的に素晴らしいものを持った有力選手は沢山いますが、すでに”競技”から一歩抜け出して達観してるような表情を見せるのは、高橋選手だけだと思います。若くして仙人みたいな(笑)、霞を食って生きてるんじゃないか、て。それでも時々、彼の著書にあった「僕を見て、見て!」という気分で滑ってるんだろうな、と思うと笑みがこぼれてしまうんですけど・・・。競技用プログラムだけじゃなくて、ショーのプログラムなんかももっと見たいです。


SP1位で今回台風の目となった長洲未来ちゃんは、フリーではものすごい緊張感から、リンクに出てくるだけで泣きそうになってました。*1ジャンプでミスを連発し、終わってから観客へのお辞儀の前に額をペシペシ叩いたり、キスアンドクライで低すぎる得点を見て、肩をガクンと落とす仕草が漫画のようで、可哀想なんだけど憎めない可愛らしさに溢れていました。スピンなどの完成度はもう相当レベルなだけに、自信に溢れてくると強くてコワイ選手に成長するでしょうね。


もう一人、3位に入ったフィンランドレピスト選手。五輪の時もあの独特の空気の中で、自分の持ち味をしっかり見せていた強い魂の持ち主。今後、ロシェット選手のように着実にステップアップしてきそうな中堅選手です。ロシアのノービス世代もとんでもない逸材ばかりとのことですから、ソチ五輪に向けて欧州勢・アメリカ勢の巻き返しは充分在り得る。今が一番、アジア勢のピークかもしれません。

【純粋さを無くしていく競技】


今回の大会もやはり得点操作は、一部の選手だけに露骨に見えたようです。たとえ演技が悪くてもいつも良い得点をもらって、そのインフレ得点を自己の実力全てと過信してしまうことは、選手としての成長も止め、黒い疑惑の目で見られ続けるわけで、当の本人にとっても不幸だな、と思います。*2まして周りの選手には迷惑この上ない、ことです。


そのために何が起こってるか。中継で大活躍の元有名選手達は、本音で話すことができず表情を曇らせていつも苦しげにコメントしています。(波風が立つのを好まず、バッシングを恐れるゆえなのでしょう。仕事にも響きますし。)むしろ海外の選手や報道陣のほうが「ばかげた採点」などハッキリ物言いをしてます。採点を信じられない多くのファンが、採点結果を事細かに分析して異論を書き込んでいくわけです。どんどんフィギュアスケートが単純に楽しめなくなっていくことが切ないですね。

【実況文字中継】


今回、女子のフリーは、「スポーツナビ」というサイトから中継情報を得てました。映像こそ出てませんが、淡白に演技の流れを示す文字情報の他にTwitterの小窓があり、チャットのように実況されていて面白かったです。映像を見てない分、想像力が駆り立てられるし、一般人の好き勝手なコメントと一部のギャグセンスが面白くて、コメディドラマを見てる感じでした。


こういう文字中継は海外のサイトでもさかんのようです。以前、結果が気になる試合があり見つけたのですが、「Daisuke GO!」とか「Good Job」とかフレーズは日本とあまり変わらないのが面白かったです。英語圏なので、アメリカ・カナダの選手への言及が多かったですね。アジア系でも未来ちゃんなどは大人気のようでした。さらに最近は、海外のTV解説を訳してアップしてるサイトもあって、日本人とは見方が違う面白い解説を味わうこともできます。一昔前とは次元が違うな〜。


動画も含めて、ライブ中継はネットで見る、という時代が来てるのでしょうね。民放のTV中継なんかは、半分近く邪魔な映像(楽屋でのトレーニング風景、リポーターや芸能人のコメント等)で占められるのでよほど競技を純粋に楽しめます。競技は、TVで見たいほうなので全てネットになるのも味気ないとは思いますが、すでに我が家のレコーダーは20時間くらいスケートが入ったままで、ここ1年間の競技がほぼ残っていますが、いつになったら見終わるのやら・・・という状態です。

フィギュアスケート|スポーツナビ

→ このコラムには、とても共感しました。記者の中でも同様の意見を書いてる人がいましたし、多くのファンも同じように思ってるのでは?

*1:彼女の演技は、ネットで唯一ライブ中継を見ました。

*2:本当は、本人のせいではなく審査員とスケート関係者の責任ですが。