雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

なんといっても『大奥』が楽しみ!

観劇シーズンもしばし終了し、まだまだ残暑がひどい中ですが少し息を抜いてます。秋のエンタメは、久しぶりに映画を見たい!という気持ちでおりますが、今までなんとなく書けないでいた映画の感想も交えてアップしたいと思います。


まずは10/1封切予定の『大奥』がべらぼうに(笑)楽しみです。原作者は、敬愛するよしながふみさん。ずっと内容が気になっていたのですが、どうせなら愛憎版で入手したいということもあり、原作はお預け状態。その前に実写映画化がまさか決まるとは思わず、狂喜しました。映画を見る前に(好きな俳優が出てるわけでもないのに)公式ガイドブックを買ってしまうという・・・ノリノリ状態です。


インタビュー等を読んで知ったのですが、この映画のプロジェクトは単行本1巻が出た時点で始まっており、すでに5年の月日が経っていたとか。恐ろしい先見の明です。しかも、よしながさんが想定していたよりもはるかに豪華なキャスティングと規模になっていた、とのこと。今や少女漫画(BL含)の”若き巨匠”になってる感があるよしながさんですが、公式ガイドを読むとなかなかに素朴な一般人の感性をお持ちで好感が持てました。


主役は、嵐の二宮君。なんと彼も4年ぶりの映画だとか。身長が低く顔も童顔なので、イマイチ漫画のイメージと違ってるような気がしますが、時代劇はどうなのかしら。徳川吉宗を演じる柴咲コウさんは、トレードマークの射抜くような強い目が印象的で、漫画から抜け出たよう。一番注目してます。女でも男名を使ったまま、という設定も斬新で気に入ってます。


公式ガイドの写真を見ると、「えっ?ここまで男女逆転!」と驚嘆する部分があり、やはりよしながさんの虚構を組み立てる力の凄さに感じ入りました。初日に撮影された、という男×男のラブシーンやらキスシーンやらも楽しみです。それを、「うわ、ほっほーい(笑)」とのけぞりながら映画館で見るのも想像するだに可笑しい。


漫画キャラそのままではないか、と思わせる中村蒼君のキュートさもすごく楽しみです。なんといってもあのポニーテールちっくな少年髪がよろしい。原作の魅力を失わない面白さになってると良いのですが・・・。

◆公式サイト:映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』2012年12月22日(土)男女逆転再び!


映画&原作「大奥」公式ガイドブック

映画&原作「大奥」公式ガイドブック


映画の公式ガイドブックですが、よしながふみさん自身が主演2人にインタビューをしていたり、綺麗な衣装・セットが満載だったり、かなり満足した本でした。原作についての言及も多いので、漫画も絶対読みたくなります(笑)。

のだめカンタービレ 前後編】


前編を見に行ったときは、もう一度見るか!と気合入ったのですが、後編を見てトーンダウン。DVDを買いたいものの、なんかそそられない、という微妙な映画になってしまいました。もちろんオーケストラの演奏シーンは、抜群の素晴らしさでした。ウィーン楽友協会の黄金のホール、ベト7で始まるシーンや後半千秋の指揮でのコンサート、のだめのピアノデビューのシーン。映画館で見た甲斐があるほどの迫力たっぷりの演奏シーンに惚れ惚れ。


のだめ・千秋のギャグ応酬も相変わらずのテンポ良さだし、それなりに大人になっていく二人の青春ドラマとしても、充分に楽しめます。私がダメだったのは、後編に行くほどに恋愛ドラマが加速していったところ。音楽抜きであれば、これは普通の恋愛映画じゃないか、と。そこで恋愛ドラマアレルギーが炸裂してしまって、本当に最後となるラストシーンで「なぜそこで終わるのよ・・・」と軽く失望。


原作にそって作られているのでしょうから*1、決して間違っていないのかもしれませんが、スペシャル版の時点で相思相愛カップルとなった、のだめ&千秋には、連続ドラマ当時のぶつかりあい、すれ違い、喧嘩したり、尊重し合ったり、を繰り返しながら近づいていく”ギリギリの距離感”が薄れてしまって、だいぶ求心力が落ちてしまいました。


私の中で、ミュージシャンとしての葛藤、自尊心と劣等感との闘い、といった人間ドラマが「のだめ」の一番の魅力だっただけに、パリ編以降は、恋人同士の痴話喧嘩を見せられてるようでなかなかに切ないものがありました。もちろん、上野樹里ちゃんと玉木宏君の役者としての魅力には引き込まれましたけれども肝心のストーリーが・・・。


それから、もう一つの難点。後編のほうでは、ドラマの回想シーンが多用されていて、ドラマの最終話を踏襲した作りになってる点に興醒め。どうしても連続ドラマからの集大成という繋がりで見せてしまうのは、仕方が無いけれども使い古された手法ですし、のだめファン層へのアピールというか迎合に近く、作品の幅を狭めてしまいます。


いくらそれが”お約束”であっても、やっぱり映画は独立した作品として見せて欲しいのです。実際には連続したシリーズの漫画ですから、そのあたりの兼ね合いは難しいのですけれども。

【9月9日から韓国でも公開】


のだめカンタービレ」というドラマは、香港・台湾・韓国などのアジア圏でも数年前、日本のドラマとしては異例なヒットをした作品です。韓国では、1週間後に前編がやっと公開されるそうで、今日あたり、玉木宏&上野樹里ちゃんの2人が現地でプロモーションを行うとのこと。上映館はそれほど多くはないみたいなので、正直ヒットは厳しいと思われます。


更に悲観的にならざるをえないのは、ドラマも映画も「違法ダウンロードのメッカ・韓国」では、熱烈な役者・ドラマファンほどとっくの昔に鑑賞してしまってる、という厳しい現実のせい。テレビ放送やDVD販売された日本映画などは、ご丁寧に翻訳スーパーが入って、盗まれ、タダ取りされている現状(ネット海賊盤のようなもの)ですから、そういう作品をこんなにも遅くに、劇場で公開する韓国サイドの意図が不明なほどです。(儲からないと思うけどな〜話題作りかしら?)


しかもイマドキのネットユーザーの場合、ほとんど罪悪感はなくあっけらかんと「ダウンしてきた」って、正規だろうが違法だろうがまるでお構いなし。→ 日本でもそうなってきてるかもしれませんが、最近は犯罪行為だ、とハッキリ映画館で宣伝してますね。こんな調子だから、音楽も映画も出版もコンテンツ業界が危機に立たされているのは、当然のことかもしれません。


そうはいっても、文化の流入は止められるものでもなく、日本文化禁止時代から、多かれ少なかれ繰り返されてきていて、人気の土壌を作ってるわけですから、話がややこしくなります。あまり知られてない、小さいけれど味わい深い、”宝石”のような邦画がジワジワと日本映画ファンという裾野を広げているのがささやかな希望です。


日本映画って、他のどの国とも違う独特の風合いがあると確信しています。その個性は、まるで子供の頃に見た、NHK教育テレビの「道徳」の番組を思い出させます。明確な答えがなく、答えを出さずに問題提起したまま、終わらせたりする。実に親切じゃないけれど、考えさせられる、なんかしっくりいかないけど、余韻だけはたっぷり残す。そういう映画を見ると邦画特有の繊細な情感を感じるのです。

・韓国での会見模様:innolife.net>>>韓国ニュース>>>ムービー>>>玉木宏「韓国映画に関心高い、いつか出演したい」

Chosun Online | 朝鮮日報


→ なんでいつも玉木君は、無精ひげで韓国に行くんだろうか・・・。大量に写真撮られるのだから、もっとめかしこんで行けばいいのになあ。せっかくのイケメンなのに勿体無い。



うーん、演奏シーンが魅力的なだけに、買うべきか買わざるべきかそれが問題だ。でもやっぱり映画館で見たい作品だなあ。

【めくるめく駄作「踊る大捜査線3」】


「踊る」ファンとして初日に駆けつけました。見る前からあまり期待はしてませんでしたが、予想をはるかに上回る駄作ぶりに涙。。。懐かしいオリジナルメンバーに再び会えて、良い意味で変わらない、いつもの演技に満足した以外は、「誰が、”踊る”をメチャメチャにした、関係者出て来〜い!」と告発したくなるほど、ストーリーがダメダメでした。


見ている間中、変な緊張感からトイレに行きたくなってしまって大変だったのですが、もしかしたら「席を離れた瞬間、見逃せない名場面がくるのでは・・・?」と思って席で猛我慢&脂汗タラーリ状態でした。しかし、結局そんな奇跡は最後まで起こらず、惰性のままラストへ。シリーズ1,2作までは少なくても、一本芯が通ったストーリーがあったのでブレなかったのですが、今回は何を芯にしていいのか最後までサッパリ分かりませんでした。


スリーアミーゴのシーン無駄に多し、和久さん懐かしがるのがくどすぎ、真下・室井は見せ場なさすぎ、雪乃存在すら抹殺され、青島は”空回り”ばかり。やっぱり得したのはゲスト小栗君と小泉今日子ちゃんだけかなあ。もともとシナリオが破綻してて、詰め込みすぎてどれも中途半端。収集できないままラストまで鈍行列車のごとく走りました。


完成披露で織田君が言ったコメントが正しいとすれば、彼自身の感性がちょっと鈍ってしまったのか?織田君のファンというわけではないのですが、一説にはワガママと煙たがられるほど、役への没入感がすごいと聞いてて、彼の”役者としてのこだわりの強さ”については、一目置いてました。


それだけに、織田君も極秘入籍して詰めが甘くなったのかなあ、現実世界との妥協を覚えた?とか下衆のかんぐり。前向きになったのは良いけれど、こんな出来の悪い台本で、よく満足して演じたものだ、とそちらのほうが驚きでした。これで本気で4匹目のドジョウも狙ってる?なんて。


まあ、私も腐っても踊るファン(苦笑)ですので、文句言いながら行ってしまうのは分かりきってますが、やる度に緊張感を失っていく作品を見るのはツライです。織田君の目尻の皺にも悲しいものを感じたましたし。。。


そうそう、新人刑事に元・ジャニーズジュニアで、「怪談トリオ」として滝沢君、翼君と共に活動していた川野直輝君がいたことに驚愕しました。ドラムを叩いていた子です。子供の顔のまま大人になっちゃったんですね。

*1:原作は未見ですが