雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

大河ドラマ『江』  第一話「湖国の姫」

久しぶりに楽しみが高じて、昨日は『江』特番を見てしまいました。その合間に、溜め込んでいたアニメ『戦国BASARA弐』を一気に見て戦国モードにスイッチオンしていた影響もあるやもしれません。そして、本編視聴開始。


いやまずまずの出来映えでした。脚本家の田渕久美子さんは、『篤姫』で幕末のホームドラマを丁寧に描いていただけあって、女性目線の拘りが随所に散りばめられていて、嬉しかったです。合戦シーンもロケが多く、昔セットでこせこせと(笑)甲冑姿のエキストラが頑張っていたのを思うとちょっとずつパワーアップしましたし。


第一話の泣き所は、浅井長政お市の方の固い愛情と別れ、でしたね。婚礼〜落城までを一話の中で見せてしまうのは少々せわしいな、という感じもしないではないけれども。そして、まずは子役で惹きつけ、泣かせる手法は、NHKの必殺技(笑)。『天地人』加藤清史郎での成功を甘い蜜とし、すでに名声を得ている芦田愛菜ちゃんを効果的に(やりすぎなくらいに)配しております。


またこの愛菜ちゃんがまたどこまで演技を理解しているのか空恐ろしいほど”無垢な少女”を演じきっていて、江を身ごもっていたお市が人工流産させようとするときに哀願したり、父の死を知ってから号泣する母のそばで笑う赤ん坊(江)を見て「笑っておりまする」と涙ながらに話すシーン、分かっていても泣かされました。


時代劇調の台詞「ござりませぬ」など、たどたどしさもありながら情感込めて言ってましたし、目にちゃんと光が宿っていて、さすが天才子役らしい風格を持ってました。泣き顔の見事さ、笑い顔の愛らしさなど、どれをとっても大女優が霞んでしまう存在感。ここまで上手いと大人になってから苦労しそう・・・なんて。


そういう余計なことばかりを書いててちっとも感想になってない(汗)のが、いつものことですね。ドラマを見ながら、昔夢中になって見ていた大河『おんな太閤記』を思い出していました。その時と同様に、秀吉がお市の方に懸想しているという描写は嬉しかったです。それが真実かどうかは別として、お市の方亡き後、秀吉が茶々を側室に望む一つの理由になりますし。

【嫡男・万福丸の惨死、はどこに消えたか?】


逆に解せなかったのは、お市の方が産んだ長政の子には、三姉妹の他にちゃんと息子(万福丸他)がいたのに、ドラマの中ではまるで三人の女の子しかいないかのように見えたこと。落城の折に、その息子も一緒に逃げた(別ルートで逃がされた?)が、「男子は許さず」ということで磔にされて無残な殺され方をしたこと。


『おんな太閤記』の中で、秀吉の手の者が幼い万福丸を惨殺した様が、木枯らしふく刑場に磔にされた子供の右手が映る、という衝撃的な映像で脳裏に焼きついておりました。わが子・万福丸の惨死があったため、お市やその娘達は秀吉を決して許さない、という理由にもなったりしてました。


そういう後味の悪いシーンをカットしているのは、ちょっとどうかな、と思ってしまいました。戦国時代の”非情さ””残虐さ”を薄められてしまい、妹と姪っ子を助命した心の広い信長、という感じに見えたので。次回からは、「父の仇」と知らない江が、信長に心酔していくわけですから、良い人にしたかったのも分からなくもありませんけど・・・。


信長が本能寺で死ぬ〜最初の婚礼までは、小学生くらいの年齢である江が上野樹里ちゃんになってしまうのも、ちょっと無理がありすぎるのですけど。。。かといって、女性目線で物語を面白くする田渕さんのことですから、「それってありかい?!」とツッコミながらも、見入ってしまいそうです。やっぱり幕末よりは戦国!な私です。

鈴木保奈美で思い出すのは・・・】


久しぶりの鈴木保奈美さんは、ブランクを感じさせない女優っぷりでしたが、さすがにちょっと老けたなあ〜という印象。女優さんだから、そうはいっても美しいですけど、実生活でも三姉妹の母だけあって、子育て中ゆえのヤツレなのかな、なんて思ったりもしました。


保奈美さんと言えば「カンチ〜!」の赤名リカ役(東京ラブストーリー)で一世を風靡した方ですが、あまりこのドラマを見てなかったのもあり、意外と印象の薄い女優さんでした。知名度の割に、他の代表作が思い浮かばないんです。表情も凛とした表情は似合いますが、いつも何を考えてるか分からないような笑顔とか、ちょっと掴みどころの無い感じがしてました。


たまたまですが、1999年『元禄繚乱』放映時にNHKの撮影現場を見学したときに、セットの畳の上、3mくらい先で保奈美さんが演技をしていたのを見た記憶があります。他には村上弘明さんも至近距離で演技をされていました。また、撮影時のカット割りの細かさや何度も繰り返されるテスト&本番、大名屋敷のセットがちゃんと”一件家”のように何部屋分もまとめて組まれていたことに感心したものです。


どんなドラマでも、スタッフ・役者ともに時間と根気で頑張っているのが分かりますが、ご当地ブームなど村おこしの要素もあったり、「当たればデカイ」影響力をもつ大河だけにこれから1年間で『江』がどれだけのヒットを飛ばせるか、別な興味もあります。ま、麗しい”殿御”が見られるのが、一番の楽しみかも(笑)。


新装版 江(ごう) 姫たちの戦国 上

新装版 江(ごう) 姫たちの戦国 上


このドラマ原作には、万福丸の話が出てくるとか・・・?