雅・処

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『告白』アカデミー賞外国語映画賞ファイナル9に残る!

毎年2月に開催される一大エンターテイメント、アカデミー賞受賞式。今年私が注目しているのは、外国語映画賞部門に日本代表として選出された『告白』が、『おくりびと』受賞の記憶も新しい、この部門の最終ノミネート5作品まで残るか、というところです。ノミネートの発表は今月25日。しかし、それまでに徐々に絞込みされていって、数時間前に全66作品の中からまずは予備候補9作品(Final 9)が決まったようです。


まだ海外サイトからの情報のみ*1なので、断定して良いのか迷うところですが、先ほど韓国のニュースサイトでも、確定情報が流れてました。下記のサイトにあった、各国映画の中に「告白」も含まれていました。

DEAD LINE(LONDON)サイト:OSCAR: Final 9 To Unveil Wednesday For Best Foreign Language Film Nominations - Deadline.com


同じアジアからは、莫大な制作費(恐らく)をかけ、本国で大ヒットした中国大作映画『唐山大地震』も出品されていたようですがこちらはファイナル9から外れた(?)ようですね。まもなく日本公開*2。そういういかにも超大作とか話題作と並んで、低予算作ながらも、救いようの無く陰鬱な物語と対極の映像美で昨年日本で衝撃を巻き起こした、『告白』という作品がどういう評価を得るのか、興味があるところです。


思い出すのは、モントリオール国際映画祭で先に主演女優賞を受賞した深津絵里ちゃんの影響か、日本アカデミー賞を一挙独占し、キネマ旬報の年間ベストテン1位(「告白」は2位)を受賞した『悪人』。確かに『悪人』も悪くないし、その昔、深津ちゃんのファンであった私としても楽しめた映画ではありましたが、こちらはあくまで旧来の日本映画の伝統を引き継いだような作品で、斬新さはあまりありませんでした。


なんとなく、モントリオールの余波をかってなし崩し的に賞をあげている、というか、日本映画の古参批評家にウケやすい映画と言いますか・・・。日本人が一番、邦画を公平かつ冷静に選ばなければいけないと思うのに、過去の受賞作品でも一つの話題作だけが何部門も独占するなんて、審査を放棄しているようなもの、じゃないかと思ってしまいます。常日頃から疑問に思っていたことでした。


その点、『告白』は子供が幼女を殺し、女教師が殺人者の子供に復讐する、なんて世も末なストーリー。しかしながら、最後まで息を押し殺しながら画面に集中させ、映像美に陶酔させられ、好き嫌いを超えたところで、これからの日本映画の可能性を感じて興奮しました。見たことも無い映画だったからこそ、あれだけの反響を巻き起こしたのでしょう。


それから映画監督としては、極道(失礼)なくらい役者をシボることで有名な鬼才中島監督が、子役とはいえ容赦はしなかったという裏話を聞くにつれ、撮影秘話やメイキングに興味が沸きます。DVDも間もなく発売されるということで迷いつつも予約したところでした。やはり優れた映画だといろんな裏のエピソードも知りたくなってしまいます。特典に沢山盛り込まれているといいなあ・・・。


まあ、これから残り1週間、本家アカデミー賞では、椅子取りゲームのごとく残り5つの椅子を巡って、激しい攻防戦が繰り広げられるでしょうね。まさか最優秀賞は無理だとしても、最終ノミネートに残るような快挙があったら、なかなか面白い”番狂わせ”になるんじゃないでしょうか。


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これほどまでに「見たくないのに見たい映画」は、なかなかありません。2010年公開映画中で、最も衝撃的な映画でした。

*1:20日シネマトゥデイ記事にも公式発表出ました。

*2:パニック映画好きとしては是非見たいと思っています。