雅・処

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『告白』アカデミー賞ノミネート落選

やっぱり先週の流れ上、こちらの話からですね。第83回アカデミー賞ノミネート発表が先ほど、22:30(現地時間5:00)に行われました。WOWOW公式サイトで生中継があり、始まってものの10分ほどで外国語映画賞ノミネートもカタがついてしましました。


というか、各賞ノミネートの発表は、すっごいアッサリ。司会の男女が早口でタイトルを紹介していき、背後のモニターに映画のタイトルや俳優さんの写真が、次々映し出されるだけの超シンプルさに、「え!?これ本物だよね?」と呆気にとられたほど。どこかの国のフィギュアスケート中継(民放)の過剰さを考えると見習って欲しいくらい。


そうこうしているうちに外国語映画賞ノミネート作品発表も、ものの数秒で過ぎていってしまいました。事前に他の有望作品のことをちらほら聞いていたので、全く驚きや番狂わせのないオーソドックスな展開になっていたようです。


まあ、『告白』に関しては海外でグランプリとか名だたる賞を獲得しているわけでもないし、三大映画祭の正式出品にもなってないし、なんといっても題材が題材(中学生が子供を殺して、教師が復讐をする話)だけに手放しで薦められるわけもなく仕方ないのでしょう。


何より「アカデミー会員」が選択、という前提条件のところですでに危なかったわけで。しかし、『告白』の持つケレン味に一か八か賭けていただけに非常に残念です。これで次回から、『おくりびと』もどき、のようなメロー人情モノの日本映画ばかり代表作に送り込まれないといいのですが・・・。


松たか子女史のレッドカーペット姿も見たかったですねえ。その昔、”お嬢様女優”と騒がれていた頃はあまり好みではなかったのですが、歳月と経験がすっかりオトナの貫禄を身につけさせ、魅せる女優へと変貌したなあ、と感服しました。鬼才中島監督には、オスカーの”借り”を○○(どこか)で返してもらいたいものです。


一方、長編アニメ作品賞のほうでは『サマーウォーズ』もノミネートから漏れてしまったとか。こちらもありきたりの感想ですが、かなり「面白い映画」だったので残念です。私の場合、何度見てもジブリ作品の良さが理解できない人なので、『サマーウォーズ』のほうがはるかに楽しめたんですが。うーむ。


2年前(おくりびと受賞)のように、あまり期待などせず、欲を持たず、騒がず、ひっそりとノミネートされてるくらいが丁度良いのかもしれませんね。『告白』にせよ『サマーウォーズ』にせよ、候補が納得の実力作品だっただけにこれを上回る作品は来年以降かなり難しいかもしれませんね・・・。


洋画に関しては、昔のようにアカデミー賞を受賞したから見てみるか、という基本的な関心が薄れてしまってるので、どうかなあ。私の中では、劇的だったアカデミー賞受賞作品と言えば『タイタニック』が最後かな。・・・ 充分に古い(汗)ですね。

中島監督紹介(英語):
Page Not Found (404) - Slate Magazine

→ 前日に出た興味深い記事。「今日、最も暗く、衝撃的な監督の作品はどうして一度もオスカーを勝ち取れないか」という副題がついています。(まるで予言のような・・・)