東日本大震災が起こってから、一番動きが早かったのは、「寄付」という文化が日本より盛んな香港、台湾、韓国だったように思います。日本で稼ぎまくってる(笑)韓流スター達は、即座に大金を寄付して話題になりましたし、台湾からの高額な義捐金には度肝を抜かれました。香港でも、昔から日本と縁の深いジャッキー・チェンが音頭をとって、有名スター参加のチェリティー・ソングを作ってくれました。
その題材は、岩手が生んだ詩人・宮沢賢治の「雨ニモマケズ」です。誰でも一度は聞いたことがある有名な詩で、今回改めて本当に素晴らしい詩だな、と実感しました。*1実は私も若かりし頃、岩手を旅行した際に、二度も宮沢賢治博物館に寄っております。それほど感銘を受けた大好きな詩人・・・というわけではなくて、ほとんど偶然に近くまできたから寄っただけ、という情けない話ですが、それでもきっと何か縁があるのかもしれません。
彼の詩の魅力をちゃんと知ってる、とはお世辞にも言えませんが、この「雨ニモマケズ」だけは、時折読み返して涙するほど好きです。ラストの「そういうものに私はなりたい」の一言が胸にグッとくるのです。香港スターが、岩手の偉大な詩人の詩を選び、歌にして、さらには日本語バージョンも作ってくれる手の入れようには頭が下がりました。映像にも、演技ではない必死の思いがちゃんと込められていてなんとも素敵です。
一方、日本の芸能界やスポーツ界の有名人などは、当初、あまりの地震の被害の大きさにショックを受けたり、それぞれが「何かできないか」と思いながらも支援方法を考えているうちに少し遅れをとってしまったようです。大物スターが寄付を始め、売上げの一部を義捐金にするなどの直接的な活動を目にするようになりました。1ヶ月が経った頃から、被災地での炊き出しや”芸”を生かした支援などを行い、同国人の強みを感じさせます。
最近になって事務所やレコード会社単位で応援ソングを歌い継ぐ、という活動も増えてきましたね。その昔、「We Are The World」で一大センセーションを巻き起こしたアメリカは、今回もいち早くコンピレーション・アルバム「Songs For Japan」を発売してくれました。知名度・人気・実力もトップクラスのアーティストばかりがセレクトされたこのアルバム。各国の音楽チャートでもトップ1となったそうです。
明日配信スタート、5/25CD発売予定という桑田圭祐さん作曲の「Let's try again」も楽しみです。アミューズ所属タレントが参加した曲ですが、深津絵理ちゃんは居なかった?みたいですね。CD買って義捐金に寄付に参加しようっと(笑)。何気にKANさんの「愛は勝つ」シンガーズも良いです。モー娘OGが懐かしい。
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