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雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

残暑が続く

百貨店を廻れば、サマーシーズンも終了か、と思うようなセールが繰り広げられておりますが、ちっとも涼しくない日々に、心身共に疲労がたまります。週末になると特にグッタリ。五輪が終わり、何かに集中する力もないまま日々過ごしております。とりあえず、ちょっと前から体調管理の必要性を感じて、「適度の運動」を頑張ったり、いくつか検査を受けて健康への不安を払拭している昨今です。


最近は、隣国との領土問題やいじめのニュースばかり。ロンドン五輪で頑張った選手達のインタビューなども続いてますが、大きな祭りが終わった後の虚脱感みたいな状態で、なんかピリッとしない感じです。それから、納涼番組ということでちょっとした心霊特集とか”怖い話”の特集も多いですね。霊感の全くない私ですが、身近に少しだけパワーを持っている人がいたり、子供の頃に山岳信仰に参加したこともあって、どこか惹かれてしまったりすることも事実です。

【日本の怖い映画たち】


子供の頃には、「犬神家の一族」とか「八つ墓村」など横溝正史原作の映画が話題になりました。さすがに映画館にこれらの映画を見に行く度胸はありませんでしたが、後からテレビで放映されたり、元ネタのドキュメントを見たりして、怖さを疑似体験していました。私が子ども心に一番怯えた映画は、大林宣彦監督の「HOUSE ハウス」。これは、映画を見たわけではなく、なぜか漫画雑誌に公開宣伝としてグラビア特集が組まれていて世にも恐ろしいカット(写真)が何枚も載せられていたのです。


あまりに予期せぬ恐ろしさに、カッターでページを切り取り、ゴミ箱にすぐ捨てたほど。しかし、今でも柱時計に埋まった血まみれの体だとか、すいかの代わりに引き上げられた生首、ピアノに食われてしまう女の子等、おどろおどろしい写真が目に焼き付いてしまいました。だいぶ経ってから本編の映画をようやく見ることになって、実はコミカルな描写やアニメチックで斬新な映像など、”映像の魔術師”と言われた大林監督の個性が炸裂している映画だったと分かり、昔のトラウマから抜け出せました。


まだビックネームになる前の池上季実子さんや大場久美子さんなど女優陣も豪華ですし、気味悪い役を演じた故・南田洋子さんも印象に残っています。ちょっと前にアメリカで単館でのリバイバル上映(初公開ですが)もあったそうで、一部で話題になっていましたね。あのチープ感とB級チックで奇妙な世界観は、作ろうと思って作れるものではないので、やっぱり邦画ってすごいわ、と思ったものです。


10数年前には、「リング」シリーズや「呪怨」が一世を風靡してました。今日は、WOWOWで「リング」シリーズ一挙公開をやっていて、思わず未見の「リング0 〜バースデイ〜」なんかを見てしまいました。まさか仲間由紀江ちゃんが貞子役を演じてるとは思わずビックリ。20歳くらいでみずみずしい魅力たっぷり、声なんか今よりずっと高くて驚きました。台詞がやや棒読み調(笑)なのがかえって怖いな、とか。


しかし、やはり初作「リング」の完成度の高さに比べるとなんか物足りないです。原作も読みましたが、私は映画派ですね。松島菜々子さんと真田広之さん、中谷美紀さんの存在感が何度見ても忘れられない魅力です。続編や海外版も見ましたがやっぱり全然怖さの度合いが違います。映像的な脅かしは、いくらでも出来ますが、物語として最後のパーツまでぴったりと組み合わされている完成品だからこその背筋を凍らせる怖さが成立しているのだろうと思います。


一方で、日本の古典的な怪談もの(なんたって一番怖い)や海外のホラー・スプラッタ映画は、あまり見る気になれません。大量に血が飛び散ったり、体の一部がちぎれたり、なんて映像は、あまりにグロテスクで、血の気が引いてしまってダメ。心理的な怖さで充分です。バラエティーで実際にあった怖い話とか、そういうものはついつい見てしまいます。


過去にもヤラセを疑われた、心霊現象スポットのドキュメントとかいろいろとありましたね。それを元手に金儲けをする、とかいうのは論外ですが、人知を超えた世界なのですから、多少の演出もありかな、と思ったりします。楽しく騙してもらえるならば。NHK−BSで放送されている「COOL JAPAN」では、海外の人は、怪談話を聞いて納涼をする、という習慣がない、と知りました。なんとなく怖い話は真夏が多いイメージでしたがそうではなかったのですね。


最近では、分かりやすいホラーものよりも、”人間の心理的な怖さ”や”異常性”をモチーフにした日本映画がジワジワ増えている気がします。「生きている人間のほうがよっぽど怖い」ってことなのかもしれませんね・・・。


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知られざる?カルト作品。そこここにその後の「ねらわれた学園」にも繋がる映像マジックが散りばめられていますが、思いもつかないクレージーな怖さに溢れています。マニアックだけどポップで、今どきこういう映画を作れる人ってなかなかいないですね。


リング (Blu-ray)

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何年経ってもやっぱり傑作だと思っていまう映画です。怖いだけでなく、推理映画のように引き込まれるストーリーが秀逸なんです。続編がどれも”残念な出来栄え”だったのが惜しい。