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雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

私が音楽CDを買わなくなった理由(3)

音楽配信の手軽さに特に魅力を感じない私が、最近の音楽CDへの売り方に疑問を感じて購入する気力がなくなった、というのが前回までのお話でした。今回は、いくつか小さな理由を挙げたいと思います。

【価格が高いまま】


国内盤CDの値段については、ほぼ諦めの境地ではありますが、さすがに30年も価格が据え置きというのは、どういうこと?!と思うものがあります。既得権を死守するだけで、コストを抑える努力を怠っているとしか思えません。とりわけ若い世代は、スマホやネットなどの通信費にお金がかかるわけで、「CDは買わずにレンタルで済ます」のは当然のこと。


なんだかんだ言っても価格の問題は、一番大きな理由だと思います。安かろう悪かろうを望むわけではないのですが、今は小手先で誤魔化してどうにかなるような時代ではないのでは?と思ってしまいます。

【全音源のライブラリー化を!】


流行には疎くて、特に欲しいCDもないけれど、20~30年もCD化を待ち望んでいる曲というのがあります。特にLP世代なら分かると思いますが、廃盤となった音源がリバイバルCD化されるのはほんの一部。まだまだ”お宝”が眠っているのです。


音楽業界は、宝の山を眠らせてる、という大罪を自覚して欲しい。著作権をうるさく言ってユーザーに我慢させる一方で、ユーザーが欲しいと望むものは与えようとしないのですから。1曲100円で高い、と思う(自分にとっては、の意味で)無価値な曲もあれば、1万円を払っても欲しい曲があります。


もちろん人の好みは多種多様で絞り込めないでしょうから、それなら片っ端からデジタル化していけばいいのです。ほんのわずかですが、その試みも始まっているようですが、まだまだ全然足りません。検索サイトで探せばすぐにダウンロードできるくらいの気楽さで、購入可能になればどれだけ儲けになるのか。


廃盤アルバムをCD化を実現させる試みもソニーなどいくつかの企業で行われていますが、赤字にならないために数百人の購入希望者を募って、ようやく実現となるわけで、B級アイドルくらいの知名度がないと難しい。無名のアーティストについては、本当に厳しいわけです。どうしても欲しいと願っている人達がいるのにその願望を実現できず、「CDが売れない」と嘆くなんて本末転倒もいいところ。


とにかく企業の垣根を全て取っ払い、ライブラリー音源も一つのショップで全て請け負うか、全てのレコード社を傘下に入れるくらいの規模で行わないと意味がない気がします。1曲100円のシングルを10000枚売ろう、という商売が行き詰ってるのですから、100枚売れる昔の曲を100曲集めればいいのに、と素人としては考えてしまうわけです。


また眠っていた名曲が口コミで広まっていく、などの派生現象もありうるわけです。目先のことしか見ようとせずに、流行歌なんて使い捨てにすればいい、というもんじゃないわけです。音楽ほど思い出に繋がるものはないのですから。。。

【単純に心ときめくアーティストがいない】


2000年に入って、ヒット曲があまり出なくなってきた頃、音楽番組をたまに見ていても全くときめかなくなりました。まず、Tシャツや普段着で出てくる歌手達が増えてきて、目に刺さるものが減っていきました。予算の低下のためか、セットもどんどん簡素になっていき、「ザ・ベストテン」「夜のヒットスタジオ」世代の私にとっては、劣化も甚だしく見えました。


バブルが崩壊し長い不況の中で、ハデな恰好&強烈な個性で歌う歌手も奇異に感じるようになってきたのでしょうか。アイドルは別として、歌唱力はかえって高い人が増えてきたような気がします。英語の発音がネイティブでまるで洋楽のように気持ちよく耳に届く反面、歌詞が心にまで届かなくなった気がします。


なんか体裁を取り繕ったような意味のない応援ソングとか、サビがないままに終わっていく曲とか、心にひっかからないんです。最近だと、AKB、ジャニーズ、きゃりーぱみゅぱみゅ、ゴールデンボンバーみたいな、ちょっとイロモノ系のほうが分かりやすくて、意外と日本の歌謡曲文化の延長線上にいる感じです。


中島みゆき尾崎豊など、ひときわ強烈な歌詞を歌いこなす歌手もあまり見られなくなってきました。今、シリアスな歌詞を歌う人はどっちかというと、「心を病んでるんじゃないか?」と心配になってきてしまうし。とめどもない怒りが”内”にばかり向いてるというか。


新人育成にお金をかけない、とか、確かに予算が削られて、どんな大物でも大変だという話ですので、ジリ貧なのは分かりますが、それってもっと困窮していた戦後や'60~'70年代なんかも似たようなものじゃないのかなあ、と思うのです。

【著作権の罠】


著作権でがんじがらめになる日本の音楽業界の閉鎖性は、よく指摘されているので改めて私が語ることではないのですが、とにかくケチだな、と。今やK-POPやアメリカなど海外では動画サイトを利用して、どんどん売り込んでいます。違法だの合法だに拘って、世界中への広報活動を怠ってきたら、またしても遅れをとってしまった、と。


確かに美しい映像・音楽のままコピーされてしまうなら、その曲はあまり売れなくなるかもしれない。でもPRとして有効活用すれば、海の向こうの全く想像もしない国で人気に火がつくことだってあります。この頃、きゃりーぱみゅぱみゅちゃんが海外ツアーだ、とか騒がれていますが、もう5年以上前からビジュアル系は世界中で呼ばれまくってライブしてます。


そのきっかけはもちろん、動画サイトへ不法に投稿されたPVなのです。日本の場合は、無料のサービスからもどうにかお金を取ろうと、いろいろな制限をかけますが、そういうことばかりに必死だと人々のテンションは下がっていくんじゃないかな、と思います。

私が音楽CDを買わなくなった理由(1) - 雅・処
私が音楽CDを買わなくなった理由(2) - 雅・処