雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

スタジオライフ代表作「LILIES」への思い

次々回作「LILIES」への期待と不安

今週から始まった新人公演「BEAT POPS」は、私が劇団のファンになった頃(13年前)から、劇団員の昔話でしか聞いたことのない作品で、見てみたいと思っていた作品です。バンドや歌がいっぱい出てきて、その昔、石飛さんが若手にも関わらず歌で抜擢され、先輩達の冷たい視線を浴びた(笑)とか。倉田さんオリジナル作品でもありますし、良くも悪くも熱血っぽいのかな。


今のところは観劇は保留、なにせ地方在住ですし。なんとなく鉛のように重い気分に引きづられて元気の出ない昨今です。スタジオライフで発散!したい気もするのですが。昨日、届いたFC会報を読んで、早くも気持ちは「LILIES」へ。(仕事のピークとぶつかりそうで、まだ希望日に観劇できるかどうかの不安もあるためやや抑え目。)


「LILIES」は、配役が出てきた時点でのがっかり感があまりに大きく、会報でそれが少しだけ改善された感じではあります。まず、シモンとヴァリエの配役が若手に偏ったのが非常に落胆しました。未知数の若手なので”大化け”する期待もあるのですが、ウーン、どうかな。かなり難しい役なので、2人のうちどちらかは、もうちょっと先輩の人が良かったかも。


唯一同じシモン役を演じるのは仲原君。前回のシモンは、仲原シモンの「同性愛=罪悪感」という潔癖感が強く印象に残ってます。なので、三上ヴァリエを本当に愛している感じがほとんどしませんでした。あくまで個人的な印象なのですが、どうも上っ面で演じるのに必死だった感があります。それだけに、会報の座談会で4年前のリベンジを誓う仲原君に期待しましょうか。


やっぱり3組もキャストがあるのだったら、初演の時のように1組はアダルトチーム(懐かし響きだ!)を作って欲しかったですね。また、伯爵夫人の配役は悪くはないけど、一瞬失望感に襲われました。さんの伯爵夫人をもう一度復活して欲しかった。更に今こそ一番魅せてくれたはずの関戸君で見たかった。それこそ4年前のリベンジをして一番して欲しいのが関戸君だっただけに、そのショックは計り知れず。。。


楢原さんの復帰は嬉しいものの、伯爵夫人の配役は、ちょっと新鮮味は薄いかなあ。おそらく生で10回以上、DVDで数えられないくらいみてるので、もはや実力は疑うべきものではありません。ただ、6年ぶりの復活でまた違う奥深い演技が見られるかもしれませんね。青木君の伯爵夫人は、また独特の青木節が楽しめるかもしれません。エキセントリックだけど、誰よりも破滅的な漂う感じ・・・?とか。


一方、シモン、ヴァリエ、伯爵夫人以外の主要キャストは、逆に楽しみです。笠原さんの晩年シモン、かなり素敵な感じになりそう。曽世さんのリディアンヌも、「そうきたか!」な配役でしたし。毎回必ず出演していた石飛さんが見られないのがとても残念で寂しいけれど、その穴をベテランが埋めてくれるのは幸いです。


私的期待の星、宇佐見君はビロドー役。これまた、かなり楽しみなのですが、公演が全て平日だけというのは、本当ひどいわ!!と、憤然としてしまいました。シークレットキャストもあるし。これ、地方組にはちっとも嬉しくないサービスです。まあ、そんな小さい悲喜こもごもはありますが、全員(いまのところ)スタジオライフの役者だけで固めたところは嬉しい限りです。


アンケートに「LILIESは、絶対ライフ役者だけでやって欲しい!」と書いていたので念願かないました。あの世界観は、おそらくスタジオライフ以外の役者にはあまり分かりえないんじゃないかな、と思うのです。LILIESは、したり顔で「優れた戯曲だね」なんて言いながら、テクニックで演じられてもダメな作品だと信じています。


LILIESは、全てが純粋すぎて狂気の世界

舞台どころか客席全体が魔物に取付かれてこそ成功


血反吐を吐くような苦しみの中、幸せと不幸を行き来して、掴もうとしても完全に掴み切れない・・・愛と絶望と一筋の光で演じてこそ生きる作品。その怖さと充実感を本当に知ってるのは、やっぱり3度の再演を経てきたスタジオライフの役者と倉田さんだけ、という気がします。あの作品には、スタジオライフの全てが詰まってるんだと思います。


いやあ、語ってしまいました(ホントか?)。今回は馴染みのセットも大きく変貌すると聞いていて、ひそかに心配。今までの手作り感漂うセットは、大好きでしたから。また、ファントムやカリオストロ再び、みたいな映像投射で誤魔化さないで欲しいものです。


「LILIES」が起こしたささやかな奇跡については、過去ログをどうぞ。熱く病的に(笑)語っております。

◆制作発表・レビュー関連:
スタジオライフ『LILIES』製作発表会見 | エンタメターミナル
しのぶの演劇レビュー: 【情報掲載】Studio Life『LILIES』11月20日開幕・ゲネプロ・レポート