雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

私がダビング依頼を受けない理由

最近、このブログが私の裏ブログ(笑)というか、つぶやき広場になってきてる気がします。ま、それならそれでいいか、と思ってしまったり。


実は最近、水面下で私が紹介したとある映像のダビング依頼が来ておりました。数年前にも一度、お断りしていたのですが、何故かふと思い出されたようで、同じ方に再び依頼をされてしまったのです。「謝礼もします」の言葉にもひっかかりを覚えて、再度お断りをすることにしました。(元々、ブログ上でダビングは、禁止事項にうたってもおりましたが。)


そこで思い出すのは、過去の経験。今よりずっとコピー機器がアナログで、今よりずっと手間がかかった時代には、私も趣味を通してモノのやり取りをファン仲間とやっていました。その時の失敗談の数々が、友達や信頼のおける関係にある人以外への安易なダビング・コピー活動には応じない、というmy鉄則を生みました。


仲の良い親友であっても、「お宝」を巡って諍いや喧嘩が起こることがあったのですから、顔も見えない、ちょっとしたファン友達*1とは、考え方の相違などから険悪になったり、関係が切れたり、というようなイタイ思いも随分しましたね。


「お宝」は市販の映像や音楽に限らず、海外でその方だけが入手できたもの、といったオリジナリティーの高い物もあるのです。なので、そこには単なる「モノ」を超えた、その当人の「愛情」や「想い」がそれこそ怨念(笑)のように凝縮されて入ってくるわけで、それを簡単に他人にコピーなんて出来ないわけです。


信頼関係を媒介にして得た「お宝」は、手にした喜びも大きく、そのモノだけが持つ「紛れもなく世界に一つだけの感動」にも震えることもありました。ひるがえって現代の世は、なんと便利になってしまったことか。簡単に全くオリジナルと遜色のないモノが作れたり、品質が劣化しないまま違法コピーすらも出来てしまう、という恐ろしさ。


ありがたい反面、手軽さに溺れて、損得しか見えない人が増えているのかもしれません。昔だって、無神経な人、マナーがなっていない人、などいろいろといたのは確かです。「モノ」をたかがモノとしか見ていない人ほど、それを得るために必死過ぎて、その先に「持ち主」の複雑な想いがあるということが理解できないのでしょう。


確かに「たかがモノ」ではあります。たとえば、コピー用の媒体だってどんどん安価になっていますし、郵送費だって安く抑える術はあります。ハード的な意味で言えば、モノを巡る環境は、どんどんデフレ化しているのです。一方、気持ちだけはデフレ化しないんですよね。


もちろん自分自身、大して重要でもないと考えてるモノなら、「まあ喜んでもらえるなら多少の面倒くらい・・・いいか。」と割り切って考えることもあります。それにしても、明らかにダビング目的がミエミエで自分のことしか考えないで、飛びついてくる人には辟易させられます。


私は、そういう目先の利益のためにブログを立ち上げたわけでもありませんし、短くもない期間、長文を書いてるわけでもないのですから。ブロガーだって読み手と同じ人間です。普通の生活をしていて、時間にも追われていて、時には悩んだり病気になったり、いろんな状況に陥ってる可能性もあります。


そこへ土足で踏み込んできて、ぶしつけなお願いだけしてくるような、遠慮のない人間が我慢なりません。誰だって、欲しいモノのいくつかはあるでしょう。購入するのが難しく、それでもどうしても見たいなら、公的な手段(レンタル、オンデマンド、図書館など)を探すか、オリジナルを持っている団体へリクエスト活動をする、のが第一段階。


人界戦術の面から考えるなら、とにかく同じような趣味を持つ方と地道な交流を深めて、機会があった時に見せてもらう、という手もあります。まあ、それはかなりの根気が必要ですし、ちゃんと節度やマナーを持って、が重要です。とにかく「モノ」を目的としないこと、が大事です。


絶え間ない努力や人一倍強い愛情があれば、大概の「モノ」は手に入るんです。不思議なことに、時には「モノ」の方が自分を選んで、思わぬ方法でやってきてくれる、ということもあるんです。その代わり、そういう奇跡のような瞬間には何年もかかることもあります。


そういう強い信念や覚悟があれば、たとえ手に入らなかったとしても不満には思わないハズ。むしろ、モノどころか一生の親友と出会える幸せに巡り会うこともあるわけですから。(現在は、著作権法などいろいろと制約も増えておりますので、単純には言えない部分もありますが。)


今は、お金さえあればどんなモノ買える、と思う風潮があるから勘違いするかもしれませんが、決して手に入らないものだってこの世の中ある、って理解すれば、もう少し謙虚に振る舞えるんじゃないか、と思うこの頃です。

*1:ペンパルやちょっとした知り合い等