雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

スタジオライフ ’16『DAISY PULLS IT OFF』観劇記

なんと!9年ぶりの再演

今年は、久しぶりに仕事が忙しく疲弊しまくりの毎日です。その中での久しぶりのスタジオライフ観劇で十分満足してしまい、ブログに更新するのがいつものごとく遅れてしまいました。正直、今もあまり気持ち的にノッてる~、という感じではないのでサクッと触れるにとどめます。


スタジオライフの代表作『DAISY PULLS IT OFF』が帰ってきました!と言っても、再演はもう9年ぶり、という事実にビックリ。どうしてもっと早く再演しなかったのか、こういうとびきり明るい作品こそ要所要所に入れていけばいいのに・・・と改めて思った次第です。


そして9年も経つとどれだけ記憶が曖昧になっていくのか、今回はかなり思い知りました。かなりの回数を見ているはずなのに、断片的に覚えていたところが多数あり、昔の配役もおぼろげ・・・で、「ああ、そういえばあったな、こんなシーン」という感じ。デイジー、やっぱりDVD発売して欲しいなあ、とつくづく思いましたね。


客演の多い若手Sチームはどうなることやら・・・と危惧していましたが、なかなかどうして、客演組のイケメン俳優達君の頑張りもあって、とても新鮮かつ楽しい芝居になっていました。スターダストプロモーションという大手事務所からの3名、舞台経験もあるだけあって度胸も結構いいし、最近お気に入りの「廣瀬智紀君の後輩かあ」と思うと不思議にホッコリ。

【配役もなかなかでした】

いやもうとにかく宇佐見デイジーに大満足。デイジー役では、歴代ナンバー1です、私の中では。もちろん、ファンということで何割増にはなってますけれど。ピュア感が半端ない。本当に真っすぐで、元気で、でも苛められて悲しそうな表情を浮かべるとこなど、もう少女そのもの。


対して、ダブルの笠原デイジーは、いやあ、あれだけの大御所がこんなに可愛くなるなんて・・・と改めて笠原さんの凄さを思い知りました。ご本人も、配役聞いて最初はびっくりした、という話ですが、板の上に立ってしまえばそんなの何さ、という百戦錬磨ぶり。


Mチームで印象的だったのは、岩崎大ちゃんのシビル。縦ロールがあんなに似合ういじめっ子キャラ、そうはいませんね。9年前もシビルを演じていた、というのが自分のブログを読み返して知りましたが(笑)、あまり記憶に残ってないところ見ると、さすがに今の方が貫録で良かったんでしょうね。


モニカはどうしても石飛さんの影がまとわりついてきて、どちらのキャストもあまり・・・。やっぱり石飛さんのあのキャラがあってこそ、というか、それだけ濃いモニカを演じきってくれる人がなかなかいないのかなあ。


トリクシー役は、客演の月岡弘一君がすごく気に入りました。底抜けに明るくて、デイジーをいつも盛り上げてくれるとびきり気立てのいい優しい親友。そんなトリクシーの魅力を全開に見せてくれて、宇佐見君とのコンビネーションも最高。この2人を見ているだけで幸せでした。(もっと見たかったなあ。)


さらにデイジー憧れのクレア先輩は、大人の女性になりすぎた感のある曽世さんと、生真面目さがよく出てる石田君も、それなりに良かったのですが、今回は両キャスト共にアリス役の方が目を引きました。


金髪三つ編みのちょっと素朴な風貌の山根君、おかっぱ頭でとにかく恐ろしく体育会系の”男”勝り宮崎君という二人が、タイプが全然違うアリス像を作り上げていて、しかもライフ役者だったらあまりしないような演技のアプローチが多かったので、すごく新鮮でした。


べリンダの大橋君はやや経験不足で台詞棒読み・・・な感じでしたが、Mチームで台詞はないけどマッシュルームヘアでの絶世の美少女ぶりに目が釘付け。いやあ、男にしておくには勿体無い、ほどの美貌にライファー友の間で「あの娘は誰?」と注目の的でした。


せっかく若いのに(笑)フランス人の教師役で、女子高生としてキャピキャピできなかった江口君はちょっと可哀想でしたけど、それでもなかなか器用に演じていて好感持てましたし、楢原さんのロシア人教師役はさすが面白く味付けしてくれてました。


大人部門ですごく目を引いたのは、セッキー(関戸君)のデイジー母&女教師役。いやあ、「一体どこの大女優よ。」と圧倒されるほどの女っぷりが素晴らしかった。スリットの入ったタイトスカートがあんなに似合う男性はそうはいませんて。


女役好きの私にとっては、目に楽しいお芝居ですが、今まで若干「文部省お墨付き」みたいな鼻につくような部分もあったりしていて、そこまで入り込めなかったのですが、今回は疲れたハートに癒し効果が絶大でした。そして、倉本さんの校長先生の味わい深いスピーチが胸に染み入って・・・。


やっぱり同じ芝居であっても、時と共に感じるものは違ってくるんだなあ、とつくづく嚙み締めました。楽しい舞台は終了しちゃいましたが、また数年後、新たなデイジーとその仲間達に元気をもらいたいものです。