正月明けのこの「時差ボケ」頭ではまともな思考能力は無く、ウニ状態なため、ちょっと思い切り逸脱してしまっていいでしょうか。なんだかブログがマズイ方向にいっちゃいそうで(汗)悩んだのですが、あまりに面白くてついつい手出ししないではいられませんでした。正月から、ホント申し訳ない。。。
恐るべき流行、聞きしに勝るボーイズラブ映画
そうついに禁断の園へ足を踏み入れてしまった!のは、昨年のこと。まあ「ソンナ世界」があることは、薄々存じておりましたが、ボーイズラブと言っても同性愛映画との違いがイマイチ分からず、最初は軽くちょっと見てみるかレベルの興味で。
私もいわゆるBL漫画も全てが良し、というほど間口が広くないですし、やはり画力とか物語性を強く求めてしまうので、一昔前のJUNE系とかお耽美系とかそっちのジャンルの方がいいんだろうな、という自己分析を施しておりました。そして、今やBLの世界がまるでVシネマの黎明期の如く、DVDや映画になってるという現状を最近知ったところでした。
最初にレンタルをしてみたのが『BOYS LOVE 劇場版』という映画。すいません、初見は”ひきつり笑い”の連続でした。あまりにBL漫画(少女漫画と言い換えてもイイ)もどき、メルヘンな全寮制男子高が舞台、しかもメインキャラ含めてほとんどが「普通以上、美少年未満」というありえなさ。
三角関係ならぬ四角関係に悩む少年達はそれぞれに、素材は目を引くものの、素人同然の危なっかしい演技力、意味不明な裸のシーンや何故か恋愛対象が「まぎれもなく男子」である設定、とか。お約束事なのかもしれませんが、その無茶ぶりに目がチカチカ、笑うしかないほど照れくさい、しかも肝心のストーリーは、ベタなほど先が読める。
かろうじて主人公で教師役の蒼井海広(小谷嘉一)だけは、視聴に耐えられる演技力で、若木のようなハツラツとした魅力が滲み出てくる熱演ぶりに「この人は、なんでわざわざこんなキワドイ映画に出てるんだろう?」と首を傾げてしまいました。
【映画のきっかけとなったDVD版】
その後、映画のきっかけになったDVD版(なかなかのヒットになったそう)『BOYS LOVE』を見て、ちょっと考えが変わってきました。こっちの方は、小谷君が雑誌記者間宮役、絡む相手役の高校生のえる役は、実年齢では小谷君より1歳年上の斉藤工君で、二人の間に適度の緊張感があって、なかなかの出来栄え。
残念なのは、主人公二人の関係性が深まる前に無理やりな結末に向かってしまうところでした。「ボーイズラブは、ハッピーエンドが基本」らしいのですが、映像にするとなると、やっぱりラブラブイチャイチャでは終われないようですね。(それは有、なのかもしれません。)
その後、少し時間をおいて『BOYS LOVE 劇場版』を見返して見たところ、1回目では見えてこなかったものがどんどん見えてきました。少年達のまだまだ発展途上の演技の中に見える真摯な思い、必死な眼差し、一人一人がどこか奥深くに”青春の鬱屈”を抱えてるようで、役とシンクロしてくるのです。
この作品の”愛”は、乱暴に言っちゃえば絡み合った四角関係なんですけれど、蒼井先生は、少し不安定さも感じさせるが生真面目で優しい教師、相手役の天上(菅野篤海)はフワフワしたとりとめない不思議少年、同級生で同室の水木一葉(川久保雄喜)が”恋と嫉妬に狂う”か弱い少年、学園の権力者である花園陸(谷和憲)はボス的なワル、と分かりやすいキャラクター構造で、飽きさせません。
また脇キャラの分際で(笑)、この一葉と花園が結構見どころでもあり、「え~、そんなことまでやっちゃうの!」的なきわどいシーンまであります。それにしても川久保君の素顔のカワイイ、こと。更に谷君の異常なほど整った顔立ち・・・にも「君たち、コンナ事してていいのですか?」とまた呟きが漏れてしまいます。あ、しかし私、最後は悟りました。映像や音楽の美しさもオツなもので、うまく誤魔化しが効いてますが、
ボーイズラブって究極のファンタジーだったのか・・・
いまどきこんなピュアな世界、ちょっと他では探せません。一歩間違えば、「われら青春」*1に通じるかもしれない。汗と泥臭さの代わりに、香水の香りがしそうな少年達が迎えてくれる・・・のかも。極論ですが、全裸はなくてもいいかもしれません。日本の男の子の華奢な体型にはあまり色気は感じないので(マッチョも嫌だけど)、鎖骨から肩甲骨あたりにかけて多少露出するだけでいいんじゃないでしょうか。
【ラブリーなコニーにときめき】
いやいやそんなことが言いたいんじゃなくて(笑)、小谷嘉一君なんです。愛称コニー、私はこのピュアな眼差しの青年に惚れてしまった!のです。映画だけならそこまでは・・・なんですが、見ていくほどに抗いがたい魅力を感じます。
短髪爽やか系はお好みじゃなかったはず・・・?なのですが、なんという翳りのないキラキラな眼差しを持ってるんだ!キミは。そのくせ、主役なのにあまりきわどいラブシーンをやっておらず、一人キレイな体のまんま、実はヒロインかい?
素顔の動画とかインタビューをちょっとかじってみると、ボーイズラブ映画に全く抵抗を持っていません発言*2とか、「ご家族お誘いあわせて見て下さい!」(→いや、それはちょっと・・・汗)と笑顔で強烈アピールする様とか、かなりツボでした。髪を伸ばすとどこにでもいるような青年なのに、一方でしぐさなんかも可愛くて、そのギャップにクラクラ。
もちろん彼は役者として、普通のドラマや芝居にも出て実力を磨いてるらしいのですが、<ガチガチに硬そうでいて、実はフェミニンなムード>という相反する魅力が、「BOYS LOVE」シリーズでうまいこと表現されていて、なんとも良い感じ。むしろ、男女の恋愛モノとかやってるとその魅力がうまく出てこないのではないか、と勘ぐってしまうほどです。ようは、「またこんなところでピチピチの若手を見つけちゃったわ、どうしよう、ルンルン♪」なんて、しょうもない喜びに浸ってました。
まだまだこの恐ろしい(?)流行は続きそうです。「テニスの王子様」が発祥のD-BOYS出身者がどんどんソノ道に参加してるそうで、綺麗な青少年達がモロ肌脱いで「ちょっと知らない世界へチャンレンジしてみました!」という流行だったら少々複雑ですね。まあ、目の保養にもなるし、トコトン頑張って下さい(笑)。
www.u-side.jp
なかなか面白かった小谷君インタビューページ。「ボーイズラブアイドル」という表現にウケました。
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