雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

曽世海司トークライブ ことのはドリップ9 in 仙台

真冬の公演

前回の公演からまだ7ヶ月という短期間で開催された曽世海司さんの「ことのはドリップ9」。仙台では7回目の開催だそうです。曽世さん生まれ故郷の地での開催であっても、冬にやるのは初めてのこと。


前回はうだるような暑さの中、今回は真冬日(最強寒波の日)ということを「なんなんでしょうね~この落差」と言いつつ、「つーんと寒い仙台の冬の空気が僕は結構好きなんです。」なんて時節ネタを取り混ぜてよどみなく話をしてくださる。


そういえば今回は地元あるある(?)ということで、気仙沼名物*1コッペパンの話が出てきましたね。大町のアーケード商店街で、ふと目にした広告に足を止めて買ってみたコッペパン。5種類くらいあってピーナッツバターを買ってみたものの、冬の寒気の中、カチカチになっていたし、味は・・・まあ普通に美味しかった、と。


長めのオープニングトークの後、まずは定番のカフェ落語から。今回のお題は、『浜野矩随(はまののりゆき)』。私は落語に疎いので、勿論お初の話でしたし、「人名がタイトルになっている落語があるんだ~」と新鮮な感覚でした。


原作は、”彫り師名人”浜野矩安の凡庸な跡取り息子・矩随をめぐるお話ですが、2世の悲哀なんかも交えつつ、現代風にアレンジ。名声優の息子のお話にチェンジ!独特のヲタ風味?でのっそりと喋るダメダメ声優ノリユキ君の大逆転劇をダイナミックに独り芝居してくれました。


演目の中で、歌舞伎十八番として名高い「外郎売」の口上が登場し、一番の見せ場がありました。役者の滑舌の練習も有名ですが、長くて難解でもある早口言葉*2、合間に曽世さんの解説をぶっこみつつの熱演はサスガ。


ただ自分の力量を見せつけるだけじゃなくて、ちゃんと初めてのお客さんにも内容が逐一伝わるように、至れり尽くせりのサービスぶりが曽世さんのすごいところ。珈琲店内の温度も暑すぎないか、とかちゃんと心配りをしてくれますし、おもてなしの精神は凄いの一言です。


第二部では、珍しく質問コーナーもありましたね。挙手制ではなく、6枚くらいのお題目カードに記入されたものは(30秒制限でしたが)全て答えてくれました。その中には、皆が聞きたかったと思われる、au高杉君シリーズのCMの話もあって、なかなか興味深かったです。


覚えているのは、「子供の頃に苦手だったこと&得意だったこと」という質問。小学校低学年の時くらいまでは、赤面症で人前で話すのが苦手だった、という今と真逆のこと。逆に得意だったことは、手先が器用だったので「美術はいつも5でした。」。


「スタジオライフで女性役をかなりこなしているので、女性の気持ちは分かるようになりましたか?」には、「全く、分かりません!」と声を大にして語っていました。


女性演出家の倉田さんからの「女性の気持ちが分かっていないわ。」というダメ出しは引き続きのようです。「女性は子宮で考えるのよ」という倉田発言、毎度聞きますが、曽世さんでなくても「そうかぁ?」って、思ってしまうのはありますね。


そしてauのCMでの高杉くんシリーズ「お見舞い篇」で、高杉くん母役として出演した時の裏話。「オーディション受けてみて」とお声がかかって、現場に向かうと受けにきていたのが「僕を除いて女優さんばかりでした。」という驚愕の事実。


「オーディション現場に来ていて(落選した)女優さん達、オンエアを見て<まさかアイツが受かったのか~!>と驚いていると思います。」って。確かになあ、でも私は驚きませんよ、なにせライフの看板女優・曽世さんですもの(笑)。


実はこのCMでもう一つ驚いたのが、撮影場所の家。大ハマりした「おっさんずラブ」の第6話で牧家の居間として登場していた日本家屋で、春田との交際を紹介しに訪れて牧パパが驚くシーンが印象的でした。


曽世さんは古民家と言ってましたが、他にもドラマなどで良く使用されている家らしく、いつか聖地巡礼で行ってみたいものだなあ、と思いを新たにしました。残念ながらCMの続編はないらしいけれど、また何かに出演して欲しいものです。


続いて、名詞カードと職業カードと夢カードを使っての自由な創作話の時間。この企画は、上手く繋がらない言葉同士だと、結構無理やり感があるので、汗だくになって話を紡ぎ合わせていた印象が強かったです。ここで話題で出てきたのが、NETFLIX配信される、アニメ「ULTRAMANウルトラマン)」のお話。


アニメ化のために、対戦相手の動きを実際に人間が演じることをモーションキャプチャーというそうですが、曽世さんはそれをやっただけでなく、怪獣べムラー役の声優としても参加するそうです。


公式サイトを見たら、モーションアクターという形での紹介がされて、その中には同じ劇団の後輩セッキー(関戸博一)の姿も。世界規模でのネット配信といい、声優人気といい、イマドキのお仕事だなあ、と。


普通の舞台公演では、なかなか地道な作業の繰り返しですから、映像関係にも参加できると何かと世界が広がるし、不特定多数の目にも留まるようになっていいのでしょうね。私的には、ドラマや映画にも出て欲しい。


全然、おかしくないだけの実力ある役者さんなので、ちょっと惜しいと思ってしまいうんですよね。さて、他にスタジオライフの話題を書くつもりがまた長くなりすぎてしまったので、別エントリーに分けます。

*1:県内だけど知らないな~。

*2:私も昔参加した市民演劇の練習で少しだけ聞きかじったことがありました。