雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

スタジオライフFCの集い(clubLIFE10周年記念)

愛しのキャラ勢揃いのイベント

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なんとFCの集いから早いもので1週間が経ってしまいました。観劇とは全く違って非常に刹那的なイベントではありますが、やはり行ってみれば「いつもの役者さん達」の素の面白さを堪能できて楽しいです。


この手のイベントの参加は、もう6,7回目くらいですが、会場もお客さんも多くなり、若者とそれより少し世代が上な方々(笑)との二極分化してるなあ、と感じました。


後者の私としては、スタンディングというだけで苦痛極まりなし、なので少々遠くてもいいから普通の劇場で、椅子に座らせて欲しい、というのが一番の願いなんですが。


今回の会場は、恵比寿のEBIS303。段差のないホールの正面に、膝ほどの高さの特設ステージを作っていました。ステージは正面がメインですが、両サイドと反対側にも小さなステージを作っていて四隅に役者が立つ形式。よってお客さんは、どこに居ても比較的近くに役者を見れますし、静かに落ち着いて立ち位置を移動することも可能です。


後方ステージの後ろは、ちょっと段差があり高くなって、テーブルも置かれていたのでそこに立つ人や、段差にラフに腰掛ける人も多数居て、「皆さん、ちゃんと押さえてますねー」と感心。*1よって始まるまでは、ホールのど真ん中がスカスカ状態でした。

芝居のパロディで遊ぶ


司会はやはり定番、藤原さん&曽世さんのコンビ。黒スーツでキメてこの二人が出てくると、もうお馴染みの世界が繰り広げられます。普段、舞台上でトキメキながら見てる曽世さんも、「ただの司会者」に変貌してしまうところが可笑しい。そして、1年前は”かくし芸”的な催しでしたが、今回は倉田さん演出の過去の芝居パロディ、やはりこちらのほうが単純に盛り上がります。


出し物のメインは、'06年の作品群。その中でも夏場に大いに盛り上がった『夏の夜の夢』からキャラクターが登場。石飛オーベロン、ティターニア、4人の若手妖精達が懐かしのナンバーで歌い踊るとそれだけでお祭りムードたけなわ。男前の石飛さんに、毒舌キャラの林さんの激しい応酬を見られただけでも腹をかかえて大笑い。


石飛さんは派手な衣装のまま、出番が終わってからも後方でファンの間に一観客となって他の役者を見てることも多くて(そのまま溶け込んでしまうのが不思議)ついつい振り返って見てしまいました。夏夢と並んで多数の役者陣が投入されたのは、名作『トーマの心臓』。一番の見所は、待望の甲斐(オジサン?)アンテ。


ファンの間をぬって走り込んできた高根オスカーに、愛情を持って呼びかけるのは吉田君と甲斐さんの両アンテ。胸に「アンテ」と書かれたプラカードをぶらさげた甲斐さんは念願のアンテ役*2を嬉しそうに演じていて「行かないで、オスカー・・・」と嬉々として叫んでいましたが、かなり困惑した表情で応対していた高根さんが可笑しい。


3人でオスカーとアンテの、頬を平手打ちして「お前がやったのか」、の1シーンを再現。吉田君には普通にバチンと殴っていたものの、先輩役者甲斐さんは、振りかぶって思い切り高根さんをひっぱたきます。バチーン!とイイ音が。そこだけ全然か弱いアンテでないじゃない!とまた爆笑。相手役は笠原オスカーだったらもっと良かったかも。


この1年間ライフの舞台を離れて外部出演ばかりだった笠原さんと及ちゃん(及川健)は、『ヴァンパイアレジェンド』のゼーリヒ役で『DRACULA』のドラキュラ伯爵役、岩崎大ちゃんと壇上で絡みます。(根が真面目な)大ちゃんが何か話すたびに場内「シーン」となると、すかさず突っ込みを入れる笠原さんはさすがの貫禄。場の空気を動かす力って、一種の才能かもしれません。


個人的にかなり嬉しかったのは、『真夏』のヘレナ役でまさかの再登場をしてくれた坂本岳大さん。しかも、ちゃんと当時の衣装(白ドレス)のまま、”可愛らしいお嬢さん”姿です。劇団昴を退団されたばかりですが、お変わりない元気ぶり。


あれ以来、ライフに補欠入団して欲しい!と思うくらいファンです(笑)。足のお手入れも入念にしてきた、と語る見事な弾けっぷりでしたが、幕間に引っ込んだ途端、「恐るべし、坂本岳大。昼間(の回)より可愛くなっている・・・」と語る石飛さんに爆笑の渦。


奥田君は、壇上でテレビドラマ「ハケンの品格」第2話に出演した、との宣伝をしてくれたので、おかげでしっかりチェックできました。若手サラリーマンの4人の中の一人、軽い台詞もありましたし、カメラにはよく映っていたし、ちゃんと細かい演技もしていましたね。


しかし、若手役者が多く出演しているこのドラマ、実力的には彼らとさほど違いがない(たぶん)と思えても、テレビというメディアでは知名度の低い舞台役者が出て行くのは至難のワザ、だなあと毎度のことながら思い知らされます。(表現方法もかなり違いますから一概に比べられませんが。)

スタジオライフの仲間たち?

途中、しばし休憩?の感じで新納慎也君のコメントビデオが流れました。20分間も話続けた自称”ライファー”な新納君のコメントは残念ながらだいぶ早送りされてしまってました。しかし、「また『トーマの心臓』に出して下さい。」と語るお茶目さが素敵。モデル立ち(笑)のサイフリートもよろしいですが、彼は女役の時、ライフ役者にはない”気品”が溢れ出て、ゾクゾクしちゃうのでそちらで見たいですね。


そして、倉田淳さんと萩尾望都さんのトークコーナーもありました。雑誌等では何度もお二人の対談は見ているので、話している内容はほとんど既出のものばかりでしたが、『トーマの心臓』初演の苦労談を格別の思いで話されていました。


倉田さんは、山崎ユーリについて特に思い入れが深いようでした。しかし、それらの話の流れで萩尾先生の一言。


 美少年は、不幸じゃないといけない


まさに名言!舞台版では、えらくハンサムさんにグレードアップされているバッカスについても、「あんなに素敵ならば、そろそろ不幸にしないといけないかしら」とサラリと語る萩尾先生、大好き(笑)です。この二人の偉才が揃ったところであの名作は生まれたのか・・・とは思うのですが、仲良しの女性二人がお茶飲みながら美少年談義してるみたいなノリが良かったです。


最後に近づくと、次回宣伝も兼ねて『DAISY PULLS IT OFF』の主役デイジー役、舟見ちゃんと松本くんが女子高生スタイルで登場。制服は、前回と同じようですが、舟見ちゃんはマイブームらしいメガネ姿で登場。松本君に至っては、どこから見ても女の子。かなりの美少女ぶりに会場から「可愛い~」と溜息が漏れていました。


すかさず「いつまでもカワイイ~と思うなよ。<デイジー>でたっぷりイジメてやるからなー。」と煽る石飛&林コンビが迫力ありすぎで可笑しい。そりゃあ、イジメキャラやらせたらいまやライフ一番!の林シビル、期待しまくりですが、ヒロイン二人は健気に頑張って欲しいものです。


フィナーレで皆が『夏夢』のラストソングを歌った後は、役者が無造作に降りてきてファンとの握手タイム。整然としていない気のままの流れなのでお目当てさんを探すのに一苦労でした。小さい及ちゃんなどは、ファンに埋もれていて探し出せませんでした(汗)。


これだけは逃すべからず!で林ティターニアに突進していきましたが、顔よりも豊満な肉体が焼きついてしまってます。「彼ってこんなに二の腕がぽっちゃりしていたっけ?」なんて。


女役の扮装だと気付かずに雰囲気も柔らかく、女性的になってしまうのかな、と思ったのが岳ちゃんと松本君。いや、本当に誘拐したいほど可愛い松本君。そして誘拐されたいくらい(笑)逞しいけどチャーミングな岳ちゃん。つくづく女役姿には異様に興奮してしまう自分を感じました。


それから、久しぶりに満面の笑顔でクラッときたのが山本芳樹君。舞台では、苦悩する青年役が定番の彼ですが、いくつになっても彼の無防備な笑顔は、女を惑わせる恐ろしい武器です。


お土産品は、出口で渡された厚手の写真立て。正直、腐るほど家にあって困ってしまうのがこの写真立てなのですが、『銀のキス』でサイモン一家の肖像画となった家族写真が1枚ついていました。荒木クリストファーだったのですが、深山クリストファーバージョンもあったら良かったなあ、とちょっと残念でした。


しかし、なんだかんだ言ってこういうイベントは、今後も続けて欲しいですね。役者さん達がちょっと身近な存在と錯覚できる(笑)のがよろしいです。

*1:昼の部も参加、で確認していたのかもしれません。

*2:何年も前からやりたい、を連発していた役でした。私もずっと見たかった(笑)。