雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

おっさんずラブ -in the sky- キャスト入替についての考察

衝撃だったけど納得の展開

9/27とうとう「おっさんずラブ」シーズン2のドラマ設定およびキャスト発表がされました。「劇場版おっさんずラブ」の公開も終焉が近づいてきて、一体いつになったら情報公開するのか、と気が気でなかったので、やっとホッとしました。


春田創一役の田中圭君の続演は、ほぼ確実だとは思いましたが、黒澤武蔵役の吉田鋼太郎さんは果たして出演されるのか、五分五分と思っていました。いつも舞台出演などが多いですし、舞台挨拶でも「少しだけ出して」なんてことも話されてましたし。


それ以外のキャストは総入れ替わりで、最も重要人物となりうる三番手千葉雄大君、さらに戸次重幸さんという顔ぶれ。中性的な役どころが多く、イメージ的にも柔らかい千葉君、いかにもすぎて「ちょっとなあ」と思ったのは事実。


但し、以前地元で開催された「久保ミネヒャダこじらせナイト」の公開収録で、2時間近く千葉君の話す姿を見て、自己プロデュースが出来てるわ、浮わついたところがないわ、「なんてしっかりした子なんだ」と感嘆した記憶があるので、逆境にも近い(?)この配役を十分こなしてくれそうな期待が出てきてます。


舞台は、航空業界へと大幅ランクアップ?かなりの衝撃的な発表でした。想定されていたとはいえ、前回の連続ドラマ(シーズン1)から完全なる世界線の変更、パラレルワールドということで、「これ本当に大丈夫なんかい?」って感じで。


圭君の表情もどこかしら重い。そりゃあ、「完結」とまで言ってた映画のすぐ後にこれじゃあ、キャストだって心の整理つかないでしょ、しかもファン想いの圭君のこと、林遣都君や彼のファンのことを考えてすごく苦渋の選択だったと思います。


いくら話題をさらったドラマだからといって、大幅にドラマ設定を変更して第二弾がうまくいくなんて保証はない。下手したらオワコンになっちゃう可能性だって捨てきれません。もっと時間をとってちゃんと作り上げてから放映して欲しかった、という思いは正直言って、強くあります。


私が続編ありそう、と最初に思ったのは、「GQ 2019.9月号」のインタビュー記事を読んだとき。7月下旬の夏真っ盛りの頃ですね。他のインタビュー記事と異なり、「望まれたら春田を絶対やらないとは言えない」という言葉がありました。


映画がシーズン1キャストの見納めで完結編、と強く豪語していた圭君だったので、「あれ?もしかして次あり?」とざわつきました。更に、8/23の劇場版初日舞台挨拶(ライブビューイング)で鋼太郎さんが「寅さん」を引き合いに続編アピールをしたこと。


もちろん、「圭には、続けて春田をやって欲しい」と何度もインタビューで語っていたので不思議ではなかったのですが、舞台挨拶の時の圭君の「いやいや、その話、今するぅ~?」ってビミョーな顔していたから、もしかして続編の話決まってるかも、と少し期待が盛り上がってきました。


しかし、2019年度中という触れ込みで当初から有望視されていた10月期はまだ映画も続いてるかもしれない、いくら早くても1月期だろうな、と思っていたのですが、ふたを開けてみれば、11/2という変則的なスタートになっておりました。


そして昨日のTwitterは、案の定大荒れ。「牧春命!」の林遣都ファンの怨嗟や変化を受けとめきれないOL民の声で阿鼻叫喚の巣窟となっておりました。いや、こうなることは分かって、ギリギリまで発表を延ばしていた公式(テレビ朝日WEB)が悪いんですけどね。


映画の興行収入にも影響があるし、OL民の士気も落ちてくるし、グッズの売上にも響くし、恐々だったのは想像に難くないです。私は昨年から時間をかけて、いろいろ最悪な状況を想定していた分、ショックはそこまでありませんでした。


涙なんて全然出ません。むしろ、だんだんドラマが楽しみになってきたし、なんだかんだ言って短髪になった春田も好きになれるでしょう。タナカー(田中ファン)ということももちろんありますが、大好きな「はるたん」とまた会える喜びが大きい。


そして、大事なのはあくまでドラマの内容です。正直、連続ドラマのシーズン1からの映画の続きをこれ以上、追っかけても1話で完結してしまうはず。春田と牧がそれぞれの両親に挨拶して、結婚式して、新生活を始める。


で、そこからどうする?普通の男性カップルの話を続ける?どうがんばっても2時間スペシャルが限度だと思いますし、LGBTドラマを作るだけの本気さもドラマ関係者には期待薄。どん詰まりが見えていたからガラガラポンになってしまうのは仕方ないところです。


さて前置きが(いつも通り)長くなりましたが、ここからが本題。誰が「おっさんずラブ」をガラガラポンしたか、の考察です。あくまで私の妄想というか、想定なので全く確証はありません。

(1)テレビ朝日の上層部の暴走と裏事情


やっぱり主犯は、テレビ朝日。それも上層部の仕業と思います。シーズン1が中盤の大盛り上がりしていた頃、「視聴率が低いので失敗作レベル」とまで言っていた発言、いまだに根に持ってて(笑)忘れたわけではありません。


全くノーマークで製作費も抑えてる深夜ドラマでしたから、当初は局の期待も薄くて、市販グッズすら全く発売なし、そこまでは許します。しかし、世界トレンド1位の盛り上がりを無視して、最終回を延長せずに7話完結で切りやがった(言葉悪くてすいません)こと、せめて15分くらい延長せいや!!


日本テレビやフジテレビだったら全く展開変わっていたと思いますからね。最終回に向けて、バンバン番宣をしていたと思います。ドラマ完了後も他局のほうが、OL成功をうらやんで、圭君と絡めて随分盛り上げてくれたというのが何よりの証拠。


まあ、高齢者向けに安定的に視聴率取れるドラマしか眼中になかったのでしょうから、これも仕方ないことでしょう。その後のグッズ展開や、貴島プロデューサーなど優秀なドラマスタッフもいることもあって、全てがダメダメとは言いません。


ところがどっこい、上層部の困ったちゃんは、円盤やグッズの想定以上の売上にホクホク、ごり押しでシーズン2を2019年度中に立ち上げてしまった。これ悲しいかな、サラリーマンなら分かります。数年後に向けてしっかり足場を作る余裕がなく、目先の利益のために奔走する日本の産業界そのままの理屈。


そして、今年はテレビ朝日開局60周年なんですって(劇場版の最初の広告ロゴで知りました)。ああ、ハッスルの理由はこれか。ドラマキャスト集めて時期外れの祝勝会も開かれたそうですし、金の生る木と分かった途端に、急に手のひら返ししちゃったのねって。


昨今は、シリーズ化されたドラマの2桁台の視聴率連発で、宿敵日本テレビとの視聴率争いで優位に立ってきたテレ朝。その一方で、高齢者向けのドラマではCMの広告収入が低くなりむしろ赤字となってしまう、という皮肉な結果ももたらされているとのこと(エンタメニュース記事より)。


世帯視聴率ではなく、個人視聴率重視の昨今、CMの放送枠は確実に若者向けにシフトしている。「あなたの番です」みたいに若年層に吸引力のあるドラマが少ないテレ朝の痛いところを突かれた形。


それで是が非でも「おっさんずラブ」です。悲しいかな、トップからの猛烈プッシュを受けて、映画&シリーズ2へのせわしない布陣が敷かれ始めました。映画公開前には、大量番宣と大量グッズの海に溺れそうになってて、それでも脳内にアドレナリン状態。


もちろん、私も腐ってもOL民の端くれ。そんなテレビ朝日だけでなく、コラボをしてくれる多くのスポンサーへの課金にいそしんでおりましたよ。自分も楽しいし、お祭りドンドン、な気持ちでした。


今となって公式サイトが、ファンの傷を舐めるような動きに出ているのも、背景にはテレ朝の思惑があって、誰しも上層部からのトップダウンに逆らえないからに他なりません。


あまり世間から注目されず、自由にふるまえていたシーズン1放映中、あの頃が公式もOL民もやはり生き生きして最高に楽しい日々でした。市販グッズを沢山発売してくれるのも嬉しいですけど、むしろ一般OL民の「特定班」が廉価なドラマ内使用品を紹介してくれて、買いに走る、なんてことが自然発生的に起こってました。


「こんなにパワー溢れる素敵な作品なのだから、私達が支えてあげなくちゃ」なんて気持ちで東奔西走。あんなワクワクした日々はもう来ないかもしれない、それが寂しいです。

(2)林遣都 所属事務所の思惑


次の大きな理由は、遣都君が所属するS事務所の問題です。これも以前からかなり噂が立っていて、最近になってようやく「シリーズ2への出演に難色」なんて記事が出回ってましたね。実のところ、私はシリーズ1の後半からすごく違和感を覚えておりました。


どうして他のキャストに比べて、遣都君演じる「牧涼太」の写真が少ないのか?OL民がTwitterで公式に「牧の写真もっと出して」と懇願していましたが、頑なに拒否してるかのような状況にだんだん腹が立ってきてました。


遣都君がSNS苦手というのもあるようですが、それでも時々は雑誌発売のための動画とかで宣伝活動していたわけなので、それだけではないはず。ゲイ役のイメージが定着することを嫌がってS事務所が、春田と牧のツーショット写真を抑えているな、というのが巷の見方でした。


それが一番しっくりくる、というか、それ以外の理由があり得ないほどの露出の少なさでした。「おっさんずラブ」の大ヒットは、SNSが欠かせなかったですし、今後もどんどんその比重は高まっていくはず。


それを特定イメージや写真の二次利用などを恐れてセーブするなんて、時代遅れもいいとこ、です。確かにあまり画像の無断使用とか勝手に商品作ったりという笑えない出来事があって、その防止策の意味合いというのも分かるんですけどね。


それならそうとハッキリ伝えてくれればいいこと。シーズン1終了後に、遣都君の記事の公式プロフィールから「おっさんずラブ」が消されていたり、インタビューで「おっさんずラブ」の感想を全く語らなかったり*1という、OL民を悲しくさせる失敗プロモーションの数々。


更には、どの役も変わらず大事にしたいという意思なのでしょう、遣都君の「おっさんずラブがターニングポイントではない」「他のドラマと変わらない」という言葉も悲しかったです。間違いなく、彼の代表作であり、役者としても転換期となる重要な役なのに、抹殺するかのような発言ばかり続いて。


昨年の終わりくらいには、「今後、遣都君のOL続投はまずないな」と思ってしまった一因でした。てっきりもう牧役を黒歴史にして過去のものとして封印したいのだ、と思ってしまったから。


沢山のファンの熱烈な要望よりも、事務所の戦略や己の保身に頑なすぎて融通が利かないし、かえって公式サイトやテレビ朝日、共演者達に微妙な思いをさせてる、のが感じられてしまったからです。


なので映画で続投が決まったことは新鮮な驚きでした。そして番宣やプロモーションにも、これまでの塩対応が嘘みたいにサッパリとした表情で参加していたのは意外でした。映画のクランクイン後は、圭君も「遣都のやる気と勢いがすごくて、やや空回りしているくらい」と話すほど。


インタビューなんかも読んでると、「遣都君、牧役そこまで嫌じゃなかったんだ。」とビックリしたり。もちろん、牧役の遣都君は、素晴らしかった。固定イメージ云々ついてしまうのが怖いのも納得するほど、圧倒的に「牧」でした。


圭君との並びも最高に似合っていましたし、それは映画でも確信の部分でした。充分に魅了され、その存在感をまざまざ見せつけられるほど。だからこそ、もっともっと愛情をアプローチして欲しかったですし、その方がその後の彼の活動にも有利になったはず、と思ってるのです。


それに正直って、売れない俳優、バイトしながら舞台に立つ役者なんかを多数見てきてるので、「役のイメージがつくのが嫌」なんて俳優は、「なんつー我儘!」で怒りを覚えてしまうんですよ。


一握りの恵まれた役者の後ろに、屍すれすれの役者が何万人と転がっているわけだし、弱肉強食の芸能界で大ヒットしたドラマで「牧役」くらい目立つ配役なんて、どれだけの役者が望んでいるか、やっぱりスカウトされて順調にきてしまった温室育ちの役者には分からないんだろうな。


遣都君の出演作、若いころから何作か見てますが、やっぱりダントツに牧は目に入る役どころ。「こんな素敵な役を大事にできない俳優とその事務所って何なの?」って、どうしても思ってしまうのです。


劇場版で牧と春田のシーンが喧嘩ばかり、と批判がありましたが、これも映画に出資したS事務所から、「あまりイチャイチャシーンを入れないでくれ」と言われたとか、スタッフが忖度したとか、そんなことすら考えてしまうほど。


本当に申し訳ないけど、今回の新作ドラマにS事務所の役者が入らなかったことはすごく嬉しいです。Twitter見る時までストレス感じたくないし、千葉君の「出し惜しみしない」宣言はすごく嬉しかったですし、これこそ待っていた発言でした。


でも圭君曰く、遣都君もOLメンバーとはすごく仲良くなって、グループラインに頻繁にメールしてる、そうですし、(どこまで本音か分かりませんが)「一生の友人」と語ってもいます。その言葉に嘘偽りはないのだと信じたいです。


牧役は、キャラクター的にしんどかったみたいですが、「現場はすごく楽しかった」とも言ってましたし、本当は軽々しく簡潔な言葉で語りたくない、っていうだけだったのかもしれない、という気もしたりするのですが、どこに真実があるのかよく分かりません。


※もちろん役者として遣都君は過去作も何作も見てますし、出演してればちゃんと目を引く役者でしたし、私だって決してアンチではありません。ちょっと不器用だけど真っすぐで真剣でなかなか珍しい役者だな、と思っておりました。だからこそ、おっさずラブをちゃんと芸の肥やし、にして前向きに進んで欲しいと思っています。

(3)キャスト一新のワケは


やっぱりこの新作ドラマは、まず最初に放送枠が2019年10月期ありき、だったことが大きいのではないか、と思います。そして、年明けから圭君の所属するT事務所と調整を図る中でまずは、そこの時期を確定した、のが大きいのでしょう。


テレ朝は、大ブレイクして引く手あまたとなっている圭君に、何かと好条件を出して出演を懇願していたはず。映画の撮影も決まって、他番組もいろいろと決まって多忙を極める中での依頼、とても断れない状況を作っていっただろうな、と推察します。


さすがに別な俳優を主役に持ってきて「おっさんずラブ」、の危険すぎる賭けは避けた、ということですね。そして続編を望んでいた鋼太郎さんの出演も確定させた。「おっさんずラブ」になくてはならない存在、はある意味でこの鋼太郎さん。


やっぱり鋼太郎さんについては、名声や人気より、もっと根源的なところで、圭君との刺激的なお芝居をもっともっと楽しみかったのでしょう。ときどき、本気で遣都君に嫉妬している姿が見えるほど、圭君可愛い~って表情が隠せないほどでしたし。


遣都君のS事務所に前もって話があったかどうかは分かりませんが、NHK朝ドラ出演という大きな仕事もあったことですし、大阪と東京を距離的に行き来するのも大変といえば大変。やってできないことはないかもしれませんが、かなり難しいのは確か。


更に穿った見方をすると、宣伝戦略にあまり好意的でない(と映る)S事務所と手を切りたかったのもなくはないかな、と思わなくもありません。また制作サイドにも、天空不動産キャストをあと数年待って揃えるよりも、もっとドラマの設定を大きく変えて、ガラガラポンしたかったのは分かります。


女優入れたり国際的にする、という名目で可能性を拡げたい、ってことなんでしょうね。おっさんずラブは、香港・台湾・韓国*2あたりには間違いなく売れる作品ということも多いでしょう。


ただ、この二匹目のドジョウ作戦。果たしてそれがうまくいくかどうか、は蓋を開けてみないと分かりませんが、多少面白くてもファンの目は結構厳しくなってるでしょうから酷評にさらされかねません。一応20億円の興行収入は突破しヒットとなってる劇場版ですら、結構炎上してましたし、賛否両論もありました。


圭君もとんだ博打に引きずり込まれたなあ、とちょっと案じてしまうのですが、遅かれ早かれ続編はやることになったでしょうし、キャスト一新も絶対アリだったでしょうから、そのタイミングが今になってしまったのね、という気持ちです。


もう決まった以上、楽しむしかありません。気持ちの整理が・・・なんて昨夜は思ってましたが、来週からTV雑誌もまた特集組んでくるらしいですし、おっさんずラブ界隈は、また暴走していくのだろうな。


まったく去年から2年越しで、おっさんずラブ狂想曲ですか・・・ふう。


miyabi2013.hatenablog.com

*1:限られたごく一部のメディアでは話していた

*2:韓国では、すでに配信決定済