雅・処

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韓国旅行記 〜宝塚韓国公演(2)〜 いよいよ初日開幕!

平和の殿堂

まるで巨大な礼拝堂のような「平和の殿堂」に辿り着くともう人がごった返しておりました。手に宝塚公演の大きなパンフレットを持ってる人も。そしてすぐにキョンちゃんの”妹”分のヒョーちゃんがお出迎え。このヒョーちゃんがとんでもなく可愛くてなんだかとても嬉しくなってしまいました・・・って、喜んでどうするって感じですけど(笑)。


日本語は「少しだけ」とハニカミ笑顔で答えるヒョーちゃんも宝塚はビデオで見ただけ、でナマは初観劇とのこと。こちらも片言の英語なんかを混ぜながらお話していたのですが、本当にヒョーちゃんのラブリーさには束の間の安らぎをいただきました。


平和の殿堂のロビーは意外と小さかったのですが、ピカピカ光り輝いていてこちらまでワクワクしてきました。あちこちで日本語も飛び交い、「ここはどこ?」と一瞬分からなくなりそうな感じ。そして劇場内は、写真で見た通り3階は天井に着きそうなくらい高く立体的な構造。一階の傾斜が緩やかで舞台は高さがあります。前方席だと舞台は見上げるようになってしまい、2階前方が意外と一番の良席なのでは?と思いました。両脇には、大きなスクリーンがセットされてハングルが表示されてました。13日に気付いたのですが、最前列に座る人には舞台の下に液晶画面がセットされておりました。


開演のチャイムは、宝塚劇場と同じ「すみれの花の咲く頃」のオルゴールメロディ。またもや錯覚をおぼえてしまいます。やがて照明が落とされてきてわたる君の韓国語の挨拶が流れてきました。アナウンスの内容は日本の公演で流れるのとほぼ同じでしたが、男役の凛々しい声でよどみなく韓国語を話していることにかなり感動。これが海外公演なのだ、と実感した瞬間でした。スクリーンには日本語が表示されます。この公演では、日本語を話す時は韓国語の字幕が出るのは当然ですが、韓国語で台詞を語るような時は逆に日本語が表示されてました。


 
  入り口真正面の風景です。ピカピカに光ってました。

ベルサイユのばら 大苦戦!?】


やがて鐘の音が聞え、耳馴染みの「ごらんなさい♪」のメロディーが・・・。
私の前列には韓国人のごく普通の観客が座っていたので劇の合間に様子が見られたのですが、首を横に向けて字幕を追いながらの観劇はちょっと大変そうでした。また、「ベルばら」はこうやって字幕と一緒に見ると長台詞が続くのが分かります(汗)。内容は全ツ版とほぼ同じなのですが、セットの配置が幾分効果的なのか、ゴージャス感は出していたと思います。


但し、韓国人の観客にとって内容が面白いかどうかはまた微妙なところで。。。客席は結構シーンと静まりかえっておりました。貴婦人達がふざけるシーン「大変ざます♪」でかろうじて笑いが起こる程度で。その後、アンドレの台詞から強引に橋の上で撃たれるシーンに繋がってバスティーユへ。苦肉の策とはいえ、原作を読まないと全く展開が分からないというのはなかなかキツイ。またオスカルが撃たれるシーンでかすかにどよめきがあった?ような気がしました。


唯一(?)盛り上がったところは、わたるフェルゼンがグスタフⅢ世に許されて、アントワネットを救いに行くスウェーデン宮のシーン。白い軍服姿のわたる君が颯爽と客席に下りて駆け去っていくとそんなこととはつゆ知らぬ後方座席の観客からどよめきと拍手喝采が起こっておりました。キョンちゃんに聞くと韓国ではあまり客席下りが無いそうなので、そこは見せどころだったようです。そこから物語は怒涛のラストへ。なんだか全国ツアーのときよりもぶつ切りの印象が強くなって、「これ、どうなのかなー?」と内心不安になっていたのも事実です。私自身は、わたる君と白羽ゆりちゃんがとにかく美しく気高くて満足だったのですが。


公演終了後、韓国人の宝塚ファン数名におそるおそる聞いてみたのですが、
  「うーん、退屈でした」
  「長い説明台詞が多くて・・・」
とやはりイマイチの感想が。感覚としては、韓国の宝塚ファンは日本のファンとさしたる違いはないなあ、というところです。但し、本当の一般観客がどう思ったのかは、定かではありません。派手な衣装やセットで楽しんでくれていたらイイのですが。。。


帰国後、日本の報道を見ると『ベルサイユのばら』が韓国公演で支持されたような書き方をしているのが多くて驚きました。来年の公演を控えているのもあるでしょうか?どうやったらあれが大盛り上がりになるのか、ちょっと不思議ですね。ただ、宝塚をよく知らない韓国の人に劇場へ足を運んでもらうには、「ベルばら」という有名な作品と美しい写真は効果的だったと思います。なんだか皮肉ですね。


そして、そして、私自身、待ちに待ったのは、ダンシングショー『ソウル・オブ・シバ』。これがまさに起死回生の出来栄えで、一発大逆転!になったのです。


〜続く〜

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