雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

韓国・ソウル雑感(その1) 異国情緒は何処に〜

ホテル前


宝塚の韓国公演がメインの今回の渡韓でしたが、短い時間でそれなりに楽しんだ旅の出来事も書き留めておきたいと思います。


まずは、羽田空港国際ターミナル。都内からでも遠い成田空港をパスし、羽田〜金浦空港へのチャーター便を選びました。おかげで行き帰りはかなりスムーズ。往路は2時間20分、復路は2時間を切るなんとも快適で、国内旅行並の気分でした。とはいえ旅立つ先は羽田国際ターミナル、さぞかし「海外へ行くんだ!」という気にさせてくれるだろう、と思いきや・・・(汗)。「いやいや金浦空港はきっと”ようこそ韓国へ!!”って感じでしょう。」・・・どちらもまるで秋田空港のようでした(笑)。*1


日本語でペラペラ話している年配のガイドさんと共にリムジンバス(というかマイクロバス)で市内中心部へ。初冬という意識で冬物コートを持参してきた私と友人Eちゃん。「やっぱソウルは、シバレるね〜。」と第一声を発するつもりでいたのですが、「あれ、ひょっとして暑くない?」。そう私達が行く数日前からソウルは暖かくなってました。そして私達が帰ると同時に一気に冷え込んだようです。やっぱり持参した’お守り’が効いたのでしょうか(笑)。滞在中は天気にも恵まれ、ありがたい反面、日中と朝夕の寒暖の差は、少々身体に堪えました。


バスで移動してる間、漢江を横目で見て、高層マンション群を見るのですがなんだか横浜あたりを走っているような錯覚にとらわれました。少し街中に入っていくと品川〜汐留、お台場に雰囲気が似てきます。なんだか異国に居るという実感があまりしないのが海外旅行では初めての体験でした。高速道路を新幹線のようなスピード(!)で走るバス。


途中、割り込み運転で強引に入っていく車とパトカーのサイレン*2の音が日本人観光客の我々(同乗者10名程度)の目にもの珍しく映りました。ガイドさんもちょっと説明するのに困ったような表情をされてましたが。30分ほどで街中へ入り、道を塞ぐかのような猛烈な坂道をいくつも見ました。Eちゃんが「韓国ドラマでよく目にしたけどやっぱり坂が多いね。」とプチ解説をしてくれます。

【買い物は気苦労の連続】


私達が最初に問答無用で連れて行かれたのは、新羅ホテルの免税店。パックツアーにはつきもののこの免税店コースというのが、いつも私には煩わしいのです。買い物天国(?)のソウルだというのに、欲しいものといってすぐ浮かぶのが韓国海苔ぐらい、というのはいかがなものか、と我ながら思うのですが。。。


ブランドショップは即行で通り過ぎ、韓国物産コーナーへ直行。チマチョゴリを着たキティちゃんを見て「・・・」となったり、噂の唐辛子チョコや高麗人参チョコを見てこれをお土産に買うべきか否か(かなり複雑な味わいだ(汗)、と噂に聞いていましたし)と悩んでみたり。すでに下調べ万全で物知り状態のEちゃんの説明を聞きながら、ちらほら廻るうちにやはり欲しいと思うのは韓国チックな民芸品だな、と自分の趣向が分かってきます。キラキラ光る布地に弱い私は(さんざん中華系でも見かけた)財布や巾着など手に取って眺めておりました。


男女ペアの様々な時代の韓服を着た民芸品などを見ていると、音も無く忍び寄ってくる女性店員さん。流暢な日本語で値段の説明をしてくれます。これまた海外では多いのですが、この店員さんが日本人とみるや電光石火のごとくに寄ってきて、しっかりとセールストークをして下さります。ところがどっこいこれがまた私にはちょっとした”恐怖”なのです。すました綺麗な表情とそのオデコには、

 「めざせ!本日のノルマ達成!」

と浮かびあがっているかのよう。そんな姿を見ると「おねえさん、お願い、あと3分待ってちょうだ〜い!」と内心思ってしまう私。


ちょっと心惹かれて手にした品物を即座に売り込まれると、まず9割方購買意欲を無くす、という日本人にはありがちな性質(?)の私なのです。まして、気を取り直して少し方向を変えると、べったり張り付いてくる店員さん。これもまた私の最も嫌いな展開なのよー!(汗)。


ということでなかなか良いな、と思うものもあるにはあったのですが、買う気にならず手ぶらで軽快に店を出ました。そう、こういうシャイな買い物客をその気にさせるには、3〜5分の間合いで様子を見て近寄り、さり気なく世間話をするかのように軽い会話をしてから本題に入るのが効果的なんですよ、と講義したくなっちゃいました。まあ、こんな悠長な’術’を駆使するのはそれこそ日本人だけ、かもしれませんが。


この新羅ホテル、なかなかのゴージャスさでバスで入ってきたときも韓国風の門構えに「オー、すごい!」と歓声があがったのですが、それよりもSPの多さになんか圧倒されました。釜山でAPEC国際会議が開催されるということで、各国首脳が極秘で宿泊している、という説明をガイドさんがしてくれましたが、しかし「極秘も何もただごとじゃないって分かるんじゃないかな」と思ったものです。とりあえず宿泊先コリアナホテルに向かい、怒涛の1日目がスタートしました。


画像は、ホテル前の道路(市庁前付近)。やたらと日本にソックリな町並みですが何故かバス停がちょっとアメリカン?また、横断歩道が滅多に無いため、向かい側に行くのにすごく時間がかかりました。地下道で沢山繋がっているようですが、入り口も慣れないとなかなか見つからないのです。走行中の車の数々、制限速度は一体何km?と思うくらいの猛スピードで走っておりました。横断歩道についてる信号機は、「歩く」に変わると同時に点滅します。点滅すると無意識で走りだす日本人な我々。習慣って恐ろしい(笑)、ただ歩ける、というサインだと分かっているはずなのに何度も繰り返し走っておりました。

*1:秋田をたとえにしては申し訳ないのですが、私の印象に残ってるとてものどかな空港のイメージだったもので。

*2:日本のパトカーよりアメリカンでカッコイイ音でした。