雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

貴城けいお披露目公演『コパカバーナ』 in博多観劇記(2)

愛は盲目(笑)を承知で書くのですが、今回のカシちゃん(貴城けい)、「私の知らないあなたは、一体誰?」と目を見張る魅力全開でした。もう大変、惚れました、ズブズブです(笑)。今までも充分ファンを自認していたのですが、撤回します!これから本気でファンデビューします、てな感じ。カシちゃんご光臨、まさに見たことの無い輝きでした。


カシちゃんについては、どんな役を演じていてもどこか翳を背負ってる*1)御方というイメージでしたが、こんな一点の曇りも無い笑顔を浴びせられて、えらく感動しました。ひねくれ者の私は、カシちゃんは王子様よりも’黒い’役どころの方が好き度が断然増すのですが、今回の陽気なトニー君も(一見能天気そうだけど根は堅物、には見えますが)なかなかイカす〜!貴重な新発見でした。


やっぱりトップの下で縁の下の力持ちをやっているのと、自分がどーんと前に出てくるのとでは全然違う充実感があるんでしょうねー。こんなに光り輝いている姿を見るとやっぱりトップという地位はブラボー、侮れません。困っちゃうことに全部素敵で参りました。珍しくサラサラの前髪を垂らしていたのが可愛らしさを倍増させていたし、若々しくて好み、ウフン。


また稽古場でなかなか息が合う、と言っていたのも大袈裟ではないようで、宙組メンバーとの息が本当に合っているように思えました。蘭寿トム君と共に全く違和感ないのが不思議です。違和感が在るのは、顔ぶれに見慣れないこっちのほうだったりします(笑)。

【舞台を盛り上げる演じ手達】


タニちゃん(大和悠河)はちょっと見ない間に随分大人になったなあー、と思いました。必死に背伸びしてワルを演じていた頃と今とでは当たり前ですが貫禄が違う。良く見ると細かい手つきも随分研究しているようで、自信過剰気味なリコを楽しそうに演じてました。顔つきも精悍になってきて目がキリッとしてますね、最近のタニちゃんは。


リコといえば、星組バージョンでトウコちゃん(安蘭けい)がこの役を演じています。未見なのですが、写真とハイライト映像をチラ見し、「この小さなクラーク・ゲーブルはなんじゃい?」と大ウケ。イヤラシさたっぷり、オヤジくささを、”狙って”演じてるのが心憎い。リコの見せ場である「Bolero de Amor」のソロはどう考えても素晴らしいことこの上なさそう。こりゃあ見たいものです。


相変わらずコテコテの濃い〜星組(あくまで想像ですが)に比べるとやはりノーブルなイメージの宙組コパ。全体的に若々しく爽やかでした。紫城るいちゃんは、色気にはやや欠けるものの、メリハリ利いて安定してます。ふとした時に見せる逞しい二の腕、ふくらはぎの筋肉がその昔の男役を思い出させます。


蘭寿トム君はやはり花組時代よりイキイキと屈託がなく、楽しそうに演じていました。特にカシちゃんが嬉しそうにイジっているのが可笑しい。今回は’甘えたちゃん’の青年でしたが、それでも抹茶色のスーツがとても良く似合っててウットリ・・・あのパットなしでもOKの肩幅と逆三角形の体格は、ちょっとやそっとの男性でも太刀打ちできないのでは?


蘭トム君の同期、グラディス役の美風舞良さん。初見だと思いますが、娘役として素晴らしい安定感を持ってますね。自信に満ちた演技とパンチの効いた歌はとても気持ち良いです。今回の舞台は実はあすかちゃんとこの舞良さんが締めていたかも、という感じです。


遠野あすかちゃん演じるコンチータはちょっと崩した喋りをするなど工夫していましたが、アネゴっぽさがにじみ出ていて落ち着いて見ていられるなあ、と思いました。タニちゃんとも意外にコンビが合ってました。但し、二人してその若さで歳のことを気にするのは早いでしょ、とか軽くツッコミ入れちゃいますが。


細かい内容はともかく、カシちゃんの笑顔、組子達の笑顔がとっても爽やかで目に焼きついた公演でした。まだ半分だけのメンバーなので本公演で勢ぞろいした宙組を見るのがまた楽しみです。しかし、その前に貴城けいコンサートもありますね、いやはや忙しい忙しい・・・(汗)。


宝塚GRAPH (グラフ) 2006年 09月号 [雑誌]

宝塚GRAPH (グラフ) 2006年 09月号 [雑誌]


 最新号は、貴城けい特集号。ソロのグラビアは新鮮。
 最近は、スーツも白か黒一色が多いなあ、カシちゃん。

*1:またそこがたまらないのですが。