雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

退団会見後、今が一番きちゃってるかな

カシちゃん(貴城けい)の退団発表の衝撃から3日経って、今が疲労と心労の極み、という感じです。友人からのメール「傷心中で申し訳ない・・・」に思わず「本当にそうだわよ!」と相槌打ってしまう自分に苦笑。退団会見の写真と記事を見たら、表情の硬いカシちゃんが黒服(→これは喪服か?)を着て佇んでいました。なんだか晒し者のようで痛ましい。


彼女の一見強気(?)で前向きな発言の数々をどうとるかは、人によって全く異なるでしょうが、やっぱり人間というのは、どこかにほんのちょっとだけ”本心”を覗かせる演出を知ってか知らずかしてしまうものなのかもしれないなあ、と思ってしまいました。その弱さ、もろく崩れる一歩手前で気丈に持ちこたえている姿が漂ってきます。


普通の芸能人だったらもしかしたら、真相は闇の中としてFAX1枚で済ませてしまえるかもしれません。そんな中でも、最後までマスコミに「清く正しく美しく」を演じきるために*1、何よりファンの慟哭&苦悩の声からから逃げることなく、心に鎧を着こんで、崖っぷちに立っている・・・そんな風に見えました。*2


「サバサバと割り切ってもう前を向いている?」それができるのは、任期を全うしたスターさんだけじゃないでしょうか?やりたいこともいっぱい、やり残したものもいっぱいあっただろうに・・・。「その悔しさをこれからのバネに、と精進してね」とキレイごとを言っても、なんかたまらなく虚しく響いてしまいます。


思えば今も昔も無念な思いを抱いて、この世界を去っていった人がどれほどいたのでしょうか?今にしてやっとその思いが分かりました。夢のように美しい世界であろうと、どんなに好きなものであろうと、やっぱりリアルな現実の痛みとは無縁ではないということでしょうね。


「カシちゃんは飛び抜けた美人さんだから、芸能界でも大丈夫」という前向きな発言もありますが、冗談じゃない、あの天海祐希さんですら10年かけてやっと今の地位を築いたという文字通り「イバラの道」。一体どこで成功か、どこで達成か、まったくゴールの見えない芸能界の道は、宝塚の比でないほどに厳しいでしょう。大きな仕事を実力・運・人脈で掴み、熾烈な競争で勝ち取らねばならないし、全て数字とお金で結果を求められる世界。


とはいえ、沢山のOG達が今も生き生きと活躍している姿は一条の光でもあります。今は、退団前からいろんなことが頭を駆け巡って、ボディブローのようにジワジワと効いてきているところですが、それでも細く長くファンの前で活動してくれるのなら、長い目で見たらちゃんと収支決算できてるかもしれない(笑)、そんなことを祈るばかりです。


これからカシちゃんのコンサート。カシちゃんがようやく一つの重荷を下ろして精一杯の笑顔で舞台に立つと思います。その姿を見るのが今はちょっとだけ怖いです。サヨナラ公演は、私には辛すぎるイベントになりそうです。”男役集大成”を見せてくれる、のは分かっているけれども、別れはいつだって身を切られるように悲しい。


弱虫な私は、その頃になって清々しい目で舞台に立つと思われる、カシちゃんの笑顔を見たらもろく崩れ去りそうです。これは開き直って「泣きに行くか!」くらい割り切れればいいのですが。。。数十回と観劇を重ね、完全燃焼!するような芸当はできませんが、その分ちゃんと今後の活動に余力を配分して、細く長くファンでありたいなあ、と思います。浮気モノの私が言うとヒジョーに胡散臭いけれども(笑)。

【話は変わって】


一方、つい昨日から始まったスタジオライフの公演は、猛烈に笑える演目だったようで友人達から興奮メールがいっぱい飛んできました。人生は泣き笑いの連続。思い切り泣いて、思い切り笑ってあるがまま、進むしかありませんね。哀しみは深く沈殿していってますが、できる限り能天気&元気なレポを書けたらいいな、と思ってます。


宝塚のトンデモ事件のおかげですっかりご無沙汰な(汗)カテゴリーもいくつかあって、早いとこ続編も再開したいところです。

*1:当然、多少の緘口令と脚色はあるものの

*2:もちろん、退団会見はお約束事項ではありますが。