雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

とうとう出たか、宝塚グラフ退団特集

半日も教習所で過ごしてクッタクタになった帰り、本屋でふと『宝塚グラフ』が目に留まりました。表紙は、春野寿美礼ちゃん。「あ、もしや、そんな時期!?」と驚いたのは、それが恒例のサヨナラ特集号だったから。かつて何人かのスターさんの特集号を買った記憶が蘇りました。


この本が出るとなんだかトドメを刺された気分(笑)になります。そう、寿美礼ちゃんの宝塚退団まであと約1ヶ月。カウントダウンが始まりましたね。とはいえ、今の私はかなりのローテンションのため、”そちらの世界”のことからすっかり離れてしまっています。


第一に迫り来る期限までに免許をとらねば!と教習所通いに必死。特に毎週末はほとんど教習所に通ってるので、ゆっくり感慨に浸ってる時間がないのです。浮世離れで夢ばかり追っていた東京生活時代に比べると、やはり”現実派”になってしまってます。


東京に居た時は、それこそその気になればいつでも宝塚劇場前までスタスタ行けたけれども、今では相当のお金もかかりますし、ここのところ疲れからか身体の調子が万全でないことが多く、無理をするのも限界があるなあ〜、と感じています。そしてそれ以上に、自分はやっぱりこの「サヨナラ公演」というのが心底嫌いだ、という事実を実感してしまっています。

【感動よりも寂しさが染みる】


宝塚ファンの宿命として逃れられない退団の日。トップになったその日から、スター本人だけでなく、周りのファンも皆、その終着点に向かって走りだしている、という気がしていました。その刹那さ=切なさこそが宝塚ファンのバイタリティなのかもしれません。


しかし私もスターを何人か見送ってきて、もちろん集大成であるサヨナラ公演が特別だ、というのは事実だと思いますが、「これは本当に心から見たいものなのか?」と個人的に疑問に思ってきています。むしろ、悲しみにひた走る苦しい儀式のような・・・実に重苦しい、虚しい時間ですらあるかもしれません。


サヨナラ公演に大金をつぎ込んで(時には仕事すら辞めて)毎日のように見に行くファンも多いことでしょう。犠牲が大きいほど愛が大きいのだ、とは思いませんが、そういう人達は、そうしないではいられないほど大きな力に突き動かされているでしょうし、そこまですればかえって思い残すことなく過去を清算できて、新しい人生をスタートできるかもしれません。


私の場合、数回のサヨナラ公演を見ただけで偉そうなことは言えませんが、ご贔屓スターの退団公演は、何回見ても「自分の心が寂しくなる」だけで、後から思い起こしても決して気持ちの良いものではありませんでした。芸能界で再スタートするトップスターも多い昨今、今生の別れではありませんが、少なくても宝塚という「異世界」との決別には違いなく、一つの終止符を打つことに違いはないでしょう。


寿美礼ちゃんのサヨナラ公演、私は最後の最後まで見に行けるかどうか分からない状況です。とりあえず体は空けておいてますが(笑)、「見れなくてもいいかも・・・」なんてかなり弱気。今回は寿美礼ちゃんの退団に対してだけ寂しいだけではなく、寿美礼ちゃんが辞めることで宝塚歌劇からも遠のいてしまう寂しさがあるため、まさに”最後の砦”だった存在で・・・。


まあその分、「懐はちょっとは温かくなるかな?」とか思ったりもしますが、一気に老け込む畏れも無きやと(汗)。もちろん、「あの頃は馬鹿やったわ。」なんて思い出話に一笑にするつもりは毛頭なく、気が向けばいつだってかりそめの夢の世界に足を踏み入れるつもりですし、ひょっとしたら再び「こんな素敵な人がいたなんてっ!」という新たな出会いに胸を躍らせることもあるかもしれません。


そんな先のことはともかく、寿美礼ちゃんの究極の武器である「歌」、これを大いに活かせる道が開ければ、また楽しみも増えるかもしれません。サヨナラ公演をあまり考えたくないのがバレバレですが、ひとまず特別なCD−BOXも出るみたいですし、残り少ない日々を私なりに静かに見送ろうかと。

【こういうのもありかな】


全然関係ありませんが、和央ようかさんの『茶々・・・天涯の貴妃』という映画が正月公開されるということです。どんなトンデモ時代劇になるやら、と当初は引いてしまっていましたが、最近になってちょっと興味が湧いてきました。”悪女”として名高い淀君ですけど、男勝りに天下人を翻弄する展開なら、なかなか面白いかも。


最近の元・宝塚スターの活躍ぶりは、なかなか多種多様で想像がつかないものもあって面白いですね。派手でも地味でも結構、キャリアを生かしていろいろと驚かせて欲しいものです。


宝塚GRAPH (グラフ) 2007年 12月号 [雑誌]

宝塚GRAPH (グラフ) 2007年 12月号 [雑誌]


最後のオサアサ対談は、極めつけに目頭が熱くなりました。瀬奈さんとは、友情(愛情?)・ライバルとあらゆる要素を盛り込んだ究極の関係だったのでしょうね。