雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

フルーツバスケット」観劇記(2)

何故か・・・気になる

キャストについての続きです。では、SHOWTA君とダブルだった古川洋介君。出演者達のBLOGに登場する写メでも、「この子可愛いなあ・・・」と密かに気になった最年少の彼。なんとまだ高校を卒業したばかりの19歳だそうです。”ピチピチ”という言葉がピッタリの古川君の咲ちゃんは、キュートで、どこから見ても、ラブリーな女の子でした。


いや、若さの輝きってある種の魔力ですね。目がいつの間にか彼に向いてしまうのだからオソロシイ。またスマイルが絶品。演技力というよりも素材だけですでに及第点でしたし、飾らない素直な演技が好感を持てました。残念ながら歌の面では、歌手であるSHOWTA君とW(ダブル)では分が悪かったけれど、「ハニカミ笑顔ナンバー1」の称号を彼に与えたいですね。


物語の鍵を握る慊人役は、舟見君と青木君のダブル。ライフ”女優陣”の中でも中堅に位置する二人ですが、演技のタイプが違うので、面白かったです。透のクラスメート女子高校生役では、二人ともはっちゃけまくりで笑わせてくれましたしね。


慊人役は、舟見君のオカルトチックな怖さが強烈でした。夾の母役では、青木君のどこか痛々しさを感じる”気の毒な女性”ぶりに持って行かれて。その昔、彼らが「恥じらいの乙女」を演じていた頃の思い出がふと思い浮かび、「ああ立派になったもんだ・・・」とまた感慨深く。


ストロベリーチームを見ていて、最後にチェリーチームをもう一度見たくなったのは、舟見くんの凍るように冷たい視線の慊人が見たかったから。しかし、「これが最後だなあ」と思ってストロベリーの舞台を見たら、今度は青木君の慊人が脳裏に焼きついてしまっていました。若干、メイヤード*1が入ってた気もしますが(笑)。


舟見君演ずる慊人は、「本当は誰も信じちゃいないし、自分に逆らうものは誰も許さない。」と相手を威圧するような強固な意思が感じられます。対する青木君のほうは、「異常に独占欲が強くて人に裏切られることが我慢ならない人」という印象を受けました。


宿命を背負った”ダークな役”が好きな倉田さんなら、この慊人あたりを本当は「陰の主役」として焦点当てたかっただろうな、と思わせる演出が随所に見られて、そそられました。(まあ、いつもやや唐突な出現ではありましたが。)暗闇に慊人が浮かび上がり、最後のキメの台詞を吐くところなんて、まるで「to be continued ...」という白文字が見えてくるほど。


カーテンコールでも、盛り上がってる全員から一人離れて、独特の存在をアピールしていたところからして、もし続編か番外編があるとするなら、次の主役はきっと”慊人”でキマリでしょうね。


それにしても、最近の若者向けの舞台って、歌とダンス(”振り”程度でも)で大団円、てのが主流なのかしら?(→楽しくてそれはそれでいいんですけど)だから余計に盛り上がらない慊人役に目がいってしまったわけです。

【大ちゃんでパブロフの犬?!現象】


チェリーチームのもう一つの見どころは、やはり岩崎大ちゃんの夾役。いやはや、真山君の由希があまりにクールだったために、大ちゃんの激しさが際立ってしまって・・・。ま、いつものことですけど(ボソッ)。そして、こういう”コンプレックスの塊”のような主人公を演じさせると、遮二無二突進して行くのが大ちゃんです。そう、今回も芝居を見ながら過去のいくつものシーンが去来しました。


思えば、スタジオライフを見始めた頃から大ちゃんはかなりの回数、主役を演じてて、それを見て私も育った?ようなところがあるので、彼が悶え、苦悩し、「俺に構うな!」なんて泣き叫ぶとそれだけでジワーッと泣けてくる・・・。これぞパブロフの犬、状態。なので今回も力技攻撃で泣けてしまいました。上山君の夾役だとあまり泣けないのです。それは小奇麗にまとまってて破綻してないから。


いや、別に大ちゃんが破綻しているとは言いませんが(笑)、少なくとも彼が叫ぶ度に条件反射で涙が出てくるんだから、慣れとは恐ろしいわけです。ひょっとして私は、あーだこーだ言ってる割には、大ちゃんのファンなのではないか?などとまたしても思ってしまいました。


自分を忘れてしまった愛しい母を想う、ハーフの紅葉を演じた荒木君。実際に、1/8だけヨーロッパ人の血が流れているだけあって、なかなかピッタリの役どころでした。彼もここ最近、主役を演じていたので、ただ佇んでいるだけでもどこか風格が出てきたなあ、と感心しました。


紅葉は、いつもニコニコと人に警戒心を与えないような屈託のない少年ですが、その笑顔の奥には悲しみが眠っている。そんな少年をとても奥ゆかしく演じてて可愛かったです。

【1番好きなシーン】


やっぱりなんといっても、曽世さん(はとり役)と吉田君(佳菜役)の悲恋のシーンですね。もう、ここだけ昼メロ?という感じ。”隆子ちゃん”*2が微妙に古めのワンピースを着ていたせいでしょうか(笑)。この組み合わせのカップリングって、あまりない筈だったのになんてシックリくるんでしょう。


泣かせてからクスっと笑わせるような小芝居もやたらに上手すぎるし、かつ往年の”泣きの曽世”節も健在。いや、ここだけ原作を置いておいて、かなりオーソドックスなライフの愛の世界が展開されてました。我が愛しの吉田君、出番はさほど多くなくても、キッチリ見せてくれるのはさすが。


あのなんとも自然な女らしさがたまらないんです。側に居て欲しい・・・と思うような安らぎを感じさせる女性役が、いつ見ても魅力的。力みがなく、台詞を語る時の、コンマ数秒の(ま)が心地良くて、歌うように響いてくる声、全てに惚れ惚れとしてしまいます。こんな達者な二人が、束の間に見せる「愛の世界」は、とても綺麗で儚いからこそ美しい。


特に別れた後の雪のシーン、幸せを掴んだ佳菜の登場シーンと、愛を諦めて生きてきたはとりの対比がたまらなかった。いやあ、こういうシーンがたまらないのは私が歳を重ねたせいかもしれませんね。3回見て3回とも泣かせられました。またこういう回想シーンは、倉田さんの腕の見せどころ。というか、かなりの確率で泣かせられてしまうんですよね。展開はやや想像がつくのに、分かっちゃいるけどやめられない~♪


あ、でもさすがにセーラー服の吉田君はちょっと辛かったかも。そのことに驚きましたが、やっぱり周りの子が若すぎました(笑)。個人的にはSHOWTA君と吉田君が並んで踊ってるオープニングシーンは嬉しすぎてニタニタでした。私がこんなに楽しめたのも、ストーリーそのものより、演じてる役者の個性と要所要所の見せ場を堪能したからかもしれません。ああ、楽しかった、フルバ。


実は、古川君は2年前にHotch Pochiというグループで、「黒川洋介」君として参加していたんですね。SHOWTA君のブログでも紹介されておりました。舞台の上でソロで歌うのは度胸があるなあ~と思いましたが経験も積んでいたんですね。


ameblo.jp
皆あまりにも可愛いっ!!


miyabi2013.hatenablog.com
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*1:前回公演の「マージナル」での青木君の役

*2:劇団内の吉田君の愛称。