雅・処

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2010「トーマの心臓」TV中継 放映

テレビ放送は明日です!!

ブログをご覧いただいていたKAZUYO様より、劇団スタジオライフの『トーマの心臓』の放映情報を頂きました。実は、私自身はすでに知っていたのですが、周知の事実かなあ、とブログにアップするのを保留にしておりました。(そういうところ不精・・・)。


ただ、TV放映があると知ったのは、公演終了前後の3月であり、決して忘れていなかったのですが、公式サイトではあまり大々的に報じてなかったので、ファン友達に教えてもらうまで気づかないでいた、という有り様で。ライフさん、昔に比べるとはるかにまともな(凝った)公式サイトを立ち上げている割には、イマイチ情報が分かりずらいです。


それはともかく、BSハイビジョンが28日夜、BS2は9月6日深夜の放送ですね。買ってまもないブルーレイ・最高画質で保存しよう、と目論んでいるのですが、慣れていないだけに失敗しないか不安です。2回のチャンスがあるだけちょっと安心してますが。


芝居の時間は、正味3時間あまりなので、残り1時間は演出家・倉田女史のインタビューかしら?もしかすると萩尾先生も登場されるかも。劇団25周年記念放映の意味もあるようですが、代表作である「トーマの心臓」は、丁度、10年前にNHK-BS2で放送されたことがあります。*1

【見どころといいますか・・・】


当然、主だったメンバーは変わってしまってますが、それでも高根サイフリートだけは同じ、という凄さ(笑)。確かに年齢的にはちょっと厳しいものがありますが・・・適役ではあります。もっとも以前にオスカーも演じたことがある高根さんですから、なんか幾分ソフトになった気もしなくはないですね。


ちゃんオスカーはともかく、青木君ユーリは初心者向きではないかもしれません。最近は、主演級に青木君が配役されることが多くなってきていて、”お初のユーリ”はまさに不安と期待が入り混じった状態で見ました。青木君本人が試行錯誤中という感じでまさに「チャレンジ!」でした。


本来なら苦悩が似合うベテラン役者山本芳樹*2の十八番な役だけに、青木君が原作ファンに受け入れられるか、内心かなり心配です。ライフは基本Wキャストですが、今回はベテランチームではなく、ヤングチームの方でした。(どうしても公演スケジュールの関係上、やむおえなかったらしい。)


不安ばかりではすまないので、青木ユーリのお薦めポイントも挙げましょう。図書館でのエーリクの「ボクの翼じゃだめ?」から、「ずっと好きだったんだ。」と泣きながら思いを吐露するシーン。歴代ユーリの中で、一番泣けた、嗚咽になりました。テクニックじゃなくて、青木君が全身全霊で役と共鳴して、こんなマジックが起こっていたのかも。


もっとも3次元で、2次元の少女漫画世界の少年達よりはるかに上の世代の劇団員(しかも生粋の日本人)が演じているだけで、見慣れないと「ウッ」となるわけなので、それは誰がやっても同じかも。ただ、スタジオライフの「トーマ」は10年にわたり数十回見てますが、何度見ても誰が演じても素晴らしい、と思わせてしまう魔力はあります。


個人的には、舞台版で目を離せないのがレドヴィとバッカス。原作と大いに異なる存在感で、この芝居に強い味わいを残しています。暗闇の中を図書館に向かうレドヴィ、語らない背中の奥にトーマ・ヴェルナーの無垢な魂がいつも漂っているようで神々しいのです。オスカーを包みこむバッカスの男気も素敵。


素晴らしすぎるバックミュージックも感動を連れてきます。ひとり部屋で膝小僧を抱えながら、静かに堪能したいと思います。(落ち着いたら、2000-2001年版の「トーマの心臓」と見比べてレポしたりしたいですね。)



2006年舞台版から。

スタジオライフ公演 「トーマの心臓(プレミアムシアター)

<放送日時>

NHK BS hi 2010年8月28日(土) 午後10時~午前2時

NHK BS2 9月6日(月) 午前0時40分~4時40分


1985年に結成した劇団スタジオライフは、脚本・演出の倉田 淳以外は全て男性による劇団である。1996年の「トーマの心臓」初舞台化の成功を機に、「ヴェニスに死す」、「死の泉」などの耽美的文芸作品を次々と舞台化している。
本作は劇団25周年記念公演第1弾となる、萩尾望都の漫画を舞台化した人気作品の再演である。主人公・トーマの死を巡り、ドイツのギムナジウム(高等中学校)の寄宿舎生活を舞台に繰り広げられる少年達の苦悩と葛藤に満ちた物語。倉田淳の演出と男優達の織りなす美しい舞台が、女性を中心にした演劇ファンから好評を得た。

NHK公式サイトより引用)


冬の終わりの土曜日の朝、一人の少年が自殺した。彼の名はトーマ・ヴェルナー。そして月曜日、一通の手紙がユリスモールのもとへ配達される。「これが僕の愛、これが僕の心臓の音・・・」トーマからの遺書だった。その半月後に現れた転入生エーリク。彼はトーマに生き写しだった。人の心を弄ぶはずだった茶番劇。しかし、その裏側には思いがけない真実が秘されていた。


 原作:萩尾望都
 脚本・演出:倉田淳


[出演]
 ユーリ:青木隆敏
 オスカー:岩崎大
 エーリク:松本慎也
 レドヴィ:関戸博一
 アンテ:植田圭輔(客演)
 バッカス:牧島進一
 サイフリート:高根研一
 シャール:山本芳樹
 学生達:平居正行 荒木健太朗 原田洋二郎 緒方和也 吉田隆太 他


収録:2010年3月20日(土)
新宿 紀伊国屋ホール


松本君、大ちゃん、青木君というトーマメインキャスト3人が客演したお芝居のDVDも発売されますね。舞台は見てないのですが、人気コミックですし、3人がどう演じているか見たいので購入しようか思案中です。

*1:本当はDVD化して欲しいのですが、この作品は、なぜかテレビ放送ばかり。

*2:山本氏、ヤコブ館のお茶会シーンにシャール役で登場。弾け過ぎの演技してそうで見るのが怖い(笑)。