雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

’11 韓国旅行体験記(2) わずかな観光の記録

【奉恩寺と祈る人々】

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韓国編が終わらないとなかなか前に進めない!1ヶ月を費やしつつもようやく完結編を書きます。あまりにもわずかだったツアーのフリータイム、直前までどこに行こうか何をしようか決めかねておりました。6年前にもいくつかのポイントを観光しているため、市内観光のオプションツアーに参加するのも、なんか気が進まず、また前々日〜前日の日程があまりにきつかったので早起きは体力的に無理でした。


ガイドさんからの勧めもあり、江南地区界隈のお寺散策に出かけました。地下鉄ではかえって不便ということで、タクシーを利用。このタクシーに乗り込むにも、かなり勇気が必要でした。黒の模範タクシーとやらは見かけず、白やオレンジなどの一般タクシーのみ。こちらは女1人だし韓国語もできない日本人なので、ぼったくりの心配が不安があって。


結局、乗客を降ろした後のタクシーを狙って乗り込みました。まあ別に関係ないとは思いますが、ささやかなおまじないのつもりでした。結果的には、全然大丈夫でしたけど。左側に運転席があるのも不思議ですが、日本のタクシーに比べると車内は、やや散らかってる感じ(笑)。昭和なムードを感じさせました。


ちょっぴり丘のようにうねっている大通りをまっすぐ数km行ったところに目指す目的地がありました。ショッピングモールで有名なCOEXというビルの真向かいにある奉恩寺です。なかなかに歴史的価値の高いお寺のようでしたが、ガイドブックにも少ししか紹介されておらず、穴場という感じ。



観光地というより、日常的に人々が参拝しに来るお寺という趣なので、写真を撮ってるのは私ぐらいかな?という状態でした。いくつものお堂や○○殿を擁した中規模クラスのお寺で、再建されているものもありましたが、極彩色の仏教絵なども飾られており、日本のお寺とは雰囲気がちょっと異なります。


何より驚いたのは、イスラム教ばりにお祈りを捧げる熱心な信者の姿です。入口となる真如門に安置された四天王像へ丁寧な祈りを捧げるおばさんの姿を見て、「これは日本とは様子が違うぞ〜」と。


恐る恐る足を踏み入れた霊山殿でも、座布団の上で仏像に向かって一心不乱に祈り続ける人々。ここだけは、喧騒の街中を忘れるほどの厳かな沈黙が支配していました。


更に、鎌倉の大仏を思わせる高さ23mの弥勒大仏の前にも、座布団の上にどっかと座り、渾身の思いを込めて祈るおばあさんがいました。


韓国は、キリスト教のさかんな国という意識を持っていましたが、宗教宗派に関わらず、宗教に対する姿勢そのものが日本とは雲泥の差なんだなあ、と実感しました。歴史的建造物だけでは分からない、まさに信仰心そのものに圧倒された日曜日の午前でした。

奉恩寺|江南・三成(COEX)(ソウル)の観光スポット|韓国旅行「コネスト」

【COEXモールでお食事】


奉恩寺の真向かいに、ショッピングで有名なCOEXビルがありました。1Fは、企業の展示会みたいなイベントをやっており、しばし「?」となりましたが、有名なショッピングモールは地下にありました。池袋サンシャインシティの地下を思わせる、意外と広いショッピングモールでした。ここで気楽にランチも食べられるな、とホッとしました。


一人で気楽に入れるお店というのが、結構重要ポイントでした。韓国では外食は2人以上が基本で、日本のように「お一人様」感覚がない、むしろ奇異な目で見られる、というという話も聞いていたので、何気に心配していたのです。まあ、それを実感するエピソードが一つ。


ファストフード店も沢山あるCOEXモール、ちょっと辛い韓国料理に胃もたれ気味だったので、ごくごく普通のものが食べたくなり、入ったのがパスタ&ピザのお店。ピザを一つ注文して、ふと気がつきました。なんだか「ちょっとお高くない?もしやこれは・・・。」という不安が的中。なんと2人分のセット価格だったのです。


日本みたいに一人分が当たり前の表示ではない、ということに再びカルチャーショック。運ばれてきたピザには、頼んでもいないのに(笑)しっかりお皿とナイフ&フォークが2組付いておりました。こうなりゃ意地、と頑張って食べましたが、大雑把なお味でいやはや本当、失敗。ま、これも旅行の醍醐味ってことで。一緒に注文したフレッシュジュースだけは、とても美味しかったです。


ファストフードのエリアには、日本料理屋も沢山あって、うどんや焼きそばを出してるお店には列が出来ていました。日本でもビビンバのお店とかあるので、ちょうど正反対のことが韓国でも起こってるんだなあ、と興味深く見ました。COEXモールには、名物の水族館もありましたが、何にせよ時間が足りませんでした。やっぱり半日以上は、買い物に費やしたかったです。

【韓国コスメ人気の秘密?】


韓国で最初に入ったお店は、「NATURE REPUBLIC」という自然派化粧品のお店。最近、現地で人気があるようで、あちこちに店舗があるようです。竹や松ぼっくり、アロエなどを表紙にあしらった派手なデザインのパックが目に飛び込んできました。視覚に訴える、というか目に楽しいパッケージとお得な価格になんだか心がウキウキしてきます。


子供の頃、キャクター製品に目を輝かして探した時に感覚が似ているかも。こうやって見ると日本の化粧品のパッケージは、機能的で綺麗だけど無個性でなんてつまらない、最初は「え〜!?」と一瞬ヒイても遊び心って必要だなあ、とつくづく思ったり。時間も限られているので、いくつかささっと手にとってレジへGO!


すると今度は、元東方神起の3人(JYJというらしい)の写真付パックやウェットティッシュのおまけやミニボトル試供品のつかみ取り、など”韓国名物・必殺おまけ攻撃”で驚かせます。たとえ消費期限切れ間近の余り物であっても、こういうのって単純に楽しい。日本ならば、初売や閉店セールなどでしかお目にかかれないサービスです。



それに商品在庫管理や原価管理を徹底的にしている日本では、もはや気前の良いサービスなんて出来る余地も少ないのでしょう。もし、おまけを配るにしても在庫の0.01%とか決められていたりして?そういうガチガチのシステム化、分かりやすい利益主義が、日本のお客さんの購買力を削いでるのかもしれません。


そうこうしているうちに、日本人のかなりの数が、韓国など近隣諸国で買い漁ってるわけですから。安さだけではどうにもならないんですよね。私ですら、帰国後、「もっと買ってくれば良かった」と軽い後悔をして、「もっと欲しい、次こそは」なんて考えちゃうくらいですもの。かといって、韓国の強引なほどの客引きには閉口することもあるので、ほどほどが難しいのですけれど。


6年前、訪韓した時にものすごい店舗数に圧倒された「THE FACE SHOP」にも行きました。ここは、韓国でも若者が気軽に買えるような安めの自然派化粧品店です。一時ほどの勢いはなくなったかもしれませんが、とりあえず話題のカタツムリクリームや口紅*1を買ってきました。


前日にも免税店でガイドさんお薦めの毒蛇パックを買い、カタツムリ系商品もいくつもありましたが、あまりの混雑ぶりに買いそびれていたので。それにしても、こういうゲテモノ系生き物?で化粧品を作る、って発想がまたすごい。日本でもきっと探せばあるのかもしれませんが、一般流通品では聞いたことがありません。そしてまた、それが口コミなどでヒットするわけですからねえ、今の時代は先が読めないです。

【明洞でのエステ体験】


明洞では、ガイドさんに飛び入りで予約してもらい、急遽エステ店へ行きました。日本語OKだったので、日本人ご用達といった感じ*2。顔エステも興味ありましたが、結局は首や肩など上半身の疲労が溜まりに溜まっていたので、半身マッサージに変更。入口付近にあった、マッサージ椅子*3も不思議でした。足元には、大きめのタライ型循環水が流れており、ぬるま湯に足をつけます。


軽い準備運動みたいなものなんでしょうが、イマイチ効果は不明でした。ま、ちょい面白いな、少し気持ち良いかな、くらいです。マッサージ自体は、かなり力を入れられて揉まれたので、気持ち良いというより痛かったし、翌日も軽く痛みが残りました。それでもふくらはぎ揉みは、痛さが病みつきになるかも・・・かも・・・ホントか?!


それにしてもマッサージ係の若い女性が同僚と小声で話しながら揉み続けているのは、日本では見ない光景。日本ではお客さんと多少のお喋りはOKですが、同僚とずっと話しながら仕事するなんてご法度でしょうから。今回は、韓国のほうが日本より優れている、という感じは全く感じなかったので、次に韓国行くときは、しっかりエステコースも入れようっと。


明洞は、観光客や現地人でいっぱいでとにかく賑やか。慣れると韓国であることを忘れるほどに、日本にもよく似てました。日本でも人が集まるメッカはありますが、本当に活気があるのか?というと、なんだか不況を引きずって重苦しい雰囲気を感じてしまいます。明洞は、意味不明な活気を感じてしまいました。それは私が円高でホクホクの日本人だからかもしれませんが(笑)。


短い滞在時間、短いフリータイムでしたが、こうやって書き出すと結構いろいろと面白い体験をしたなあ、と思います。うん、楽しめたぞ〜。

*1:以前買った口紅が価格の割に質が良かったので

*2:旅行会社と提携しているお店なのでしょう。

*3:動き自体は、日本とさほど変わりませんでした。