雅・処

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’12年上海国際映画祭招待(1) 上海でも笑顔炸裂!の堺雅人

PCを新しくし、ようやくひかり回線に接続されたので、ちまちまとPCいじりをしておりました。このブログの更新も新PCでは初めて、なかなか新鮮な気分です。まだ新しいキーボードにやや慣れないですけど。


最近になってようやく堺雅人モードになってきて、『リーガルハイ』を一気に見返しました。堺さんの実力ならば、このくらいの強烈でクセの強い演技はお手のもの・・・とは思いつつ、ビジュアル的に8:2分けがどうにも受け付けなくて、もう一つのめり込めないでおりましたが、第9話の長台詞に感動して連続リピート!


雑誌「オリスタ」でのロングインタビューで言ってた台本10ページの長台詞とはこれのことだったのですね。化学工場が垂れ流す汚染物質に苦しみながらも、耐えて生きる老人達への厳しい毒舌(叱咤激励)。聞きながら今の原発事故のこととか、日本人特有の”お人よし”と繋がる、我慢と忍耐の悲しいサガ、とかいろいろ考えて胸がつまりました。


他の方々の意見にもありましたが、どこか演劇っぽいテイストだった、というのも納得。映画やテレビドラマで成長してきた俳優だったら、あれだけの長台詞をこなすのはかなり厳しかっただろうと思います。適度な抑揚、早口でも聞き逃すことのない滑舌の良さ、徹底的な説得力、もちろん集中力と度胸。過度のプレッシャーに打ち勝ち、堺雅人流の演技を展開していました。


本当にこういう演技を見ると、堺さんに誰でも代わりの効くような普通の役を振り分けるのって、逆に暴力だと思ってなりません(笑)。いや、あくまでファンの私にとって、ということですけど。その点、これからの半期はまた堺さんに目が離せない作品が続きそうなのでウハウハです。『鍵泥棒のメソッド』『その夜の侍』『大奥』二部作と、撮り溜めていた力作が続きますから。

【上海で世界初公開】


今日、堺さんは海を渡り上海に入りました。上海国際映画祭のコンペ部門に正式出品された『鍵泥棒のメソッド』への参加のためです。確か、『ゴールデンスランバー』でベルリン国際映画祭にも行かれていますが、海外への晴れがましい舞台はまだまだ珍しい経験でしょう。日本では9月に公開予定ということですが、上海で先に見られる観客が羨ましい!あらすじを読んでも大変面白そうな作品です。


自殺しようとしていた売れない役者の堺さんと殺し屋の香川照之さんがひょんなアクシデントで入れ替わり、巻き起こされる喜劇とか。上海でも期待が大きく、チケットが売り切れとなったそうです。中国にも堺さんのファンは少なからずいるようで*1、日本のように歳が若いだけでチヤホヤされる国とは違って、あちらは実力があるほど認められるんじゃないかと。


空港にもファンが結構(50人くらい?)集まっていたようです。いくつか写真や携帯動画を見たのですが、寝起きのようなボサボサ頭&おっさんメガネ姿に驚愕。あまりに”普通のオジサン”過ぎて、上海女子に囲まれているのは、「さすがにこの光景は変でしょ」とツッコミたくなるようなお姿。現地ファンに「マサトさ〜ん!」と呼ばれ、*2モミクチャにされて、どうしていいのか分からず、中途半端な半笑いのまま、逃げるようにバスへ乗り込んでました。バスの中から遠慮がちに手を振っていたような。


どこぞの韓流スターのようにオシャレな私服で笑顔で手を振る、なんて芸当は彼には逆立ちしても無理か・・・とウケちゃいましたが、そのオーラの無さがまたたまらないのです。ひるがえって夕方からのレッドカーペット。中継ビデオにかじりついて見ていましたが、なかなか見つからず須賀健太君や常盤貴子ちゃん、福山雅治氏なんかを先に見つけちゃってる始末。


実は、18:50頃(現地時間)には早々と登場していたようで、内田けんじ監督、広末涼子ちゃんと3人で堺さんはいつもの黒タキシードで、笑顔で歩いてる姿が見えました。内田監督のアップはありましたが、主役の雅人さんは一回もピンで映らず、主役はどちら?という感じ。さらに続きがあって、檀上に上がって中国人司会者の男女にインタビューされたのは、なんと涼子ちゃんのほう。


堺さん、最初は一応中央にいたのですが、オジサン司会者にどっかと前に立たれ、すっかり存在を忘れられてました*3。いやあ、あまりの展開に答えながら、ひきつり笑いで恐縮していたのは涼子ちゃんのほう。もちろん大陸での、知名度が違う、というのはある程度理解ができますが、芸能人オーラの無さすぎなんでしょうね(溜息)。結局、インタビューの邪魔をしないようにと、端っこに寄って監督とニコニコ。


堺さん、キリッとキメテルと充分イケメンで素敵なんですけど笑顔な分、ホンワカしている。ハンサムでなくても(おいおい)眼ヂカラが強くてキリリと見えるし、堂々と胸張って歩いてる中国明星(スター)とは、種類が違い過ぎる。ましてハンサムな明星になると、凛々しいしタッパはあるし、やけに貫禄があるから、もうこういう扱いになっちゃうのも仕方がないというか、あまりにも「らしい」という感じ。


明日の映画上映会では、充分に名誉挽回して、堺雅人ここにあり!と知らしめるくらの圧倒的な存在感を見せてくれるといいですね。もっとも映画が面白く、演技が素晴らしいならば待つ身としても嬉しいですが。映画祭開幕前のコンペ作の中で今回1番人気らしい「鍵泥棒のメソッド」の明日以降の映画祭の記事を楽しみにしたいと思います。


「リーガル・ハイ」公式BOOK 古美門研介 草創記62484-37 (ムック)

「リーガル・ハイ」公式BOOK 古美門研介 草創記62484-37 (ムック)


ドラマ公式本。堺さんのインタビューもいっぱいあります。まだ読み切ってませんが、やっぱり堺さんがメインの本は嬉しいです。


オリ☆スタ 2012年 6/18号 [雑誌]

オリ☆スタ 2012年 6/18号 [雑誌]


「リーガルハイ」特集で、ロングインタビューあり。一人称で「オレ」って書かれているのがちょっと珍しい。内容もなかなか面白かったです。

'12上海国際映画祭(2) 「鍵泥棒のメソッド」舞台挨拶 - 雅・処

*1:テレビドラマの影響が大きいのかも

*2:一部の女の子は、手作りウチワまで持って。

*3:現地ファンは「マサトをブロックするな〜!」「ホストとして失礼だよ」と憤ってましたが