雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

タイ代理出産の謎 24歳資産家・日本人男性の不可解な行動

このところ日本を騒がせている、いくつもの事件に驚愕を覚える日々です。少し前は佐世保の高1殺害事件、そしてエボラ出血熱問題、更に今は謎が深まるばかりのタイ代理出産について。重大事件が多すぎて、空恐ろしくなってきます。


現在進行中のタイ代理出産の報道については、タイではすでに渦中の日本人青年の名前も報道されているようですが、日本では”超大企業の御曹司”との情報からセーブがかかっており(軽く脅しめいた圧力をかけられているらしい)、いつものような過剰な報道合戦ができないようです。


もちろん、どれだけやってることがえげつなくて異常な行動であろうと、まだ「グレーゾーン」にあり、日本やタイの法律上犯罪と見なされているわけではないようですから、及び腰になるのも分からなくもないですけど、視聴者としてはできるだけ真実に近いことは知りたいですし、二度とこんな”赤ちゃん人工製造工場”を許してはいけないと思ってしまいます。


資産がどれほどあろうが、お金に困った人々を、お金で好き勝手利用している姿は本当に醜く許しがたい所業ですし。愛してくれる父母のいない状態で育つ可能性の高い子供たちが不憫でなりません。あの青年が、もし”女”であって、自分のお腹を痛めて20人産むんであれば、まだ少しは理解はできますけど、代理母の尊厳をも貶める最低最悪の男だと思います。


まだまだ謎の多い事件ですが、私個人としては、どうしても「自分の子孫を残したい」という単純な理由からとは到底信じられません。人身売買(幼児買春や臓器移植)という恐ろしい可能性も捨てきれず。また20人以上の子どもを使って、自分の「得」になることをしたい、という自分勝手な欲望で、他人を利用するということに吐き気を覚えます。


もちろん最初に資金がなければ、こんな大それた事件を起こしようがない、ということもあり、若者特有の壮大な思いつきや出来心(?)であっても、その悪趣味さに戦慄と生理的嫌悪感を覚えます。私は、子供が欲しいと願う正当な理由な場合であっても「代理母制度」には基本的に反対*1ですが、この日本人青年のように、悪用する輩もいるとなれば尚更ですね。


このニュース、基本的に下世話なワイドショーが好きな筈のネタでありながら、日本ではあまり大きく報道されておりませんが、その後の捜査の進展を見続けたいと思います。スポンサーが絡むと途端に腰引けになる日本のマスコミに溜息・・・。現在まで分かっているニュースをまとめてみます(順次、加筆修正)。

生まれた子どもについての情報

・最初の報道の12人は、全て日本人男性の子供 ⇒ DNA検査にて判明
・現在までのところ合計21人(男子12人と女子9人)ほかに妊婦1人
・インドに新たに2人(未確認情報)
・うち4人はカンボジアへ入国
卵子提供者は、スペイン9、イスラエル3、スウェーデン2、オーストラリア2、ブラジル2、マレーシア1、中国1、米国1*2
・ベビーシッターや養育費もそれなりに渡していたそう。

代理母との接触(契約)

・出産費用は、1人につき約100万円
障害時の場合は、引き取り拒否の上、ペナルティーで200万円を課す
・2012年22歳の時に3人生まれているが、代理母契約を同時期に複数の団体と結んでいたらしい。
・自分の精子を冷凍する機械を自宅に購入し、未来にわたって子どもを作ろうとしていた。
・ある代理母へのインタビュー:
 「出産までに日本人青年と3回顔を合わせ、出産時にも立ち会ってくれた。」
 「生まれた子供にあまり愛情を持ってるように見えなかった。」との印象を持った代理母も。

目的について

■ 本人(代理人経由)の弁 ■

・毎年10人の子供が欲しい。全体で1000人つくる計画
・「世界への善行のため」「将来の選挙のため」

■ 可能性や噂 ■

・日本の相続税対策
・直系子孫への財産分与、後継者
・一家の”帝国”を作る
・人身売買(闇ルートの児童買春、臓器移植 等)
・国際養子縁組

日本人男性への深まる謎

・実名と経歴については、他のサイトが詳しいので省略します。
・タイ、カンボジアのパスポートを持っている。日本は二重国籍を認めていない。*3
・最初にマンションで同居していた日本人女性は、「男」のパスポートで入国しているが、現在の性別は「女」となっている。*4
カンボジアの奥地に広大な土地を購入し、豪邸(隠れ家)を建築、数名の子どもを育てていた(現在は不在)。
・日本人男性の実母も同行し、代理出産に協力していた?という噂もあり。
代理出産を隠して、タイの裁判所に届け出。通常は、代理母に子どもの「親権」がある、というタイ特有の法律のため、と考えられる。

犯罪性はないのか?

・いまだ、タイ警察の出頭要請に応じず。日本にタイ警察官が来るなら会うという姿勢。
ICPO国際刑事警察機構)が動きだした。
・香港(留学先)の身分証明書の他、タイ・カンボジア・インド等のパスポートを所持していた疑いがあり。(日本政府は、二重国籍を認めていない。)

*1:特に日本において、もっと養子縁組をスムーズに進めるべき、と思っています。

*2:タイのテレビ放送を訳した方のTwitterより https://twitter.com/XavierKotaro/status/500938854988128256

*3:ただし、日本以外の国では高額な費用を払えばパスポートを手に入れることは可能。

*4:タイ性転換手術を受けたのか?