雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

曽世海司トークライブ 「ことのはドリップ6」 in 仙台

楽しくて不思議な2日間

去る7月2日、4月に続き、(仙台で開催されたのが)4回目となる曽世海司トークライブに参加しました。毎回参加しているので、会場となる仙台珈琲店にも慣れました。今回は、翌日に復興バスツアーが予定されていたので、いつもより関東圏から来たファンも多かったようです。


入場時に曽世さんから渡される1枚のカード。名詞、動詞、など決められたお題がつくこともありますが、今回はジャンルなしの”一語”でした。第一部は、これまた恒例で古典落語を現代版へアレンジしたお話し。落語は知らなくても、誰でも一度は耳にしたことがあるかなりメジャーな演目「寿限無」を題材に、曽世さんのトークが始まります。


とある田舎のマイナーな駅名を公募する、ということでその駅長と駅長補佐二人の会話形式になっていました。その駅名を16種類のリクエストカードから繋げるという荒業。まったく脈絡がなかったり、時折混じる仙台ローカルネタに悪戦苦闘しながらも、必死にその場で暗記していく曽世さん。


舞台の上では淀みなく滑舌の良さで、長台詞をペラペラと話しまくるスーパー役者でありますが、意味不明の言葉をつなぎ合わせるのはやはり一苦労のようです。それでも、独特の節回しをつけながら、腕や体を動かして言葉を覚えていく様子に感心。かつて仙台で一世を風靡した「エンドーチェーン*1の「サテライトスタジオ」が出てきたり。


むすび丸*2とか、も出てましたね。そんな言葉を時折、詰まりながらもなんとか思い出して頑張って話続ける曽世さん。相変わらずサービス精神も旺盛です。後半では、複数のカードを選んで、その場でフリートークをする、という試みがありました。毎度のことではありますが、書かれてある言葉をそのものズバリ、というわけでもなく、さりげなくエッセンスを散りばめて、話をまとめる手腕にいつも感心しきりです。

【桃太郎のお供と敵をチェンジ!】


さらに今回は、昔話の「桃太郎」をチョイス。ただし、退治する対象の鬼と、お供の犬、猿、雉をカードに出てきた、任意の生き物、に変換してお話しを作るという変化球にもチャレンジです。ところが、お供の動物の中に仙台名産の”ホヤ”とか出てくるわ、退治する相手も”ホヤ”だったりしてややこしいことこの上ない。


到底、昔話になるのが無理なネタを必死に繋ごうとする曽世さん。ある種、役者というより芸人とか噺家を見てるみたいな気分になるんですが、多少無理やりでも微笑ましく楽しくアットホームに盛り上がって終わりました。


4月のトークライブについては、ずいぶん時間が経ってしまい、あまり思い出せないのですが、唯一、記憶に鮮烈だったのは、7/1オープンしたばかりのパルコ2について。「この仙台に、パルコが出来るなんて!!」と東京に住んだことのある仙台人にはまさに青天の霹靂、としか思えない事件を言ってたこと。


曽世さん、無事パルコ2もオープンしましたよ、この仙台に。パルコばかりではなく、妙に再開発ばやりの仙台駅周辺には、東北初のお店も随分できました。私自身は、東急ハンズの進出にも、かなり驚きましたね。今頃、といえばそうなんでしょうが、その手のお店が仙台に進出すること自体が、一昔前はありえへん!な感じでしたから。


仙台は曽世さんの地元なだけに、地元ネタ満載ですし、学生時代のお話しなんかも聞けるのがお得感あり。中高とバドミントン部だった、というのも初めて知りました。確か大学時代は水泳部だったような?それから名前は言いませんでしたが、堺雅人さんを、真似てみたり。ほぼ年代一緒くらいだし、同じ大学出身だから、知ってておかしくないとは思ってましたが、顔見知りなわけではないようです。


今回、劇団裏話はやや少なめでした。日本の治安が良いということで思い出すエピソードなんかを。遠征の時にふと神社を拝みに行きたくなったのですが、境内まで玉砂利の上を引きずるのも嫌で、キャリーカートを参道に置きっぱなしにしてお参りしてみたのですが、戻ってきてもバッグがその場にあって安堵した、なんて話も。


さて、来年もまたトークライブはやってくれるのでしょうか。かなりスケジュールがタイトと語っていたので、本業の方が忙しくなるのかな?やっぱり曽世さんは、ライフの芝居でもいつも居て欲しい役者ですからね。

*1:地元、特に家族向けののスーパー、で今から40年前くらいに仙台の子供の憧れの場所でした。今はほとんど消滅してしまいました。

*2:仙台で有名な、政宗風の兜に顔がおにぎりの公式ゆるキャラ