雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

田中圭の泥酔事件と今後の展望

このご時世に何やってんだよ、まったく

そろそろ最近の春(夏?)ドラマの感想書きたいな、と思っていたところに、昨日、田中圭の泥酔ネタがぶっこまれてきて、「おいおいアンタ何やってるの!?」という気分になってしまいました。


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8月3日(よりによって次女の誕生日らしい)に泥酔でタクシー料金を払えず、警察に保護されたって36歳にもなって、大のオトナが情けないったらありゃあしない。いくら酒癖悪いとか、記憶飛ぶまで飲む体育会系だとか言われても、ちょっと免罪符にはならないですよ。


しかも「アンサング・シンデレラ」(フジテレビ)放映中、「キワドイ2人」(TBS系)は来週からオンエア、10月にはテレビ朝日系新ドラマ「先生を消す方程式」の予定、レギュラー番組も抱えて新作映画も控えてる最中、そしてそしてCM10社近くあるのだから。


コロナ禍に深夜まで外食・宴会で、「もしコロナにかかっていたら」とか「事件や事故に巻き込まれたら」と関係者真っ青の案件になるわけです。もちろん、そんなことにでもなろうなら自分自身にだって、災禍が降りかかってきますよね、多額の違約金とか、作品のお蔵入りや中止とか。


シラフのときの彼は、非常に聡明でクールに計算がきく部分もあるのですが、いかにストレス抱えてようが、こんな醜聞、何やってるの、と恥ずかしい限りですわ。NHKが第一報道だったようですし、これで数年後の大河ドラマ出演も危ういかも・・・。


田中圭本体の素行の悪さなんて「こんなの長年のファンなら、当たり前」って声も大きいみたいですけど、私は生憎、「おっさんずラブ」(略:OL)以後のファンですし、多数の俳優のファンを経由してるので「初めてこんなに素敵な俳優に出逢えた~」なんて、ウブじゃないので知ったこっちゃない。


ましてや「ウチの圭は、いくつになってもこんな子供みたいなところが可愛いのよね」なんて、思うわけない!俳優としての魅力は置いておいても、少なくても長い期間さんざん芸能界でいろんな事件を見てきて、学習できないバカって大嫌い!!


さらに申せば、わずか2週間前に魅力も才能もある有名俳優が命を絶ったり、驚愕の事件もあったばかり。飲み友達でもある、横浜流星君や眞島秀和さんは、コロナでいくつか仕事キャンセルになってますよね。


 同業者としてアナタは何も感じなかったのか!っての。


もうね、この怒りのまま、ファンメールにバリバリ書き込んでやろうか、と思っていた感じなわけです。あまりに怒り心頭だったので、一回深呼吸してから、と思ってまだそうしてないだけですが、いやはや頼むから、これで凝りてくれ、田中圭


事件から1か月後、というこのタイミングってどうなの、と思うのもありますよ。スキャンダル揉み消し作戦があったのかなかったのか、TV局側の忖度があったのかなかったのか、NHKは「紅白」ゲストで呼んでおいたくせに、今更なんでこの仕打ち?とか。


もっと勘ぐったら、共演の山田涼介の所属先のジャニーズ事務所へ、話題作潰しの意味もあるのかもしれないとか、陰謀説すら考えてしまいますね。ただでさえ、「キワドイ2人」は、大成功作「MIU404」の後番組で、ただならぬプレッシャーの中にあるはずでしょうし。


「山田君がどれだけ誘っても飲みの場に来ない」って言ってたのも、これ事務所や他の関係筋からガードされていたんじゃないかな、「アイツ(田中)、飲むとヤバいから」って、そんな気がしてきます。


でも、本人にも痛くない腹を突かれる、そういう隙があった、としか言えない。全く擁護はできないです。むしろ、本当の大事件になる前にこういう醜聞がでてきて、この機会をチャンスと考えたほうがいいかもしれません。


そういえば、同じ事務所の綾野剛も、7年くらい前酔っぱらってちょっと恥ずかしい醜態、週刊誌に掲載されていたっけ。その後は、仕事で挽回してきたのでしょうけど、似たような事件があるとほじくり返される古傷にはなってるんじゃないかな。

今が運命の分かれ道


田中圭は、長年の下積みで苦労して、主に脇役、たまに地味めの作品で主役をこなし、「職業俳優」として地道にやってきました。2018年「おっさんずラブ」の大ヒットであれよあれよとひっぱりだことなり、30歳を過ぎてなかなか前例のない大ブレイクに繋がりました。


しかし、昨年のドラマ「おっさんずラブ in th sky」は、最終話にしてストーリーが完全に破綻しており、見たこともないような阿鼻叫喚の失敗作となってしまいました。そこで、おっさんずラブブームは完全終了、涙のオワコンと化してしまったのです。


で、そのおっさんずラブ・バブルも2年経ち、そろそろ終焉が見えています。今年に入ってコロナに襲われたため、あまり目立たなくなっていますけど、着実に「過去の人」化してきてる。


今回、私が何故過剰に憤ったか冷静になって振り返ってみると、おっさんずラブの春田役以外で、「これぞ田中圭って、なんかあったっけ?」と演技についての、ちょっとした不満が根っこにあったからだと思います。


ドラマや映画は、作品自体のクオリティが1番で、その次に役者達の個性を生かした絡み合いやハーモニー、そしてプラスアルファがどれだけあるか(宣伝・広報・演出・音楽等)で決まります。そもそも作品が良く無ければ、役者も見せ場ってなかなか作れない。


だからこそ作品選びも大事になってきます。2019年の話題作「あなたの番です」と「おっさんずラブ」シリーズの掛け持ちは、例外中の例外。ブレイクを読めなかったのだから100歩譲って仕方ないとしても、その後もキー局2つのドラマを掛け持ち体制って、どう考えてもおかしい。


一つが主役でもう一つが脇役で、という出番の関係でなんとかできる、とかそういう仕事の入れ方をする事務所側の問題も大きいのでしょうが、「何でも屋」が出来たのは、OL前まででしょう。これ以上は、テレビ局に対してもそのドラマの他のキャストに対しても失礼かと。


ましてや、コロナの延期のために2本のところが3本掛け持ちで、撮影時期が混み合ってパンク寸前だったようですし。それでドラマ関係者や出演俳優に迷惑かけてるんじゃ、本末転倒じゃないですか。小さくなって謙虚に振る舞わなきゃいけないところが、泥酔繰り返しって人としてあまりにダメダメすぎる


どこの現場の役者もスタッフもピリピリしてるはず。主演俳優なんて、途中まで撮影してきてストップした出演ドラマがこのまま中止になってしまうんじゃないか、と気が気でなかったと思いますよ。そんな状況下、「お花畑」脳が1人いるだけで迷惑極まりない。


最近、田中圭は顔の浮腫みも酷いですよね。「キワドイ2人」の1話宣伝がバンバン流れてるけど、結構容色の衰え感じて辛い・・・という状態ですし。やる気が落ちたりストレスで「生活が荒れてるのかな?」って思ってしまいいます。


切ないのは、そんなにも頑張って見せられるのが「アンサング・シンデレラ」の瀬野レベルの出番っていうのなら、「別にコレ、田中圭である必要ないじゃん」と正直失望と虚しさに襲われるわけで。いや正直、瀬野クールでカッコイイよ(私、嫌いなタイプの男だけど)。


それだけでも辛いのに、突然のキャストの重病で代わりに入った成田凌君のただならぬ存在感を見せつけられて、有能な年下俳優に救われてるってどうなのって。まあ、役どころの違いだから仕方ないけど、同じドラマでも、脇役でもこのコロナ禍で、魅力発揮しまくりの役者、いっぱいいますよ。ピンチはチャンスなんです。


アンサンブルを崩さないのが強み(と同時に弱みでもある)田中圭ホント影薄い、って感じです。(ファンだろうがなんだろうが、そこはシビアに目に入る)いつも不思議に思うのが、Twitter見ると、「カッコイイ」「目の保養」とかやたらと表面的な感想が多いのって、田中圭だけかしら?


元々、彼の演技は職業俳優的な巧さ(台詞覚えはピカ一)はあって安定感もある反面、役によってイマイチ個性が立ってこない。そして、ドラマに彼が出ることで、多少雑誌やグッズが売れる(?)くらいのメリット以外に一体何があったのか、視聴率にもさほど貢献してないだろうし・・・と考えてしまう。


いつもいつもどんな小さな役だって、大好きな田中圭を見ていたい、というファンもいてその考えは否定しませんが、「事務所も、もっと作品の質に拘って選んでくれよ」って思ってしまうのは、私だけでしょうか。


もはや端役をいっぱいやらないと生活できないわけではないし、今までもいろんな監督なりの目に留まって少しずつランクアップしてきたのですから、役を貰えたら出る、という姿勢も大事かもしれませんが、役者として消耗してパワーダウンしていくのを見せられるの、ホント辛いです。


CMも切り替え時期を迎えてますよね。新しいCMもあるでしょうが、かなりの部分は終わり行く一過性のものだと思っています。それが、人気稼業というものだから嘆いていても仕方がない。


映画も前回の主演「Mellow」が私的には全然面白くない作品で、ただただテンション下げただけ、だったのですが、これから主演2本目の「ヒノマルソウル」と「哀愁しんでれら」が控えてますが、どうだかなあ~と不安しかない作品群。


共演女優さんが苦手なので、積極的には見に行きたいわけではない、というトホホな理由もあるのですが、よほど中身が良くないと、集客厳しそう。。。なんかことごとく私の趣向と合ってこなくて悲しい。


役者としての実力はある(本人談)、だけど見せ方がまだコナレてない、と思うんですよ。役者・田中圭としての、絶対に彼でなければならないという意義、唸らせるほどの圧倒的な存在感。スターのオーラとか。

田中圭綾野剛の違い


田中圭の前に、綾野剛の映画をいくつか見ていて、たまに空まわっていたり(苦笑)、全ての作品が最高というわけではなかったとしても、主役として「一応ここまで」という以上のクオリティは提供している、のは実感できてました。


綾野剛特有の時にはやりすぎなくらいの役作りで有無を言わせず、暴走直前まで気合入れてやってるな、という感じだし、「MIU404」はドラマとしての完成度の高さと共演者の力強さもあり、余すところなく彼の良さが引き出されていて、楽しそうに演技してるのが見ていて伝わってきました。


で、この人、番宣も手を抜かないんですよ。クイズ番組だろうが、そりゃもうイヤラシイほど(失礼)礼儀正しくサービス精神満点にアピールしてる。そして外側から、「やはり綾野剛を使いたい」と猛烈に思わせる。人たらしを効果的に使うという荒業を見せつけるわけです。


田中圭は、疲れてるときは全て顔に出て目が死んでる、と言われたり、実際に興味ないのが分かるので素直すぎて笑っちゃいますが、番組の作り手にはちょっと失礼ですよね。少し人気が低下していくと、今までヨイショしてた人達も掌返して、足元救われるよって。


綾野剛もここ2年前から最近までスランプ状態かな、と危惧していたのですが、「楽園」「閉鎖病棟」「影裏」という絶望的に暗い(笑)連続3作品公開と「MIU404」の出来を見たら、「おーお気合入れなおしてきたな」と感心したものです。(偉そうですいません)


何故、彼に作品が集まるのか、その理由もだいぶ見えてきました。元々、私はこの2人を永遠のライバルとして見ていて(たぶん、当人同士もかなり意識し合ってる)、どちらも応援している(但し、今の比重は田中圭の方が大)のですが、少なくても今、「気構え」と「ストイック」さでは圧倒的に綾野剛の方が勝ってる。


田中圭は自然体のままに人物を浮かび上がらせるタイプの役者で、アドリブ性やらリアルな演技など地に足のついた演技は巧いな、と思います。でも、何かもっと自己主張して欲しい気がして、私にも若干物足りなくて惜しいのですよね。


同じ事務所で2歳違いの2人。綾野は人気という点ではここ数年安定していて、特段目立って光ってる、というわけではないですけど、「映画のオファーならやはりまずは綾野」ってなるだけの説得力はあるんじゃないかな。


実際に5本出演作品があって、綾野剛ならそのうち3~4本はお金払って見に行く、田中圭なら1.5本かな、というのが今の自分。やはり出演の比重もありますが、予告の段階で興味を引くかどうか、すでに決着ついてる、という状態。


田中圭はまだ作品に追われていて、何とかこなすのが精いっぱいという状態ですから、全然同じ土俵にも立ててない。人気とかパワーランキングとかそういうレベルでは、波があるでしょうけど、まだ持てる力を生かしきってるか、と言われれば疑問符がつく。


恐らく経験豊富な割に主演の数が少ない、とか超ヒット作になかなか巡り合えないから、というのもあるかな。インタビューとか読むと、(田中圭は)自分の役者としての実力を過大評価してる、という思いもあります。アナタ、まだそんなじゃないから自信過剰だよって。


そして、芸能界でまだまだ地位を確立してないし、ブレイクして「やっとスタートラインに立った。ここから」って言ってたのほんのちょっと前じゃん、って。だから田中圭の最大の当たり役は、「おっさんずラブ」の春田創一なんだと思ってます。


良くも悪くもそれを超えてる役がない。あ、「Iターン」のヤクザ組長・竜崎は素敵でしたね。出番少ないけどあれくらい違う人物像だと見応えあります。


まあ、いいんです、私春田大好きだから。ずっと春田が一番!でも全然構いません。でも、「さすがは田中圭」って本当に心から惚れこませて欲しいんですよね。その時は、山のように美辞麗句連ねて誉めそやしますよ。


 今度驚かせるなら、演技で驚かせろよ、田中圭


ホント、久しぶりに吠えたな。もう一度言うけど、ちゃんと反省して飲み方変えなさい。っていうか禁酒しろやって感じ。同じことやったら、次はないから。まったくもって忖度無の非常に辛口のエール(のつもり、これでも)でございました。


◆2020.9.8追記:さんざん、文句たれましたが、テレ朝「先生を消す方程式。」の発表を知り、あまりの過酷スケジュールが可哀想になってきました。悪い記事もだんだん増えてきて、心理的に追い詰められそうだし、田中圭が痛々しい状態で本当に楽しめるんだろうか。


※普段は「圭君」呼びですが、今回は、一俳優という意味で田中圭で統一させていただきました。


www.dailyshincho.jp


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