久しぶりにCD店へ行くと懐メロコーナーを覗くことが増えました。その昔は懐メロというと'60年代GSとか演歌のイメージがありましたが、最近は昔のアイドルのCDがどんどん復刻されているためです。
これらのCDは、ほとんど宣伝もなく(目に触れず)ひっそりと発売されている上、歌手への自分の記憶も薄らいでいるため、実際に手に取ってみて「懐かしい〜!」となります。
昨日、驚きの再会をしたのがずうとるび。なんとエレックレコード時代の初期アルバムが完全復刻しており、思わず手に取って感激しちゃいました。紙ジャケットに懐かしいドーナツ盤をアレンジした”いかにも復刻CD”ですが、これもフィンガー5と同様、水面下でファンの強いリクエストがあったのでしょう。フィンガー5の人気が降下していった頃、ずうとるび*1という4人グループが好きになりました。きっかけは、TVで歌っていたヒット曲「みかん色の恋」に大ハマリしてしまったためです。
彼らは、普通の男性アイドルとは違って半分(以上?)バラエティタレントみたいな存在でした。リーダー格の山田隆夫さん(「笑天」で座布団運んでいる芸人さん)は、昔から小柄で芸達者でしたし、私が好きだった江藤博利さんもあの当時からずっと、司会やお笑い番組にひっぱりだこでした。笑顔がチャーミングでしたね。新井康弘さんは、飄々としたキャラクターでドラマにもちょこちょこ出ていました。一番地味?だった今村良樹さんは顔が可愛かったです(笑)。
シングルを3枚くらい買ってもらった程度なので、生粋のファンというより自分の中では流行り物のジャンルにはなりますが、フィンガー5が去ってどの男性アイドルにもときめかなかった私が胸をときめかして聴いていた数少ないアイドルがずうとるびでした。→その割にすっかり忘れてて御免ね、と。今、聴き返すと、歌は全然上手ではありませんね(汗)。ちょっと独特ですけど、山田隆夫さんが実は一番上手だったのかも。
それでも再びずうとるびの名曲「みかん色の恋」に出会えたのはこの上ない幸せです。江藤さんがソロで「好きなんだ〜好きなんだ〜逆立ちしたいほど♪」と歌い出すところがとても素朴で、ときめいてしまいました。当時のピュアな高校生が、大好きな女の子に歌いかけるような可愛らしい味わいで心がほっかほっかに温まります。やはり名曲は何年経っても名曲なんだなあー、と思います。当時、かなりヒットした曲なので誰かリバイバルしてもいいのに、と思うのですが。
自分が学生時代に聴いていた曲がどんどん復刻するというのはそれだけ自分が歳を重ねた証拠ではありますが、それだけ隠れたニーズもあるんでしょうね。ちょっと前に流行ってすぐに消耗され尽くしたアーティストのCDを中古店で大量に見かけます。この膨大な量のCDは10年後、20年後に果たして復刻されるんでしょうか?それを思うと、今復刻されている過去のアイドル達のCDは幸せなのかもしれないなあ、と思うこの頃です。
◆ずうとるびのブログ:ずうとるびとその時代を懐かしむblog
→ずうとるびの詳細情報を掲載しているvamviさんのブログです。
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こちらが「みかん色の恋」の入ったアルバム。この頃は、シングル1.5枚につきアルバム1枚発売という今では考えられないペースです。