雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

Snow Manの紅白辞退に思うこと

ここ数ヶ月位、騒がれていた「Snow Manが紅白出演するか、しないか」という問題にようやく決着がつきました。私もヤキモキしていた一人でした。


とはいえ、5大ドーム落選で結構、推し活への意欲も若干低下していたんですよね・・・。人気者のなせるワザ、あちこち見るべきモノや買うべき商品が多くて疲れてしまっていたこともあり。


但し、「紅白歌合戦」となると話はちょっと変わってきます。長年、大晦日の夜を締めくくってきた国民的番組への愛着と昨年残酷なほど旧ジャニーズ事務所を切り捨ててたNHKへの愛憎と。


よって子供の頃からの習慣となっていた紅白視聴を昨年は完全に停止して、「Snow Man年越し配信ライブ」(YouTube)へ全振りしました。またこのライブ番組が素晴らしい完成度で度肝の抜きました。


おかげさまで地獄から天国への復活!さよならNHK(まだ音楽番組以外は結構見てるけど)という意識の下、今年は後ろを振り返らずの1年でございました。

紅白、本当は出演すべきか否か


今秋からまたSnow Manの紅白出演問題が取り沙汰され始めて、ネット記事を追っておりました。噂レベルのものも多くありますが、時系列で示して見ようと思います。

1.NHKの意向:STARTO社から2組程度出演、Snow Man出演は至上命令

昨年のワースト視聴率、その一番の要因は、K-POPアーティスト出演時での瞬間視聴率低下(TVAL nowサービスにより、リアルタイムでの視聴率が簡単に確認できるようになりました)。


そして、当然のことながら「日本国民の受信料でなぜこんなにも韓国アイドルを出演させているのか」というネガティブ意見も多数あったということです。私も元来がアンチK-POP派なので言いたいことは山ほどあります。


ただ、K-POPが一部の若者に人気があることも承知してますし、日本人にある程度浸透しているグループなり、ヒット曲あり、であればしぶしぶ1,2組なら出演しても仕方がない・・・という考えは持っています。


大嫌いな割に、民放歌番組やネット情報で結構グループ名も覚えてしまってる(苦笑)私なのですが、それこそ全く聞いたことのないグループまでが何組も出場って「一体どこの国の番組なのよ」「もう紅白終わってよいわ」となりました。


そんなK-POP批判勢を少し落ち着けるために(?)、NHKが昨年非情なまでにバッサリと切り捨てた「STARTO社から元ジャニーズアイドルを出演させたい」という戦略(どの面下げて、ですが)に走ったのも理解できます。


NHKとしては、自分達の権威を示して「補償問題もだいぶ片付いてきたし、そろそろ出してあげようか」「NHKの番組に出たいよね、ドラマだって出たいよね」という悉く上から目線を感じさせてめっちゃ嫌な感じ


昨年から何かというと出るの出ないのの矢面に立たされていたSnow Man。「オイオイ、俺達、また振り回されるのかよ、勘弁してくれよ💦」というのが内心思ったところじゃないでしょうか。


別に紅白だけの問題じゃないんですよね、NHKのあらゆるドラマ(特に朝ドラや大河ドラマ)、歌番組やバラエティ、教育番組などあらゆる露出を考えれば出たほうがそれなりにメリットがある。


ここで多少なりともNHKと関係改善しておけば、事務所の他のアイドルにとっても道が開けてくるので先輩組で稼ぎ頭のスノが一肌脱ごうか、と考えるのは至極当然です。


※反面、STARTO社は、Snow Manを出す代わりに紅白で4枠出場させろ、という圧力をかけた、という噂もあって、それが本当ならどっちもどっちな感じもありますが。

2.NHK報道班の反撃:「NHKスぺシャル」での華麗な蒸し返し


この番組が、NHKとSTARTO社の溝を膨らましたのは、ほぼ間違いないと思います。私も、この番組、もちろん視聴しました。前半はジャニー&メリー喜多川のルーツを追う「ファミリーヒストリー」風*1ドキュメント。


この悪名高い姉弟がどのように成り上がって地位と名声と権力を勝ち得ていくのか、という冷静な流れでいくのかと思えば、後半は週刊文春的なスクープ合戦のような下世話な内容に転じておりました。


巷が大炎上したのは、ジャニー氏に元デビューアイドルで性被害を受けた被害者(すでに他界)、のお姉さんとSMILE-UP社の被害者対応窓口の元部長とのやりとりの電話取材の模様です。


内容の酷さはともかくとして、「よくこれを流すのをNHK上層部やSMILE-UP社が許可したもんだ」と呆れるほどの暴露ネタとなっていました。番組最後に流れたテロップも取材者の不満タラタラで意味不明でしたし。


それに反ジャニーズ一般視聴者が、案の定、Xでの口撃を激しくしていって、それが紅白の選考にも飛び火していく・・・という展開に。そもそもSMILE-UP社とSTARTO社の区別もついてない一般人が多い時点で予測がつかなかったんでしょうか。


toyokeizai.net

3.ジャニー氏と紅白との決別:混ぜるなキケン、もはや俺らの道を行く


STARTO社のアイドルは、故ジャニー氏と一緒くたにされるのが嫌だからこそ、長年背負ってきた名前を消して、STARTO社とエージェント契約にして(文句も言えずに)黙々と活動しているのに。


ましてやJr.時代から、ジャニー氏には全然可愛がってもらえなかったメンバーが揃っていたのがSnow Man滝沢君が育ててデビューまでギリギリ持って行った彼ら、そこまでの義理はないのです。


昨年1年間、出演する番組全てを強制終了して締め出し、反ジャニ+迎K-POPという路線できたNHKの「手のひら返し」「日和見気分」に本気で付き合うのは、ほとほと疲れ果てたのではないでしょうか。


Snow Manメンバーは、人気も拡大中だし、個人での仕事もわんさかあってグループ仕事がなかなかできないほどの有様です。TBS系「それスノ」、フジ系ソロのバラエティー・ドラマ増加、映画主演もいろいろ。


昨年失ったいくつかのCMと入れ替わりで、沢山の有名企業CM起用も増えているし、海外有名ブランドの広告塔、さらにはここへきて、ディズニー+での旅行番組もスタートというビッグニュース。


ファンとしては、「ライブをもっと増やしてくれ、生ライブを見に行けずに泣いてるファンいっぱいいる」という状況なのです。昨年の逆境をバネにして飛躍を遂げていくスノを誇りに思っています。


NHKが過去の栄光ばかりを追って、いくらニンジンをぶら下げていても、肝心のスノにとって紅白は、「拘束時間は多いわりにお金も出演時間も少ない。何より自分達のファンを本当に悲しませた」という存在。


まして紅白として唯一の泊(ハク)は、どんどん地に落ちていく一方。どうやらSnow Manどころか、他のSTARTO社アイドルも紅白に出たいという声は無かったとか(個人ベースではまだ何人かはいると思いますが)。


そしてその裏で、STARTO社のみならず、他の有名アーティストからも多数断られている模様です。国民的人気(知名度)や貢献度という選考基準は、K-POPアイドルの多用でどんどん形骸化されていますし、年末年始の稼ぎ時にコスパ・タイパ的にも旧時代的。


世代を超えるヒット曲も生まれにくい昨今なのですから、あれもこれもに手を伸ばすのではなく、もっと歌本位に戻すべきではないでしょうか。


それでもね、ずっと子供の頃から見てきた番組だったので、それなりに気になってしまう自分もいますよ。'91年に出演したX JAPANの「Silent Jealosy」に衝撃を受けて、そこから大ファンに転じたように音楽との出会いという側面もあります。


作り手側が、もっと柔軟に日本人の多くに愛される真の「紅白歌合戦」に戻す努力をしないと、「本当にあと数年で打ち切りになってしまうよ」と今回の騒動は紅白の終焉すら暗示しているように思うのです。


Snow Manは、今後も下世話な業界人の思惑に左右されず、己の進む道を見つけながら進んで欲しい。いずれNHKがひれ伏すくらいの存在に昇華してくれると信じています。


miyabi2013.hatenablog.com

*1:こう評していたネット民がいて感心しました