雅・処

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Kaya 「Gothic Elements」ツアー '14.2.2仙台ライブ(1)

衝撃の予告に心がざわつく

Kayaちゃまのワンマンライブに久しぶりに行ってきました。ここ最近、他バンドとの合同公演が多かっただけに、ワンマンライブは2年ぶりくらいでしょうか。わたしにとっての「闇」だった昨年には、Kayaちゃまのライブどころか、新曲すらろくに聞いてない日々が続いてました。


本日、Little Heartsインストアイベントから帰って、Kayaちゃまの半年前のライブDVDの封を切っていないことに、初めて気付いてのけぞってしまったという。ライブから帰ったら、早速遅れを取り戻さなきゃ!と勇んでいたのですが、思い出深いライブの後に、ものすごくモヤモヤっとした想いに取付かれて、まずは己を落ち着かせるために、ブログに向かっています。


私のような地方ファンで、Kayaちゃまのライブも年に1,2回くらいしか行けないウブな?ファンだからこそ、これほど心が乱れているのかもしれません。周りにKayaちゃまのことを存分に話せる友人がいないので、多分、必要以上に動揺しているのかもしれません。


本来は、Kayaちゃまの口から”公式発表”として発言されるのを待つのが一番賢い、のかもしれませんが、それまでの2週間、鬱々と過ごすのはあまりにツライ。それで、戯言かもしれませんが、今の途方に暮れている私自身を慰めるためにこのブログを書きます。

それは終わりの始まりなのか

Gothicのゴージャスなコスチュームに身をまとい、エリマキトカゲのような大きなスケスケの襟を立てて登場したKayaちゃま。バンドマンのTana(Guitar)とCHARGE(Drums)を引き連れての激しいライブ。音はいつもより大音量でしたが、バンドマン2人の飾らないキャラクターにより、ほんわかとした優しい空気の漂うライブでした。


Kayaちゃまは、いつもに増して慈愛に満ちた、マザーのような存在で、ウットリと酔いしれておりました。その時は、「いろいろ重いものもあるけれど、いつもの元気が出るライブ」と疑ってはおりませんでした。


そして、”事件”は、最初のアンコールの時に起こりました。「TABOO」という曲の衣装ということで、短い黒パンツに、黒い網タイツ(薔薇の模様みたいなのが入ってましたね)、編み込みの黒いロングブーツ、パッツンパッツンのブラウスに、薔薇のように大きく広がった袖口、手首に巻かれた白いパール。髪は長髪を垂らしていて、とても新鮮に見えました。


そこでKayaちゃまの口から出たのは、「最近ファンになってくれた方も、5,6年前にファンになってくれた方も、10年以上前から応援してくれていた方もいますが、今まで長い間、同じ時代を一緒に過ごして・・・ちゃんと言うのは初めてかもしれないけど、本当にありがとう。」深々と頭を下げるKayaちゃま。


更には、2012年頃から、Gothicを歌い続けて一番自分にシックリくるものがGothicだった、とのこと。どうしてそうなのかずっと考えて自分の中で一つの答えを出したそうです。それをツアーファイナル(2/23)で発表する、とのこと。そして、「こういう形で皆の前に立つのは最後かもしれません。


そこまで聞いて、頭が真っ白になりました。「え、どういうこと?歌手を辞めちゃうの?!」その思いは、会場中のファンの頭を瞬時に駆け巡ったようです。その一瞬の間をすぐに理解したKayaちゃま、「歌は続けます。」それでも、なんだか狐につままれたような、どうにも不安が襲ってきて。


その後、Kayaちゃまのアンコール曲を聴いていても、全く集中できません。「もしかして、仙台公演もこれが最後なの?」とか「ライブ活動を辞めて、アルバムをたまに出すだけとか?」頭の中を不吉な思いが駆け巡り続けて、涙を浮かべ乱れながら歌うKayaちゃまを目にしてどうしていいのか分からず。


2度目のアンコールで、TanaとCHARGEが何とも言えない空気の中で、仲良しコンビぶりを見せて和ませてくれたので、ちょっとだけほわっとしたのですが、それでも不安に取りつかれて、落ち着きませんでした。


Kayaちゃまが、さっきよりも少し持ち直して、男装姿で再登場。「東京はこの恰好しないから。セミファイナルだけよ。こんな薄メイク滅多にやらないからじっくり見ておいて。」長い髪を縛って、今度は黒パンツで足を隠していました。「この恰好も意味があるのね。」


「さっきはごめんなさいね。お通夜みたいになっちゃって・・・。引退はしません。(百恵ちゃん引退公演のマイクを置く真似をしながら)結婚します、とかないからね。」また「アルバムでも男装していて、ファンが『これ誰ですか?』と聞かれたけど(笑)アタシだっちゅーの!あれにも意味があるんですけど。」


この発言を聞いていて、私一つ気付いたことがあります。全くの検討違いだったら笑ってやって下さい。(長年Kayaちゃまを見ているファンなら、自明の理なのかもしれませんが。)


もしかしたら、Kayaちゃまは、本格的な女装を止めることにしたのではかしら?男装、もしくは、今よりずっと薄いメイクで中性的なスタイルに変えるのでは?実のところ、Kayaちゃまのゴージャスな女装は、このGothicシリーズを見ているうちに行きつくところまでいったかも、と直観で感じて、最新アルバムを見た時には、一層その思いが強くありました。


もちろん、Kayaちゃまの女装がまだまだあと数年は、余裕で魅せられるほどの美的要素が高いのは承知ですが、アーティストとして何か”新しいこと”をやっていかなければいけない宿命を負っている彼が、そこに安住するとは思えないな、と感じてもいたのです。


そして数年前から時折、ライブで男装を見せていたのも「いつまで厚い白塗りメイクをして、女性を演じ続けるのか?」と内心ずっと葛藤があったのでは?と思っていたのです。歌手としてならば、着飾ることなくともちゃんと世界を成立させることができるはず、その節目が来たのではないか、と。


Kayaちゃまが、今まで積み重ねた最大の武器を捨てて生身で勝負しよう!というのなら、その勢いは止められないでしょう。でも、私は女装のKayaちゃまが好きだったし、あのリアル社会と全く隔絶した存在にウットリと夢を見ていられただけに、やっぱり不安なのです。


それに、今後の活動とかがどう変わってしまうか、本当に今までと同じかそれ以上のKayaちゃまで魅せてもらえるのか。自分自身、Kayaちゃまを見捨てず、応援していけるのか、なんか偉そうなことは言えないな、と思ってしまったり。その一方で、この人を死ぬまで愛していきたい、と思ってる自分もいます。


私がかつて好きだった歌手は、ほとんど歌を辞めていってしまいました。表舞台から消えた人、引退や解散した人、亡くなった人、歌を諦めた人。それでも、その中で最後まで歌い続けていくとしたら、Kayaちゃまかもしれません。それでも、Kayaちゃまも今回、「今まで2度、本気で歌を辞めようと思ったことがある。」と言ってましたから、先は分かりません。


まだ歌えても、歌える環境が無くなることだってあります。ビジネスとして成立しないことで、ステージに立てなくなることもあるでしょう。そういう厳しい世界だということを、百も承知で、でもKayaちゃまが歌い続ける限り、ずっとずっと応援していきたいと思います。私の魂に一番、問いかけてくれた歌手ですから。


Kayaちゃまの作り出す歌詞は、グサリと胸に刺さります。悲しみや痛みも濃厚にあります。でも、私はそういう彼の表現力以前に、人間力にやられてしまったのです。どこまでの優しい、包み込むような優しさ、愛おしさ、それを毎回ライブやトークで感じています。私たちと一緒に迷いながら、あらゆる見えない敵と闘いながら、前へ進んでいる彼が愛おしくて仕方ありません。


それにしても、この1、2年は転機というか、いろんなことが変わっていく節目のようです。自分自身も人生を迷い悩み、日々悶々としているのですが、私の好きな人達もKayaちゃまだけでなくいろいろと変わっていってます。変わらないでいて欲しいものばかり、ホント切ないです。


さてさて、ライブレポ、パート2はあるのやら?


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