雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

思い出してみよう、hideちゃんのこと

GWが近づくと思い出すのは、'98年5月2日に急逝したhideちゃん*1のこと。その1週間前には何の奇遇か尾崎豊の命日もあって、2人共、格別に好きだった私には「悔しいぞ〜!神さま」と嘆く季節であります。


しかし、あれから長い月日が流れ、hideちゃんの年齢を追い越してふと思い出すのは、とびきり楽しかった日々のこと。辛気臭くなってばかりもいられない!サイケだけど、お茶目で心優しいhideちゃんの思い出を書きます。


hideちゃんとの出会いは、当然X JAPANのファンになってからでした。ちょうど真っピンクな頭を爆発させて、グラビアを飾れば衝撃的なパフォーマンス満載の頃。ある時は気味悪い姿で、またある時は妖しいカッコ良く、カメレオンのように千変万化な変貌ぶり。彼に影響されて髪をピンクに・・・は、さすがにできませんでしたが(汗)、己に変身願望というものが芽生え、とても憧れました。


エレキギターの轟音にシビレまくり、ライブで踊り狂う楽しい日々を過ごしておりました。なんと言っても忘れられないのは、hideちゃんのソロ活動です。普通、バンドのソロ活動というと「自分の音楽性を追及したくて」云々、まあ若干一人よがりに近いこともありなん・・・かな、というものもあったりすると思うのですが、彼の場合は己の楽しいことを見せると同時にファンも最大限喜ばせる、そのサービス精神が半端でなく、あまりの楽しさに、「母体(バンド)の活動よりも弾けちゃってない?」と思うほどでした。


演奏のみならず、hideちゃんの存在自体が楽しいのもあって、気がつけばライブに足繁く通いまくってました。大きい会場が多かったけれども、仙台・新潟など地方の会場もどこも熱気は変わらずでした。そう、そこはまるでディスコか、「踊る阿呆に・・・♪」と歌うようなクレイジーな熱気でした。


1stライブは川口リリアホール。緊張と興奮で、不思議なカオス状態に陥ったのか、この日のhideちゃんのパフォーマンスには、ちょっと戸惑ったことを覚えてます。しかし、ライブ終了後にデビューシングル「TELL ME」のプロモーション撮影があり、会場中、大盛り上がりの大饗宴。hideちゃんはクレーンに乗っかったまま、テレくさそうな笑顔を見せながら歌っていて今でも目に焼きついております。

【 hideちゃんが怒った日 】


またhideちゃんの男気を感じた出来事もありました。1stツアーラストの代々木オリンピックプールでの公演を終えてまもなくのこと、ライブハウスで行われたシークレットライブ。口コミ情報で幸運にも行くことができたのですが、その狭い会場は当然のことながら大変な熱気に包まれました。さすがに身の危険を感じて(笑)、後方で見ていたのですが最前列のファン達は後ろからギュウギュウに圧されてとうとう倒れる寸前までいってしまったようです。


そこでhideちゃんが演奏を突然止めて「大丈夫?」とファンに声をかけ始めました。「具合悪い人いない?手を挙げて」と真剣な表情で問いかけます。何人か手が上がったところで「ヒーデー!!私もっ〜」と騒ぐファンの少女達。それを聞いたhideちゃん、ものすごい形相で、


「ヒトが演奏やめて真剣に聞いてるのに、ふざんけんなっ!」


と激高。かなりマズイ雰囲気になり、会場がシーンと静まり返り・・・。ちょっとしてから「ごめんなさ〜い」と気弱な声が先ほどの少女達と同じ方向から聞こえました。それを聞いて、hideちゃんはニコっと笑顔を見せて「いいよ〜」、なんとか一件落着。


ファンは皆知ってたと思いますが、サイケでパンクな格好していてもhideちゃんは、その派手な見てくれの下に良識ある優しいお兄さんの素顔がいつも見え隠れしていました、その人柄こそが皆を熱烈に惚れさせていたんだと思います。

【 なんちゅー トンデモ・プレゼント 】

その後このハプニングのあったシークレットライブは、クリスマスプレゼントとして限定ビデオ化されました。それがまたすごかった。なんとブツは<缶詰>になってました(汗)。仕方なく缶切りでギコギコと開けていくと中から染み出る赤い液体。ギャー!!と驚くとピンク色のスライムがめいっぱい入ってました(独特の臭いまで・・・)。


ちょっと泣き入りつつも、ビニールに入っていたビデオをようやく取り出し、映像を見ると・・・なんか見える風景が違うぞー!・・・映像が見事に逆さまでした。実は、このビデオには、数パターン(?)あって横向き、下向き、などあったようです。おかげで股の間から頭に血を上らせて見る羽目に。

 勘弁してよ〜、hideぢゃーん!!


HIDE YOUR FACE

HIDE YOUR FACE

たくさんの思い出があって大好きな1stアルバムです。この頃、歌番組では軍服を着て歌ってましたね。

PSYENCE

PSYENCE

ソロ活動が軌道に乗ってますます大活躍した2ndの頃。ファッションでの蛍光色の大流行は、hideちゃんが仕掛人かも。

Ja,Zoo(ヤズー)

Ja,Zoo(ヤズー)

遺作となってしまった作品。巷で「ピンクスパイダー」がやたらと流れた思い出が。

*1:松本秀人 享年33