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雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

Versailles ’08渋谷CCレモンホール ワンマンライブ

Versailles

7月の初ライブで、VersaillesKAMIJO氏に「12/23 渋谷で、またオレ達に会いに来てくれるよな!」などと激を飛ばされた折には、「まさかな〜、行かない行かないって。」と一笑していた私。ところがどっこい、ミイラ取りがミイラになるがごとく、まさにその日渋谷CCレモンホールの前に居りました。


ロックどころか、音楽すらろくすぽ聴かないという友人を誘ってのワンマンツアーファイナル。友とのお喋りの最中もどこか気もそぞろだったり、やたらとトイレに駆け込んだりしていて、朝から緊張が続いていたようです。外観もやや美しくなった旧渋公は、内部も大改装の後が分かるほどリニューアルされており、なんだかイメージしていた薄暗い寂れた感じはどこへやら。


会場内にはロリータ系ファッションが目立つ他、メタル好き兄ちゃん、謎の外国人ファンなぞ雑多な構成です。しかし、”お祭り気分"と呼ぶには、あまりにてんでバランバランの人員構成で「ウーム、これで盛りあがるんかいな」という感じでした。もちろん、好奇心で来て見た「一見さん」や、友人のお付き合いもかなりの比率で混じっており、バンドファンの期待する「ツアーファイナル」というワクワク感ともなにかが違う感じでした。


地元の小さなライブハウスと野音のイベントで三度彼らのライブを見ておりますが、これだけの大きさのハコでやるとなるとやっぱり、醸し出る雰囲気は全く違います。メンバーにとっても、お客さんとの一体感を求めて気持ち良く盛り上がる、というだけではなく、ようやくここまでやってきた彼らの努力とパフォーマンスの集大成を見せつけることこそが真の目的かも、という気がしました。


言い換えればこのライブは、ファンのためのライブではなくて、「Versailles、というバンドの真のお披露目の場」そんなムードが最後まで色濃く覆い尽くしていて、メンバー(特にKAMIJO君)の緊張感がものすごく伝わってきました。私自身、甚だしく緊張しており、目で見て音で触れて高揚する瞬間もあったけれど、反対に頭の方は、結構冷静だった気がします。

【ライブ序盤はハラハラ】

KAMIJO氏がどこかで語ってた(?)「皆を驚かせる趣向」の1つは、冒頭とラストのもったいぶった映画風スライドのことだったのかな?「The Revenant Choir♪」のビデオを思い出させる映像ですが、ちょっと長いな・・・ダレるかも、と思ってしまいました。幕が上がると目の前に現れたゴージャスなセットにビックリ。規模は違いますが(笑)、X JAPANのセットにソックリで懐かしい気がしました。


その反面、2000人のキャパで、メジャー並のセットを組み、音響・照明・カメラ撮影隊・いくつかの特殊効果(スモーク、花火、たいまつ等)・ホール使用料・人件費などの諸経費を合わせて、4000円のチケット代でペイできるのは良くて半分程度か。物販で稼ぐにしてもVersaillesの場合、まだグッズの質も量もお寒いレベル(汗)なので、所属事務所にどれだけの担保があったか分かりませんが(損得勘定抜きでなきゃできないでしょうが)、かなりの赤字ではないかな、などと下世話な心配をしてました。


半年がかりで宣伝してやっとここまでこぎつけた・・・というギリギリな感じ。そして時折、「ラレーヌの亡霊」と対峙してそうな尋常ならぬ”精魂入り具合”がKAMIJOの全身から漂ってきて、ただ素直に楽しめるようになるまでやや時間がかかりました。


それでなくても、彼のどこか肩の力が抜けたような、行き当たりバッタリのMCは姿を潜め、ひたすら集中し、演奏に没頭することで、”怖さ”を撥ね退けようとしているという感じが、ひしひし伝わってきてしまいます。まあ、彼のことだから、後から「すごく気持ちよかった!!」と能天気な発言で、ガチガチの緊張具合を誤魔化しそうな気もしますが・・・(笑)。


それから、Versaillesのライブは、どういうわけか曲の繋がりがぶった切れて、観客が置いてきぼりになるような瞬間があります。バンドメンバーの方は、「良し、一曲完成だ。」と次の曲へ心機一転、そこで一回、下界との繋がりを断ち切って、自分達の世界へ帰って行ってしまうのか、白けた空気が流れることがあります。ライブの最初のほうでは、このやや居心地悪い状態が、目立ちました。きっと余裕ないんだろうなあ〜、という感じです。

【少しずつ、いつもの調子に】

そんなこんなでどうなるやら、と思ったものの、中盤以降は、お互いに(笑)ホットな関係が生まれていったと思います。この日のために特注したと思われるメンバーの衣装は、豪華でキラキラしてました。汗も笑顔も輝いていました。真っ赤なドレスに戻ったHIZAKIは、ちょっとハシャイだらレースがギターに引っかかってなかなかほどけない・・・というミニアクシデントがあり、見てるこちらのほうが焦りました。


いつもバックに引っ込んでなかなか存在が見えないYUKIは、高々と中央に組まれたドラムセットの上で、思う存分気持ちよく叩いてて笑顔までしっかり見えました。TERU君はなんと言っても、露出した肌が目に突き刺さります。お腹はもちろん、開いた両脚の間からのぞく大腿四頭筋が、激しいギターサウンドと共に小刻みに震える様がモロ麗しく(もはや変態モード)、肩まで切れこみが入っていて一瞬目眩が・・・。


JASMINEさんは、やはり一際デカイ。そのデカさが、広いステージにはとても映えていましたし、ベースを力強く逞しく弾いてる様に圧倒されまくりでした。パンフレットの座談会では、いつもの可愛いJASMINEに戻っていて、ホノボノ笑わせてくれます。KAMIJOの黒パンツは、ちょっとダボダボっぽかった気が・・・汗。どうしても目がそっちにいっちゃって困りました。歌は本当に頑張ってましたね。良い状態で最後まで引っ張っていけて良かったです。


それでも一番良かったのは、ダミ声の野郎どもへのアオリ。あれを照らいもなく、出来てしまうのが彼の凄いところ(一応誉めてます)。一通り吼えさせた後で、「やべーぜ、お前達。オレ、・・・目覚めちゃいそうだぜ。」とノタマッタ時には、「キミは一体、何に目覚める気だ!?」と妙に興奮してる自分がおりました。(いけない、いけない)


ナマで初めて聴いた「PRINCESS♪」は、なかなかに新鮮でした。そして、アンコール曲はどれも楽しかった。オーラスの「The Revenant Choir♪」は、なかなか出てこなかっただけにもったいぶっちゃって!なんて感じましたが、やっぱり一番ノリノリになれる曲。Versaillesは、こういう曲をもっと入れるといいですね。私は、今でも曲とタイトルがあまり一致しない、という誠にいい加減さ全開のファンなんですが、これでファンでなければ、彼らの曲の80%は、全部同じに聴こえてしまう、かも。


中盤でのギターソロが一番の見せ場だけにどの曲にもふんだんに入ってますし、それにより曲構成が大体決まってくる。歌や歌詞よりもアカデミックな演奏を余すところ無く突っ込むパターンが多いから、どれもヘヴィで気が抜けない曲ばかりになる。バラードも美しく切なくて聞き惚れるというより、KAMIJOのクドイほどに優しくて脆い部分が内包されているから、別な意味でリラックスできません(笑)。「PRINCE♪」のメロディーが爽やかに響いてくるのは、このあたりも関係するかもしれませんね。

【インディーズからメジャーへ!】

そして、WARNER MUSIC JAPANへのメジャー移籍&ワールドデビューという衝撃の発表もありました。いずれメジャーデビューも時間の問題とは思っておりましたが、「もう」というべきか「やっと」というべきか。それにしてもWARNERと聞いて、ますますXを思い出し、一抹の不安が・・・。どこで出そうがリスクは避けられませんが、インディーズでは販路が弱すぎなので個人的には嬉しいです。


昔と違って、すでにビジュアル系として世界”草の根”デビューくらいはしてて、少なからず海外ファンもついてる*1Versaillesですから、今更ワールドデビューと言っても何をするのだろうか不明です。


来年早々、怒涛のインディーズラストツアー。また地元で見られる!という嬉しさはありますが、ライブなんてやってることは一緒なのにそこまで区切りつける必要があるのか、ちょっと分かりませんね。でも、もっといろんな媒体で彼らを見たいのは事実なので、大きく飛躍して欲しいものです。


アンコールでようやくBABYの衣装で出てきた彼ら。特別仕様?のステージ衣装よりずっと可愛らしく見えて、やっぱりこっちの方が私は好きですね。何せKAMIJOの白いマントが好きなんです。HIZAKIのピンクのフリフリ&茶リボンも。楽器隊は、まるで子供のようなやんちゃぶりで最高段へと昇り、客席を嬉々として見下ろしてました。


アンコールも終わり、名残り惜しそうにステージに何度も登場し、満面の笑顔を浮かべるメンバー達は、とても美しかったです。全速力、但しまだ道半ば、な彼らの今、一番輝かしいステージ。「本当に今まで頑張ってきて良かったね。」と母のように、声をかけてあげたくなりました。


ライブ終了後、友人との会話の中で印象的だったのは、「20代後半から30代にかけての男性アーティストには時折、なんとも言えない色気を感じさせる男が現れる。最初から成功を手にしてるわけでなく、苦労を重ねて(たまには辛酸をなめて)きたような人にそういう魅力が身につくことがある・・・」と。うん、そんな感じだわ(笑)なんて悦に入ってしまいました。


いつものごとくとりとめもない感想になってしまいました。次の日は、念願だったKAYA嬢のライブへ初参戦!ここでもVersaillesネタが少々出てきたので、また明日にでも書きます。


Cure (キュア) 2009年 02月号 [雑誌]

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12/21発売号。写真は、めちゃくちゃ美しかったですが、特集の割にはページ数が少なかったのが残念。最近では、インタビューの英語翻訳まで付くのか?と驚きましたが、来年からは英語版も発売されるそうです。裾野がまた広がるかしら?

*1:欧米・アジア等びっくりするほどあらゆる国にファンが居るようです。ただ、数はまだまだ少ないですが。