雅・処

好きなアイドル・俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

東洋系独占状態でルール改正になるかも

来月からエコポイントが半減ということで、ご多分に漏れず、家電量販店に駆け込んで薄型テレビを購入してしまいました。なんと、21型のブラウン管からいきなり40型Vに・・・。(まだ届くまで数日かかるのでドキドキ。)「超デカっ!」とおののくこと間違いないでしょう。


溜まった映画・舞台・コンサートDVDなんかを見返すのが楽しみなんですが、フィギュアスケート中継も見られるんだ!と思ったらまた一段と楽しみが倍増しました。観客席にいるような錯覚を・・・と言っても別にフツウのテレビで3Dでもなんでもないから、選手が目の前に跳んでくる!ってことはないか(笑)。


で、GPシリーズです。羽生結弦村上佳菜子ちゃんのシニア戦デビューで騒がれたNHK杯、カナダ杯、中国杯、アメリカ杯と終わって、もう残すところロシア杯とフランス杯、中国でのファイナルだけ。中盤まで見てきて、日本選手のメダルラッシュの凄さにビックリです。


バンクーバー五輪が終わり、有力ベテラン選手が休養中*1の中、来年3月に東京で開催される世界選手権めざして、日本選手達は休むことなく大忙しです。戦績も素晴らしく、高橋大輔選手は優勝2回、織田信成選手は2位2回、小塚崇彦選手も優勝1回、女子は安藤美姫選手と村上選手の優勝、鈴木明子選手の2位とこれまた男女揃っての素晴らしい成績。


まあ皆さん、必ずしも満足のいく試合というわけではなく、ちょこちょこミスがあって、真価はファイナルまでお預けかな、という感じですね。大輔君は高いPCSに救われてますが、アメリカ戦はジャンプがイマイチでした。過去、アメリカでの試合はあまり良くないようで、国との相性ってのもあるのかしら?怒涛のステップは、むちゃくちゃすごいテクなので、安心して見ていられるのが嬉しいですけど。


織田君はまたしても規定回数オーバーのコンビネーションを入れて「懲りないヤツ」ぶりを発揮してます。パパになっても、人間そう簡単には変われないってことでしょうか・・・。せっかく実力があるのに、自滅グセが直らないと、勝利の女神も走り去っていっちゃいますよね。


小塚君は、1年1年着実に上手くなっているのが分かります。世界一級のスケーティング技術と言われるだけあって、玄人みたいに美しい滑りですが、あとはインパクトをもっと出して欲しい。外国のスケートファンが、「100年前みたいなクラシカルな選手」と書いてましたが、衣装があまりにも地味、音楽も渋く、演技はマニアック、と良くも悪くもキレイにまとまってしまって爆発力が不足してる感じです。


いやそれが小塚君の魅力なのは、承知しているのですが、アピール力が強い若手が多いだけに、彼のような古風なタイプのスケーターは、なかなか人気が出にくいのでは、と心配になってしまうのです。日本人は、彼がちょっとシャイだけで賢い好青年、笑うとなかなかラブリーという個性を知ってるからいいんですけど、やっぱり世界で頭一つ抜け出すには何か強烈な個性が必要だと思います。


4番手は今伸び盛りの羽生君と無良君、そして町田君が争っているという感じでしょうか。今回、久しぶりに町田君の演技も見て上達ぶりに驚きました。今春の4大陸選手権でも活躍した、という話でしたが、安定感があってキレのあるジャンプや、ひとつひとつ丁寧に滑りながら見せる爽やかな演技に心洗われました。


羽生君は目下、ワタクシ一押し!な存在なのですが、町田君に比べるともっとガシガシと突進している(笑)感じがありますね。若さゆえの勢いも大事なので、行けイケい〜と応援してますが、随所に見せる芸の細かさと天性の華やかさが最大の魅力(もちろん瑞々しい少年性が溢れるビジュアルは文句無し)。怪我だけはないように19日から開幕のロシア杯を頑張って欲しいものです。


19日は『報道ステーション』でも、ミニ特集?がありそうですね。地元でも、特別枠で特集番組があるので楽しみに待ちたいと思います。早く個人写真集とか出て欲しいなあ・・・(気が早いけど)。

朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?

羽生結弦君の特集記事。こうやって少しずつメジャーになっていくんですね。

【女子は適度に】


浅田真央選手の不調の穴埋めのように村上選手の注目度がアップしていて微妙な気分になる女子。真央ちゃんは、昨年からジャンプを気持ち良く跳べない状態ではあったので、苦しい矯正期間がしばし続くのは覚悟のことです。15歳から今まで休みなく活躍してきたのだから、むしろ2年くらい”お役御免”で緩やかなペースでやらせてあげたい気分です。ソチ五輪が迫ってきたら嫌でもまた注目の的になるわけですし。


バンクーバー五輪では、浅田真央=生まれながらの闘魂型アスリート(ちょっとサムライ入ってる?)という印象が強まりました。彼女のスケートは、見ててキレイ&楽しい、というよりもまず高難度の技と完成度が命、という張り詰めた緊張感があって、妙にドキドキしてしまいます。これで売りのジャンプも決まらないと、重苦しい悲壮感が漂っていたたまれなくなってしまう。


まだまだ若いのに「スケートが全人生」のようになってる真央ちゃんを見ていると、村上選手にはこういう過酷な道のりを進まないで欲しいと願ってしまいます。彼女が本来持っている天真爛漫さや踊るのが楽しい!という一途な思いを大事に。長洲未来選手も、この年頃には溌剌と元気そのもの、という感じでしたが、実力が高まるにつれ、演技中、緊張に支配されているように見えることが多くなってきました。


安藤選手や鈴木選手はその点、いろいろと試練を乗り越えてきて演技にも大人の落ち着きを感じさせます。もうちょっとのことで大崩れはしないのではないかな、と。自分達の持ち味がしっかり出てきてるので、他の選手にも真似できない個性を見せてくれます。そのせいか最近は、表彰台に上る上らないがさほど気にならなくなってきました。


ただ、こんなにも表彰台を日本勢が占拠してしまうと、この後が怖いです。日本選手に不利なルール改正がまたぞろ出始めたりして。また海外の選手でも、日系、中国系、韓国系と東洋人がわんさか増えていて、欧米のスポーツという感じでなくなってるのが最近複雑な気分です。スケート強国だったアメリカや欧米で人気が落ちてるのを見ると尚のこと。。。

【海外選手あれこれ】


バンクーバー前に若い選手が多数、シニアデビューしてきてすごい怖い存在だなあ、と思ったものですが、最近はコストナー選手(伊)やアリッサ・シズニー選手(米)など中堅〜ベテラン選手が”原点回帰”のスケートを見せてくれて密かに喜んでます。調子の良い時のコストナー選手は、「夢見るスケート」を展開するし、シズニー選手の高速スピンは世界一の圧巻ぶりです。


それにしても、キャロライン・ザン(米)は、一体どうしたのでしょうか?別人のようなガッチリ体系に一瞬、「誰?」と唖然としてしまいました。不調だという噂は聞いていましたが、あの得意技”パールスピン”が出来なくなってしまったとは・・・(汗)。少女から大人の女に成長することもリスクを伴うものなんですね。


ちょっと不調続きのデニス・テン君(ウズベキスタン)やアダム・リッポン君(米)、ガチンスキー君(露)など羽生君のライバル達のシニアデビューもちょっと気になりますね。また前シーズン、あまりにも悲惨な成績に終わったトマシュ・ベルネル選手が、髪を少し伸ばして、めちゃめちゃイケメンぶりを発揮しながら、戻ってきたのも嬉しいです。


それとは別に今更気になってきてるのがジョニー・ウィアー選手です。私は彼のスケートがとりわけ好き、というわけではないのですが、そのアナーキーな存在感と思い切りの良すぎる発言が大変気になっております。ということで、ジョニー選手の特集本を買ってしまいました。で、インタビューがあまりに面白くて一気読みなり。


全米スケート連盟との確執だとか五輪をめぐる政治的なキナ臭い動きなど、アメリカ人の視点から知らせる事実にナルホドと思わされました。ヤグディン、プルシェンコ、ジュベールのような大物選手達も実は自国の連盟と結構揉めていて、大人気ない嫌がらせを受けたりしていてなかなか大変な世界だな、と思います。仕組まれた金メダル、なんて黒い噂も昔から囁かれてきてますしね。


オトナ達の醜い争いなんか目をつぶって競技だけに集中すれば良い話かもしれませんが、選手達がライバルだけではなく、実は、「あらゆるモノと闘いながら氷の上に立っているのだ」ということを知ると、その演技の奥にある深遠さに思いを馳せながら見ることができるのかもしれません。


ジョニー・ウィアー

ジョニー・ウィアー


この本は最高に面白かったです。スケート選手を超えて、その超個性的な全人格を肯定したくなる不思議なヒトですね、ジョニーは。

*1:引退か現役続行かでフラフラしている人もいますし