雅・処

好きな俳優・映画・演劇などエンタメ一般やスポーツについて自由に語ります。

『Kaya World Tour2011 -QUEEN’S PARADE-』in 仙台

Kayaちゃまのライブから早くも4日が経ってしまいました。あの夜の熱っぽさはだいぶ落ち着いてしまって、なんだか現実とは思えなくなってきています(ちょっと残念)。ライブ感想はいつものごとく、まとまりなくツラツラと書かせていただきます。レポにはなりえません(おいおい)。


考えてみるとKayaちゃまのワンマンライブ参加は、ファンになってからこの2年半の間にわずか3回という少なさです。合間にセッションライブとかイベントを挟んでいるので、もっと歌う彼の姿は見ているのですが、ワンマンとなると本当に少ない。しかも今回は、当日まで「ワンマンでいいんだよね??」とわけが分からない状態で不安もありました。


2組のオープニングアクト(O.A.)がいたためなんですが、ようは前座バンドっていうことなのね。そんなことすら知らず、初心者チックな私。彼らの演奏が終わってから、「Kayaちゃまの歌が5曲で終わってしまったらどうしよう・・・汗。」とマジで考えてました。だから、インストアライブの時の、マリー・アントワネット風ドレスを着たKayaちゃまが出てきてからも幾分緊張が解けませんでした。


「こんなド派手な衣装で歌い続けるの?せっかくのドレスが汗まみれになりそう。」なんて心配をよそに、Kayaちゃまは白い女神様のようなナリで歌い続けました。後半、少し装飾の減った白いドレスにお色直しがあって、白くなまめかしい腕を露に出てきましたが、2年前のワンマンの時のように「男装」を披露しなかったのが嬉しかった*1です。


金髪ストレートヘアのウィッグ。本人は、顔にかかるのが(無意識に)気になるらしく、マイクを持ちながら片手で何度もかきわけて話しておりました。いくらサラサラでも、しょせん人工の毛だから、きっとバリバリと固くて、汗で張り付いたり気持ちが良くないのでしょうね。ビジュアル系ってやっぱ大変だわ〜。


3回目のワンマンでしたが、今回のライブは心の奥底からの感動があって、とにかく幸せで、現実感が全く無かったです。「現実を忘れて夢のようなひとときを過ごして欲しい」というKayaちゃまの願いがストレートに、私のハートを掴んで最後まで離しませんでした。

【ニューアルバム「QUEEN」より】


普段はセットリストとかあんまり覚えていない私ですが、今回は少なくても聴いた曲はほとんど覚えておりました。順番はさすがにあやふやになっていたので、Kayaちゃまのブログから引用させていただきました。まずは、アルバム「QUEEN」からの1曲目、2曲目をそのままオープニングナンバーにしておりましたね。

セットリスト

 1:Arachne
 2:NouvelleMariee
MC
ヒロインメドレー - 仙台スペシャル -
 3:Awilda
 4:Ophelia
 5:Rose Kingdom
 6:Madome Rosa
 7:Medusiana
MC
 8:funerary dream
SE
 9:Walkure
MC
 10:Epicurean
 11:Sorciel
 12:Kasha
 13:Transmigration
 14:Rose Jail
encore
 15:Glitter Arch
 16:Addict


中でも、2曲目の「NouvelleMariee」という曲は、前奏を聴いた瞬間から私を狂喜させたほど、とびきり大好きな曲です。Kayaちゃまの今までの曲全ての中でももしかしたら1番気に入ってしまったかも。それもそのはず、なんだか'90年代歌謡曲の芳香が漂う派手な明るい打ち込み系ポップなサウンド。


曲名”ヌーベルマリエ”とは、一体どんな意味かしら?とつい今しがた探してみたら、フランス語で「新しい貴婦人」という意味を持ち、”ウェディングドレスを身にまとい純白に輝く花嫁さま”という結婚式場の説明文(笑)がありました。歌詞からしてもそんな感じなんですね。もちろん、歌詞はヴァージンロードの華やかさを謳い上げながら、だからこそ「このまま夢を見せ続けて欲しい・・・」という刹那の願いを込めていたりするのですが。


今回のアルバムは”ヒロインシリーズ”だけあって、華やかでポップな明るい曲調の多い作品でもあります。「Transmigration」なんて、ぶりぶりのデビュー曲「ショコラ」を凌ぐ明るさのままでちょっとビックリしましたし。更に、ヒロインメドレーは、とても楽しめました。メドレーといっても、ただのカットバージョンではなく、ちゃんと聴かせどころを無駄なく繋げて飽きさせることがありませんでした。


Awilda〜Ophelia〜Rose Kingdom」「Addict」は、いずれも過去の仙台でのライブで初めて曲を聴いたので、その頃の思い出が映像と共に甦りました。まるで”踊る”懐メロ状態です。振付もKayaちゃま直々に指導してくれたっけ。「Addict」はまだ歌詞が確定じゃなくて、ファンから言葉のリクエストをもらって仮お披露目してくれたんだわ。。。


前作のアルバム『Glitter』からは、懐かしの「WalKure」。拳を前に突き出して身体を揺らしながら歌う、カッコよくてシビレまくりの曲。一転してむせび泣くように歌う「Funerary dream」。VersaillesJasmine Youさんが亡くなった後のライブでも歌ったというこの曲。多くの人々が大切な人を亡くした未曾有の出来事*2と過去に親交を深めた人々との永遠の別れとを重ねて。


一度だけ、もう一度だけでいい、会いたい人がいます。あの時、一声かけておけば良かった。あの時、会っておけば良かった。電話をかけ直せば良かった。 ・・・ そんな後悔が今なお残ってます。でも、それは”仕方がない”ことなのよね。


そんな切ない一瞬の思いが、歌詞の一言一言に染み込んでいて、「ああ、これはそういう意味だったのか。」と初めてその意味が理解でき、目を開かれた思いがしました。歌い終わって幕間に去ってから、再び現れたKayaちゃまは、すぐに重苦しいムードを断ち切るように「さあ、明るい歌を歌うからね。」と、皆が大好きなポップな曲で踊り躍らせまくりのロンド状態。


「仙台でどうしてもこの曲を歌いたかったの!」と「Glitter Arch」をアンコールで歌った時も、その歌詞からくる情景があまりにも今回の”大きな悲しい事件”と合致しており、ゾクッとしてしまいました。やはりアーティストっていうのは、どこか無意識の先見性を持っているのかもしれないですね。

Kayaちゃま珍?名言集】

  • アタクシ、一応ビジュアル系の中に入れてもらってますけど、”マイノリティー”でしょ。
  • 最近、若いバンドマンに「ネエさん(姐さん)」と呼ばれるの。「ネエさん、ここへどうぞ」とか。ひどいと思わない?どうせなら「オネエ様」と呼んで欲しいわ。なんかアタクシのこと、怖いみたいよ。
  • アタクシ、ホント短気なのよ。直したいんだけどねえ。
  • 結構、知らずに溜め込んでいるそうよ。辛いこと全部吐き出してね。ストレス解消になるからね。もうぐじゅぐじゅになってもいいから。あらゆる汁を出して(笑)。 
  • 今(マイクを片付けに)出てきた子ね、20歳なのよ。そう昨日ね、アタクシ新潟のライブで、ちょっと楽しくって喋りすぎちゃったのね。そうしたら、「喋りすぎ!ダラケすぎ!」って怒られちゃった。いやだ、また怒られちゃうわ。
  • 今日のライブ、やる前は「やっていいものか」すごく悩んだのね。結構、直前になるまで悩んでいて、ギリギリまで待ってね。そうしたら仙台や福島のファンから、メールたくさんもらったから「じゃあ、やろう!」ってなったの。
  • アタクシ、徳島というところの出身なんですが、阿波踊り命、というくらいすごいのよ。皆さんもそんな風に踊って欲しいわ。
  • アタクシ5年、10年と歌い続けていくのが夢なの。

最後の言葉は、このところKayaちゃまが口癖のように話す”夢”なんです。歌手ならば、わざわざ言葉にするほどのこと”当たり前”とも思えるささやかな願いなんですが、聞く度にちょっとシンミリしてしまいます。以前のイベントで、一般に広く知られる歌手になるとかメジャーになるとか、そういう野望を捨てたようなこと言っていたのは、それだけ取り巻く環境が厳しくなってきてるからなのかな、と。


どのアーティストもCDがなかなか売れない時世だというし、今回のアルバムも気がつけば自レーベルであるトロイメライからの発売です。いつの間にかインディーズ・レーベルに戻って、メジャーとの2年契約(?)が切れたのかと驚いたら、前レコード会社が倒産していたということでした。大手レコード会社ですら身売りしたり、廃業に追い込まれたりしてるようですから、珍しい話ではありません。


一緒に歳を取っていきましょうね。」と真摯にファンに呼びかけるKayaちゃまを見て、なんか仲間意識を感じて嬉しい反面、すごく切なさも覚えてしまいます。こんなに才能も、ビジュアルにも恵まれて華もある人なのに、きっと知らないで通り過ぎてしまう人が沢山いて、中には”イロモノ”として蔑んだりしている人もいるかもしれない。


一方で、ひたすら儲けにはしった、質の悪い曲がいっぱい溢れている今の時代。そんな矛盾を抱えて秘かに苦悩しているのかもしれません。皆、生き残るために必死なのは分かっているんですけどね。私は、自らマイクを置かない限り、Kayaちゃまのファンを続けていきたいとは思ってます。誓えるかと言ったら、そりゃあ先のことは分からない、というのが本音ではあります。


ただ、彼のようにこんなに”歌うこと”自体を愛している人はなかなかいないだろうな、とは思います。いつでも大量のライブの告知をしているし、毎週のようにライブをしていた時期もあったりして。7月に入ったら、東京方面のライブは小休止して、地方で歌う機会を増やす、との言ってましたね。仙台にも近いうちにまた来てくれそうです。


今回のライブ、私は最初から最後まで、やはり震災の影響を感じずにはいられませんでした。Kayaちゃまはいつもの面白いトーク満載で、何度も笑わせてくれました。その一方、気遣いもすごかった。もともと繊細な人で、”肌呼吸”してるんじゃないかしらん?と思うほどに、すごく敏感に空気を察知する人でもありますから、この地の人々をどうにかして元気づけてあげたい、愛を伝えたい、束の間の笑顔を取り戻してあげたい、と懸命に歌っているのが伝わってきて、じいーんとしてしまいました。


この日のライブは、一生忘れないでいたいです。初めてKayaちゃまのライブに行った時の興奮とはまた別で、心に染み入るような慈愛に満ちた笑顔とその温かな歌声をいつまでも脳裏に焼き付けたいと思います。

*1:Kayaが嫌なわけじゃないんですけど、どうにも所作・表情・声と外見がアンマッチで見ててツライのです。

*2:Kayaちゃまは、”大震災”という言葉を決して使いませんでした。まるで昔の人が、言霊信仰故に”その言葉”を発するのを忌み嫌うかのように。